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玉川屋 着物つれづれなるままに
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着物を着て・・

 
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

このところ、長い間しまってあった
祖父の古いアルバムを開く事が多くなり
数日前に書いた、戦前の玉川屋の店舗の写真を始め
私の知らない頃の玉川屋の店の様子も知る事が
出来るようになりました。


1970年、
昭和45年には大阪万博が開かれました。

私もまだ小さな子供の頃でしたが
リニアモーターカーや、未来の世界が日本に・・・
そんなイメージだった想いがあります。

   01.jpg

アルバムには、お客様をご招待しての
万博旅行・・・そんなページもありました。
 (創業85周年、のコメントも添えられていました)

新幹線の中や、各パビリオンに並ぶ様子も
皆着物姿です。
 (写真の、欣次と書かれているのが私の祖父、
  みつ子と書かれているのが祖母になります)

当時は、新幹線にも、食事の出来るレストランのような
食堂車なんて車両が有ったのも、写真を見ながら思い出しました。
 (色々な年代で集まると、食堂車を知っているかどうかで
   年代の線引きがあったりしますので、面白いところです)


玉川屋では、今でも
着物をお召しになっての、お食事会や観劇会、工房の見学など
ご一緒に着物を着て楽しむ機会を作る事も多くあります。

当時は今の時代に比べると、勿論
日常にも着物の生活が浸透している事であったとは思いますが
お洒落をしてお出かけする事の楽しさは
きっとどの時代にも変わらずであったのだなと
写真を眺めながら思っておりました。

今年は、四月に新しい歌舞伎座もオープン致します。

暖かくなりましたら、着物姿でお出かけを楽しむ機会を
また色々お作りしてまいりたく思いますので
是非お気軽にご一緒下さり、お楽しみ頂ければ嬉しい事です。







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色見本

こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

白生地を染めたり、帯の地色に使ったり、友禅の挿し色のイメージに・・
玉川屋の色見本の一部です。

   01.jpg

小さめではありますが、沢山の色が掲載された
色見本帳は一番使う機会の多い色見本です。

300色ほど掲載された色見本帳が十数冊有り、
染め屋さんにも同じ見本帳があります。

   02.jpg

父の若い頃から続けて製作されている色見本帳で
各色には何十年にもわたる連番が割り振られていて
その番号で染め屋さんに指示を出す事もあれば、
色見本の一部を小さく切り取って、生地や下絵に添付して
職人さんに渡す事もあります。

   03.jpg


色無地の着物に染める場合、
実際の反物の広い面積に染め上がる色目は
色見本帳の小さなスペースで見る色味より
若干明るめに映ってまいります。

お客様とご一緒に色を決めるする時には
そういったご説明をしながら、今までの経験に応じて
リクエストに添うお色を選んでまいりますが、

より実際に近いイメージをお伝えしたい場合は
小紋や付下げの実際の反物を鏡の前で当てたり
最初の写真の上側にあるような、
一色ずつを、お顔に当てられるように60㎝ほどにたっぷり染めた
色見本用の反物をお使い致します。


着物、帯、色無地・・・
ご自分のお好みの一品、玉川屋でお作りになってみませんか!






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黒共帯

こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

人生の節目でもある不祝儀の折りにお締めになるのが
黒共帯となります。

ご葬儀の喪服や、お通夜やご年会の色無地、偲ぶ会・・

お洒落を楽しむ着物姿としてではなく
その方を想うお気持ちを装いに表す・・そんな着姿が
不祝儀の時のお召しものとなります。


お店でもご用意するタイミングについての
お問い合わせを頂く事が多くあります。

ご慶事と違って、事前の予定があるものではございませんので
急なお召しとなったり、必要になりそうだからお作りになる、のも
よろしくはない事と思いますので、

何事もない無事な時に、厄除けの思いでご用意をされる事・・・をと
お勧めしております。

喪服などは、全部ご用意するのではなく
必要な時にいつでもお持ちする事の出来る"黒の帯締め"だけを抜かして
一揃いご準備されておいて、いざお召しの時に帯締めをお持ちした事もございました。

   01.jpg

昨日ご紹介した「櫛織り」の織り方での
黒共の名古屋帯です。

   02.jpg

喪服に合わされたり、お通夜やご年会には色無地に合わせたり、
紫や濃紺・深緑など、黒以外のお色でお入り用な時には
誂えての織り出しもお承りさせて頂けます。

   03.jpg

抑えたお色合いでの色無地も、
お好みのお色目と地紋にてご紋を入れてお染めさせて頂きます。
お色味によっては後になって
濃い色に色をかけての染め替えをする事もございます。

着て楽しむ着物や帯と違って
ご自分で喜んでお作りになるお品ではございませんので、
立春からお彼岸にかけては、
以前よりそんなお話しをさせて頂く事が多い時期でもありました。


新しお品のお誂え、お手持ちのお品のお手入れ、
お染め替えやお仕立て直し・・・
厄払いのおつもりで、どうぞご相談下さいませ。









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櫛織り

こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

櫛織りの帯・・・  緯糸(よこいと)を織り込むのに
筬(おさ)で糸を寄せ、櫛を用いることで
目が詰まりすぎず、独特の光沢と軽やかさを持った風合いが
織り出されてまいります。

   03.jpg

実際にお手にとって下さると、とても軽い織り上がり
質感豊かな表情は、袷のお着物にも勿論の事
単衣のお召しものにも適品となります。

以前に比べると日常の気温も上がり
一年を通して軽めな装いが心地よい時期が
多くなってまいりました。

5月や11月など、本来なら袷の着物とされる頃も
昨今は、単衣のお召しで丁度良くもなってまいりました。

袷の代わりに単衣をお召しになる時の
「夏帯にはまだ早く、重い感じの冬帯では
  せっかくの単衣の軽やかな着心地を楽しめない・・」
そんな思いの時には、とても重宝されるお品となります。

   04.jpg

立春も過ぎ、寒さを感じながらも
春めいた陽差しが徐々に増えてくるこれからの季節・・
どうぞ軽やかな締め心地をお楽しみ下さい。

お色や柄行きも色々お揃えしております。
すっきりとした雰囲気は、帯締めのひと色での
コーディネイトで、季節感や遊び心をお楽しみ下さい!


2月いっぱい開いております
「玉川屋 春の着物あそび 如月の会」
お洒落帯から、礼装の帯までお揃えしての
「帯あそび」がテーマの一つです。

お気軽にお遊びにおいで頂けますのを、お待ち申し上げております。


   04.jpg・・・クリック








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春の着物あそび

こんばんは、
玉川屋呉服店の石井貴彦です。


玉川屋のある渋谷では、
今年から随分と大きく街が変わってゆきそうです。

来月3月16日には、現在渋谷駅ビルの2階にある
渋谷から横浜を結ぶ東横線の渋谷駅が地下化されて、
昨年オープン致しました「渋谷ヒカリエ」の下で
地下鉄の副都心線と乗り入れ運転が始まります。

副都心線は埼玉県西部を走る東武東上線と、
東横線は横浜高速みなとみらい線と、
それぞれ繋がっておりますので
今回の乗り入れで、埼玉県滑川町の森林公園から
横浜の元町・中華街までが一本で結ばれる事になります。


2階にある駅を地下に移すために
一つ手前の代官山駅から、現在は地上を通る線路を
すでに出来上がっている地下線路に移行する工事を
前日の終電から、当日の始発までの数時間で行うそうで
その短時間の工事の工法などは、
テレビのニュースなどでも話題となっていました。


今年からは引き続いて、
昭和9年に出来上がった渋谷・東急百貨店の
東横店のリニューアルも始まります。

それに伴って、東横東館の一階にある、
昭和26年10月に日本初の名店街としてスタートした
「東横のれん街」も、渋谷駅の玉川屋よりに有る
渋谷マークシティの地下にこの春より移転してまいります。


"東横線・渋谷駅の眼鏡のような外観" や

   01.jpg

"東横のれん街" など
古くからの渋谷のシンボルが、徐々に変わってまいります。



渋谷ヒカリエの様な大規模ビルや施設を始め
再開発に向かっては、新しくスタートするものも増えてまいります。

「東横落語会」が28年ぶりに復活・・
そんなニュースも先週発表されました。


渋谷東横・西館の9、10階には
以前に「東横劇場」という劇場がありました。

1954年(昭和29年)に「東横ホール」の名称で開業して
新派劇や落語、また歌舞伎の上演などもされておりました。

東横落語会は、1985年(昭和60年)の劇場閉館まで
30年間続けられておりましたが、
3月16日の東横線と副都心線の相互運転開始を機に
渋谷ヒカリエのホールを会場に4月14日に
28年ぶりの復活となるそうです。



大きな事、小さな事・・
これからの渋谷には色々な変化が楽しめそうです。

とはいえ、全体の開発スケジュールを見てみると

   02.jpg

事業の完了まではまだ15年程もかかるようです。



そんな渋谷で・・
玉川屋は、おかげさまで今年で128年目を迎えます。

明治18年(1885年)に、日本橋の人形町で創業いたしまして、

当時の人形町は東京の中でも大変に賑やかだったそうで
大正12年の関東大震災では、その分被災も大きく
身寄りのあった渋谷へ移り、翌13年より渋谷でお店を構えて
今日に続いております。

   03.jpg

上の写真は、昭和9年頃の玉川屋の店の写真です。

現在の店舗の位置ではなく、
お店に実際においで下さった事のある方はお分かりになる事と思いますが
いまの玉川屋より少し駅寄りにある、交番の手前の二又の真ん中にあったそうです。
 (かなりローカルな説明で申し訳ありません)

写真を見ても、当時はまわりに高い建物もなく
道玄坂の一番上にありましたので、
「屋上に上ると、渋谷駅に電車が入るのが見えた・・」
祖父からそんな話も聞いた事があります。


戦争があり、高度経済成長があり、バブルの時代から今が有り、
移り変わる世の中や渋谷の中でも
昔ながらに変わらずに続く玉川屋でありたいと思ってまいりました。

この先変わる渋谷でも
「渋谷に行けば、玉川屋がある」
そんな風に思って頂けるお店でありたいと、努めてまいります。

これからも、どうぞご愛顧の程を
お願い申し上げます。




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「玉川屋 春の着物あそび  如月の会」
      2月いっぱい 渋谷・玉川屋呉服店にて

      17日(日)はお休みさせて頂きますが、24日(日)はお店を開いております


立春を過ぎても、まだ寒冷の厳しさも残りますが
晴れた日の陽差しは、大分春めいてもまいりまして、

 着物姿でのお出かけを楽しく・・・
2月は玉川屋からのご提案を、お店でさせて頂いております。

 【帯あそび】 【羽織もの】
 【晴れの日の装い】 【お振袖】
 【無地の着物の誂え】 ほかいろいろ

ご案内も、こちらでご覧下さいませ

   04.jpg・・・クリック


タイトルのお品だけではなく
玉川屋のこだわりにてお揃えを致しましたお品、
  お洒落着、日常着、フォーマルの装い、男物、から 小物まで
何でもご用意をして、お待ち申し上げております。

   06.gif


期間中は、
 お着物を、求めの方にはお胴裏を
 帯を、お求めの方にはお仕立代を 、サービスさせて頂きます。

また、お振袖と帯をお求めの方には
 ホテルニューオータニでの、ヘア・メイク・着付け・お写真を
 プレゼントさせて頂きます。

   07.gif



皆様の出かけを、是非お待ち申し上げております。


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初春の季語で「余寒」「春寒」といった言葉があります。

同じように、この時期の寒さを指し示すのですが
前者には、「まだ残る冬を感じさせる名残の寒さ」
後者の「春寒」には、「春になったのにまだ寒い・・」
と、「春」「冬」どちらの季節を思うか、
微妙なニュアンスの違いがある様に感じます。


もうすぐ来る春・・
季節本番に一足早く、玉川屋でお楽しみ下さいませ。


今日は東京にも雪の予報も出ている寒さでした
皆様どうぞご自愛の上、お過ごし下さいませ。










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