こんんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
お正月のお休みもあっという間に過ぎて、
明日からはいよいよお店を開きます。
1月の始めでも寒さもそれほど厳しくなく
元旦から、穏やかな年の初めとなりました。
おかげさまで
玉川屋呉服店は今年で創業より125年目を迎えます。
曾祖父が店を起こしたましたのは
昨年の暮れよりの「坂の上の雲」でも放映されている時代
明治維新が起こり、廃藩置県がなされ、内閣制度が発足し、最初の憲法が制定されてゆく
江戸から明治へと世が移りゆく頃となります。
東京の人形町にて、
出身の地である玉川の名を取った「玉川屋呉服店」の創業の1885年は
ちょうど伊藤博文を初代総理大臣とする日本の内閣制度がスタートする年でもありました。
その頃の人形町は有数の賑やかな街であったと
当時はまだ小さな子供だった、
祖父からも思い出話として随分と聞かされておりました。
その後、関東大震災を機に
渋谷の街へと店を移して今に至るのですが
創業よりは125年、渋谷で営業を始めてからは87年目となります。
明治、大正、昭和、平成と時代も移り、その間には
大きな戦争も2回起こり、高度成長とバブルの時代も過ぎ
世の中も大きく変化してまいりましたし、
伝統やしきたりを重んじながら続いてまいりました着物の世界も
また色々に変わってきてもおります。
受け継ぐべきものは大切にしながら
移りゆく世の中にも合わせて、
おいで下さるお客様方に楽しくお着物をお召し頂くために、今年も
玉川屋のするべき事をしっかりと続けてまいりたいと思っております。
自分の店への想いもさることながら、
作り手さん、流通、呉服店、そして仕立屋さん、シミヌキ屋さん
といった加工の職人さんまで、玉川屋としての良い流れが作れる事が
これからの時代にはとても大切な事になってまいります。
そんなお話しや私共の想いも、お店やホームページでも
折りに付けお伝えが出来ればと思っております。
着物や帯のお品の話と合わせて、
玉川屋をより深く知って頂き、お店に足をお運び頂き、
よりお着物を沢山楽しんでいただくことが出来ればと思います。
また明日からの一年間、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
今年も皆様にとりまして、実り多き一年であります事を
心よりお祈り申し上げます。
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