皆様、いつも有り難うございます。
玉川屋呉服店の石井貴彦です。
春本番の暖かさ、
というよりは暑いくらいの、このところの陽気でした。
渋谷の街も、半袖で歩いている方も多いですし、
2,3日前には京都でJRの線路が暑さでゆがんで
作業員の人がコンビニで買った氷で冷やして応急処置をした
なんてニュースが流れていました。
お店でもよくお話することですが、
以前は着物も、寒いところをいかに暖かくすごすか、
厚手のコートを羽織ったり、ネルの腰巻があったり、羽織にコートを重ねたり、と。
でも、冬でも暖かくなってまいりました昨今では
いかに暑い時期を涼しく過ごすか、が大事なテーマとなってまいりました。
単衣の着物も、昔ながらの暦通りの6月と9月ではなく、
5月や10月の袷の代わりにお召しのことが多くなってまいりましたし、
夏には、絽や紗よりも、麻の生地の着物のバリエーションを
望まれるお声が多くなりました。
上にお召しのお着物もさることながら
より肌に近い長襦袢を、
軽く、肌触りのよいものにされることで、着心地もずいぶん変わってまいります。
生地に畝(うね)のある、サラリとした地風の楊柳の素材の
単衣の襦袢もよいですし、
最近お勧めしているのは麻の素材の長襦袢です。
麻と言っても、
地紋のある紋麻や、横段に透けた絽の目の麻襦袢ですと
いかにも "夏!"ってかんじになりますので
春の後半や、秋口の頃のお召しには、
目の詰まった平織りの麻の襦袢地をお勧め致しております。
そんな麻襦袢地は、
通常はグレーや藍など男物としてのお品が多いのですが、
玉川屋では色のついていない白の襦袢地をご用意して
お好きなお色でお染めを致します。
麻の生地は、絹物とは使う染料が違うために、染めにくいのではありますが、
玉川屋では毎年、無地に染めたり、更紗の模様を染めたり、絞りで染めたり、と
麻地の夏小紋もお染めを致しておりますので、
お襦袢地でもお好みに合わせての、お承りができます。
(お値段は、お好みの色目での染め上がりで、36.750円となります、
生地幅は広幅の生地ですので、男の方にもお勧めです。)
涼しくて、時期も幅広くお召しになれて、色合いが楽しめて、お家で洗えて・・
着やすいアイテムを、一つ加えてみませんか。
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お店の中も、すっかりと「春のご奉仕市」モードの玉川屋です。
出品するお品にはご奉仕市用の赤札が付き、
木曜日には会場への搬入と、陳列や飾り付けそして
週末は賑やかに、今年52回目を迎えます「春のご奉仕市」の開催です。
東京の呉服専門店42軒が集いまして、各店選りすぐりのお品を
2割引から半額以下での、3日間限りの大ご奉仕となります。
小紋なら小紋、訪問着なら訪問着、染帯なら染帯・・と
全部のお店のお品が各品種ごとに、一緒になっておりますので
いつもの呉服店の雰囲気とは全然違いますが
沢山のお品の中からご自分好みのお品を見つける楽しみがあることと思います。
気軽なおしゃれ着から、礼装のお着物、季節に一足早い夏の着物、
そして男物や七五三のお祝い着まで
お着物のすべてをお揃えしてお待ちしております。
(帯締めや帯揚げ、草履やバッグの小物もご奉仕価格です)
■詳しいご案内も、こちらでご覧を頂けます
ご来場には、ご案内状が必要となります。
メールで、お名前とお送り先をお知らせ下されば、すぐにお送りをさせて頂きます。
春のよい季節、是非お気軽にお遊びにおいでになって下さいませ。
■ご案内状のお申込は、こちらからお気軽にどうぞ!
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今の時期は、
二十四節季でいうと、
春先のすべてが清らかで、生き生きとした様子を表す「清明」の時期、
さらにその中の、七十二侯では、「秋に飛来した雁が、北へ渡って行く」とされる
「鴻雁北る(こうがんかえる)」の時期となります。
ちょうど今朝の朝日新聞には、「いざ北帰行」と見出しが付いて、
石狩平野の宮島沼から一斉に飛び立つマガンの写真と記事が掲載されておりました。
明日からは、清明の末侯の、
暖かい雨の降り、雨上がりの空に鮮やかな虹が見られるようになる頃とされる
「虹始めて見る(にじはじめてあらわる)」の侯となります。
天気予報では、今日から明日にかけては全国的に雨のマークの所が多いようです。
雨が上がったら、上を見て虹を探してみませんか。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから