木枯らし一号
'2012-11-06 22:24:02')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
先週のニュース番組などでは、「木枯らし一号に秒読み・・」
そんな話題が出ておりましたが、
週末の連休前の冷たい風も "木枯らし一号" とはならず
冬の訪れも、もう一歩先のようです。
木枯らし( "凩"とも書きます)は、
秋の終わりまで残った葉も吹き払い、木々を拭き枯らすほどに吹く強い風・・
初冬の季語となりますが
秋の終わりから冬の初めの、季節の移り変わりを感じさせる風ともなります。
現実の事象としての木枯らしは
晩秋から初冬の間に、西高東低の冬型の気圧配置になったときに吹く
風速8m/s以上の北寄り(北から西北西)の風の事とされます。
先週末の冷たい風は、気圧配置や風の向きは条件に合っていたのですが
風速がそれには至らず、木枯らし一号とはされなかったようです。
春には"春一番"、冬の初めには"木枯らし一号"・・
ともに季節替わりに吹く風ですが
なぜ "一番" と "一号" なのでしょうか?
「木枯らし一号」は、
10月半ばから11月末にかけてその年に初めて吹いた木枯らしが
気象庁によって「木枯らし一号」として発表されています。
気象用語として、台風と同じように一号と表現されていますが
それに対しての「春一番」は、もともとが漁師さん達の間での、
船を転覆させるような強い南風を呼んだのが語源のようで
それが公の言葉として定着してきたそうです。
秋風(秋全般の天候としての風だけではなく、秋の情景や事象の変化をイメージさせる
言葉ともなります)
初嵐(初・仲秋の語、 秋の初風から野分けに至る間の、秋を実感させる強い風)
野分け(のわけ 仲秋の語、 野の草や花を吹き分ける風 )
雁渡し(かりわたし 仲秋の語、 十月頃の雁が渡る頃に吹く北からの風)
青北風(あおぎた 仲秋の語、秋の中頃から晩秋にかけての北からの風を呼んだ漁師達の船言葉から。
北風の一つ手前と言った感なのでしょうか)
木枯らし・凩(こがらし 初冬の語)
北風(きた、きたかぜ 冬全般の季語)
上から季節の順番を追うように並べてみましたが
秋から冬にかけて、同じ風でも、その時期や感じ方によって
呼び名も異なり、色々に表現されてきました。
街中での日々は、毎日が同じように過ぎてはまいりますが
ちょっとした季節の変化を、その時期の言葉として感じてみると
また違った景色に見えてくるかもしれません。
日々の、時候や歳時記は玉川屋のホームページでも毎日更新しております
「歳時記 今日はどんな季節」のページ・・・<クリック>
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
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週末の連休前の冷たい風も "木枯らし一号" とはならず
冬の訪れも、もう一歩先のようです。
木枯らし( "凩"とも書きます)は、
秋の終わりまで残った葉も吹き払い、木々を拭き枯らすほどに吹く強い風・・
初冬の季語となりますが
秋の終わりから冬の初めの、季節の移り変わりを感じさせる風ともなります。
現実の事象としての木枯らしは
晩秋から初冬の間に、西高東低の冬型の気圧配置になったときに吹く
風速8m/s以上の北寄り(北から西北西)の風の事とされます。
先週末の冷たい風は、気圧配置や風の向きは条件に合っていたのですが
風速がそれには至らず、木枯らし一号とはされなかったようです。
春には"春一番"、冬の初めには"木枯らし一号"・・
ともに季節替わりに吹く風ですが
なぜ "一番" と "一号" なのでしょうか?
「木枯らし一号」は、
10月半ばから11月末にかけてその年に初めて吹いた木枯らしが
気象庁によって「木枯らし一号」として発表されています。
気象用語として、台風と同じように一号と表現されていますが
それに対しての「春一番」は、もともとが漁師さん達の間での、
船を転覆させるような強い南風を呼んだのが語源のようで
それが公の言葉として定着してきたそうです。
秋風(秋全般の天候としての風だけではなく、秋の情景や事象の変化をイメージさせる
言葉ともなります)
初嵐(初・仲秋の語、 秋の初風から野分けに至る間の、秋を実感させる強い風)
野分け(のわけ 仲秋の語、 野の草や花を吹き分ける風 )
雁渡し(かりわたし 仲秋の語、 十月頃の雁が渡る頃に吹く北からの風)
青北風(あおぎた 仲秋の語、秋の中頃から晩秋にかけての北からの風を呼んだ漁師達の船言葉から。
北風の一つ手前と言った感なのでしょうか)
木枯らし・凩(こがらし 初冬の語)
北風(きた、きたかぜ 冬全般の季語)
上から季節の順番を追うように並べてみましたが
秋から冬にかけて、同じ風でも、その時期や感じ方によって
呼び名も異なり、色々に表現されてきました。
街中での日々は、毎日が同じように過ぎてはまいりますが
ちょっとした季節の変化を、その時期の言葉として感じてみると
また違った景色に見えてくるかもしれません。
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