彼岸花
'2010-10-03 21:22:46')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
雨の予報が出ておりましたが
今日は秋晴れの良いお天気、
久しぶりに過ごしやすい、心地よい日曜日となりました。
9月の後半のお彼岸の頃に咲くから”彼岸花”、
法華経の『魔詞曼陀羅華、曼珠沙華』は梵語で「天上界の花、赤い花」とされることから”曼珠沙華”
・・・呼び名は色々あるようですが
ちょうど時期の最後で、旧古河庭園の日本庭園に咲いておりました。
花と葉が同時に出ることがないことから、韓国では
「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味で”相思花”と呼ぶそうです。
細い茎に、大きく開いて伸びる花弁と蕊・・・
風が吹くと、鮮やかな赤が大きく揺れる様子は
他の花にはない、繊細さと華やかさを共に感じさせてくれます。
9月の染帯を、そんな時には
薄や月や、秋草などの柄行を使うことが多いのですが
一種類の花だけで・・・というと、いがいとすくないのですが
曼珠沙華は玉川屋でも
この時期によく使うことの多いモチーフになります。
でも、上に書いたような繊細でアンバランスな曼珠沙華の様子を
上手に表すのは、難しいものですが
そのぶん、雰囲気よく染め上げられた帯をお着物に合わせた時には
季節感豊かなお着物姿を楽しんで頂くことが出来るものです。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから