季節のご挨拶
'2014-05-09 22:25:30')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
連休中に「立夏」を迎えて
暦の上では夏の訪れの季節となってまいりました。
陽差し爽やかに、夏ほどの暑さではなく
この頃感じる僅かな暑さは
「薄暑(はくしょ)」といった呼ばれ方をされます。
同じ意の言葉に「軽暖(けいだん)」の語もありますが
"少し感じる暖かさ" には、春の名残も感じられて、
これから来る夏を感じながらの日々の中では
「薄暑」の言葉の方がしっくりくるような気がします。
日中は薄手のシャツでよいけれども
夕方にはちょっと上着やカーディガンがほしくなる。
和服で言うと
「袷でも、少し早めの単衣でも・・」そんな頃です。
単衣の着物も、本来の暦通りならば
お召しの時期は6月と9月。
でも昨今の、気温の高い初夏から秋にかけては
6月や9月には、
"一足早め" や "まだまだ涼しく"・・と夏物を広めにお召しになって、
その前後の、5月や10月に
単衣の着物が重宝にお役に立つ事が増えてまいりました。
本来なら袷の時期に、代わりにお召しになる単衣ですので、
見た目には袷のように映りながらも、軽い着心地や地風・・
そんなお品へのリクエストが多くもなってまいりました。
同じように、単衣に合わせる帯も
夏の前後のお召しにならば夏帯を取り合わせ、
袷の代わりならば、冬の帯のすっきりしたお品を、
ということで・・
色や柄、地風など、軽快な趣きの帯へのリクエストも
やはり多く頂くようになりました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
玉川屋では、本日9日より
【単衣・なつもの展】を開いております。
24日(土)までは、
11日と18日の日曜日も営業しております。
■詳しいご案内は、こちらでぜひご覧下さい
・・・<クリック>
(涼感あふれる夏物の写真も掲載しております)
■「玉川屋 なつものギャラリー」では、玉川屋でお揃えした涼しげなお品をご紹
介しております
・・・<クリック>
(沢山の、夏の着物や帯をWEBでも是非お楽しみ下さい!
お気に召すお品は、お店でお手にとってぜひご覧下さい。)
涼しげな色や柄、淡く映るかさねの色目、爽感豊かな素材・・
趣き豊かなお品を、この夏もお楽しみ下さいませ。
◆夏のきものまたは帯をお求めの方には
お好きな「帯揚げ」または「帯締め」をプレゼント
◆夏を着心地良く楽しむポイント
紋麻の長襦袢、15,800円の特価にてご奉仕!
◆袷のお着物や帯も、2割引にてご奉仕
◆大切なお着物のお手入れもお忘れなく
各種お手入れ3割引にてご奉仕させて頂きます
詳しくは、【単衣・なつもの展】のご案内にてご覧下さい
・・・<クリック>
皆様のご来店を、お待ち申し上げております。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菖蒲(あやめ)、杜若(かきつばた)、花菖蒲(はなしょうぶ)
5月から6月にかけて咲く花ですが
「いずれ あやめか かきつばた」と
区別が難しい事の喩えとして言われるように
それぞれ、よく似た外見を持つ花たちであります。
咲く時期や、咲く場所など、その中でも違いもありますが
(時期で言えば、菖蒲(あやめ)や杜若が早めで、花菖蒲がその後に。
場所で言えば、菖蒲(あやめ)は乾いた所に、杜若や花菖蒲は湿ったところに。)
外観をよく見て、見分けるのならば・・
「菖蒲(あやめ)」には、紫の花弁の根元に網目状の模様が有り
その模様の故か「文目」「綾目」とかいて「あやめ」と読まれる事もあるよう
です。
「杜若」は、青や紫の花びらに白い筋が入っており、
「花菖蒲」の花弁には、紫の中央に黄色い筋が入っています。
咲く時期の近い、「菖蒲(あやめ)」と「杜若」では
「杜若」の方が幅広い葉で、「菖蒲(あやめ)」は細い葉っぱ。
葉の筋の様子を比べると、前者が凹凸が少なく、後者がより筋が目立つ・・
といった違いがあります。
「菖蒲(あやめ)」だけ、何度もフリガナを添えておりますのは、
漢字は同じ「菖蒲」ながらも、「菖蒲(しょうぶ)」となると
先に書いた、三種の花とはまったく違う種類の植物となるからです。
「菖蒲(しょうぶ)」は、「しょうぶ」が「尚武」に通ずる事や、
葉から生ずる強い芳香が邪気を払い、薬効のある草として考えられたことから
端午の節句の菖蒲湯に使われる事で、ご存じの方も多い事と思いますが
先述の三種の、「菖蒲(あやめ)」「杜若(かきつばた)」「花菖蒲(はなしょうぶ)」は
分類上はアヤメ科であるのにたいして、「菖蒲(しょうぶ)」はサトイモ科、と
まったく違う品種の植物になります。
花の形さえも、まったく異なってまいります。
■「季節の花300」のWEBページに掲載の、「菖蒲(しょうぶ)」の花の写真のURLを載せさせて頂きます。
・・・・・・<クリック>
玉川屋の地元の渋谷にある明治神宮の苑内には菖蒲園があり
時期ともなると、王昭君(おうしょうくん)、三笠山(みかさやま)、
九十九髪(つくもがみ)、五湖遊(ごこあそび)、都の巽(みやこのたつみ)・・・など、
100種以上の1500株の花菖蒲が咲きそろいます。
■以前に書いた、菖蒲園のブログもこちらに
・・・クリック
・・・クリック
渋谷へおいでの折りには、玉川屋と合わせて是非お楽しみ下さい。
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今月のお出かけには、袷でも単衣でも
その日のお天気や陽気に合わせてのお召しが心地よい事と思います。
爽やかな陽気の中、どうぞお着物姿でのお出かけをお楽しみ下さいませ。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
連休中に「立夏」を迎えて
暦の上では夏の訪れの季節となってまいりました。
陽差し爽やかに、夏ほどの暑さではなく
この頃感じる僅かな暑さは
「薄暑(はくしょ)」といった呼ばれ方をされます。
同じ意の言葉に「軽暖(けいだん)」の語もありますが
"少し感じる暖かさ" には、春の名残も感じられて、
これから来る夏を感じながらの日々の中では
「薄暑」の言葉の方がしっくりくるような気がします。
日中は薄手のシャツでよいけれども
夕方にはちょっと上着やカーディガンがほしくなる。
和服で言うと
「袷でも、少し早めの単衣でも・・」そんな頃です。
単衣の着物も、本来の暦通りならば
お召しの時期は6月と9月。
でも昨今の、気温の高い初夏から秋にかけては
6月や9月には、
"一足早め" や "まだまだ涼しく"・・と夏物を広めにお召しになって、
その前後の、5月や10月に
単衣の着物が重宝にお役に立つ事が増えてまいりました。
本来なら袷の時期に、代わりにお召しになる単衣ですので、
見た目には袷のように映りながらも、軽い着心地や地風・・
そんなお品へのリクエストが多くもなってまいりました。
同じように、単衣に合わせる帯も
夏の前後のお召しにならば夏帯を取り合わせ、
袷の代わりならば、冬の帯のすっきりしたお品を、
ということで・・
色や柄、地風など、軽快な趣きの帯へのリクエストも
やはり多く頂くようになりました。
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玉川屋では、本日9日より
【単衣・なつもの展】を開いております。
24日(土)までは、
11日と18日の日曜日も営業しております。
■詳しいご案内は、こちらでぜひご覧下さい
・・・<クリック>
(涼感あふれる夏物の写真も掲載しております)
■「玉川屋 なつものギャラリー」では、玉川屋でお揃えした涼しげなお品をご紹
介しております
・・・<クリック>
(沢山の、夏の着物や帯をWEBでも是非お楽しみ下さい!
お気に召すお品は、お店でお手にとってぜひご覧下さい。)
涼しげな色や柄、淡く映るかさねの色目、爽感豊かな素材・・
趣き豊かなお品を、この夏もお楽しみ下さいませ。
◆夏のきものまたは帯をお求めの方には
お好きな「帯揚げ」または「帯締め」をプレゼント
◆夏を着心地良く楽しむポイント
紋麻の長襦袢、15,800円の特価にてご奉仕!
◆袷のお着物や帯も、2割引にてご奉仕
◆大切なお着物のお手入れもお忘れなく
各種お手入れ3割引にてご奉仕させて頂きます
詳しくは、【単衣・なつもの展】のご案内にてご覧下さい
・・・<クリック>
皆様のご来店を、お待ち申し上げております。
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菖蒲(あやめ)、杜若(かきつばた)、花菖蒲(はなしょうぶ)
5月から6月にかけて咲く花ですが
「いずれ あやめか かきつばた」と
区別が難しい事の喩えとして言われるように
それぞれ、よく似た外見を持つ花たちであります。
咲く時期や、咲く場所など、その中でも違いもありますが
(時期で言えば、菖蒲(あやめ)や杜若が早めで、花菖蒲がその後に。
場所で言えば、菖蒲(あやめ)は乾いた所に、杜若や花菖蒲は湿ったところに。)
外観をよく見て、見分けるのならば・・
「菖蒲(あやめ)」には、紫の花弁の根元に網目状の模様が有り
その模様の故か「文目」「綾目」とかいて「あやめ」と読まれる事もあるよう
です。
「杜若」は、青や紫の花びらに白い筋が入っており、
「花菖蒲」の花弁には、紫の中央に黄色い筋が入っています。
咲く時期の近い、「菖蒲(あやめ)」と「杜若」では
「杜若」の方が幅広い葉で、「菖蒲(あやめ)」は細い葉っぱ。
葉の筋の様子を比べると、前者が凹凸が少なく、後者がより筋が目立つ・・
といった違いがあります。
「菖蒲(あやめ)」だけ、何度もフリガナを添えておりますのは、
漢字は同じ「菖蒲」ながらも、「菖蒲(しょうぶ)」となると
先に書いた、三種の花とはまったく違う種類の植物となるからです。
「菖蒲(しょうぶ)」は、「しょうぶ」が「尚武」に通ずる事や、
葉から生ずる強い芳香が邪気を払い、薬効のある草として考えられたことから
端午の節句の菖蒲湯に使われる事で、ご存じの方も多い事と思いますが
先述の三種の、「菖蒲(あやめ)」「杜若(かきつばた)」「花菖蒲(はなしょうぶ)」は
分類上はアヤメ科であるのにたいして、「菖蒲(しょうぶ)」はサトイモ科、と
まったく違う品種の植物になります。
花の形さえも、まったく異なってまいります。
■「季節の花300」のWEBページに掲載の、「菖蒲(しょうぶ)」の花の写真のURLを載せさせて頂きます。
・・・・・・<クリック>
玉川屋の地元の渋谷にある明治神宮の苑内には菖蒲園があり
時期ともなると、王昭君(おうしょうくん)、三笠山(みかさやま)、
九十九髪(つくもがみ)、五湖遊(ごこあそび)、都の巽(みやこのたつみ)・・・など、
100種以上の1500株の花菖蒲が咲きそろいます。
■以前に書いた、菖蒲園のブログもこちらに
・・・クリック
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渋谷へおいでの折りには、玉川屋と合わせて是非お楽しみ下さい。
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今月のお出かけには、袷でも単衣でも
その日のお天気や陽気に合わせてのお召しが心地よい事と思います。
爽やかな陽気の中、どうぞお着物姿でのお出かけをお楽しみ下さいませ。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
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