皆様いつも有り難うございます、
玉川屋呉服店の石井貴彦です。
桜の花も咲き揃ってまいりまして、ようやく春本番となってまいりました。
この週末が、お花見にもいちばん良い頃合いになる事と思います。
二十四節季を見てみると今週は、「春分」から「清明」へと移る時期、
「清明」は、「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」の
" 清浄明潔 "を略した言葉。
春先のすべてが清らかで、生き生きとした様子を表しています。
桜もきれいに咲く頃でもあり、9月入学も検討される昨今ですが
日本の新学期や新年度が、この時期からスタートなのも分かる気がします。
春の暖かさには、フワッとした、ぼんやりとした、心地よさを感じます。
言葉にすれば「麗らか(うららか)」「長閑(のどか)」そんなイメージです。
乾いた冷たい風が吹いた冬から、潤いのある春の空気へ
包み込むような、やわらかな暖かみの感じられる時期となります。
それぞれの季節の植物の色を思っても、
冬に印象の残りますのは、椿や寒牡丹、千両、万両、藪椿など
寒さの中に、暖みを感じさせる「赤」の草木や花で、
春になると、桜や桃、木蓮、蒲公英などやわらかな色目が
ふわりとした陽気の中に、心地よさを感じさせてくれるようになります。
ピンクやクリーム色の淡い花の色は、やがて
濃くなる木々の葉の緑にとけ込みながら、
春から初夏へと、季節はまた移ってまいります。
同じ冬の花でも、水仙や福寿草が、やがて来る春をイメージさせるのは
一つ先の季節を感じる、花のそんな淡い色合いから、ではないでしょうか。
春の夜の、ぼうっと滲んだように浮かぶ月・・朧月は
寒くもなく暖かすぎる事もない春夜の快適さを感じさせますし、
霞(かすみ)や、陽炎(かげろう)、花曇り・・といった春の言葉も
この時期独特の、淡くやわらかな季節の趣きを表しております。
身に力を入れて、固まるように堪えていた、冬の寒さから
春になると、ほっと力みが抜けて、心も体も楽に伸びやかになってくる・・
そんな自分の中の変化が、私たち日本人にとって
待ち焦がれた春の心地よさでもある事と思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
暖かくなり、 きれいに桜も咲き、 心身ともにのびのびとしてくると・・
思わず、お出かけしたくなるシーズンです。
来週末、 4月13日(金)より15日(日)の3日間は
港区・浜松町の「東京都立 産業貿易センター」にて
きもの呉盟会 第55回記念「春のご奉仕市」を開催致しております。
東京の各地区を代表する呉服専門店40軒が集いまして
各店それぞれの選りすぐりのお品を持ち寄っての、
2割引から半額以下での大ご奉仕となります。
■詳しいご案内も、こちらをクリックしてご覧下さい
会場内は、「小紋なら小紋」「振袖なら振袖」「染帯なら染帯」・・と
各品種、アイテム毎に、40軒分のお品が集めてあります。
バーゲン用ではない、各呉服店が自店で仕入れたり、染め出した
沢山のお値打ち品の中から、ご自分のお好みにあった着物や帯を
見つけて頂けるのが、この奉仕市の何よりの魅力です。
お品は、
小紋や、紬、伝統産地の織物、染め帯や名古屋帯・・といったお洒落着、
振袖、訪問着、付下げ、袋帯、留袖、色無地・・・・等の、フォーマルの着物・帯、
七五三のお祝い着、 羽織やコート、 襦袢や白生地、 和装小物
そして、男物の着物、 シーズンに一足早く夏物まで・・
和服の全てをお揃えして、2割引より半額以下でのご奉仕です!
今回は、55回目の記念の開催となり、目玉のイベントとして
半額以下の超特価コーナーの中に「3万円・5万円・10万円均一コーナー」を
ご用意致します。
老舗の腕くらべ・・そんなコーナーになる事と思いますので、ぜひお見逃し無く!
■ご来場には、玉川屋よりのご案内状が必要となります。
■お申し込みは、こちらをクリックして、お気軽にどうぞ
会場は、「JR 浜松町駅 北口」「地下鉄 浅草線・大江戸線 大門駅 A1出口」
「ゆりかもめ 竹芝駅」 より、歩いてすぐです。
春の良い季節と、お気に召すお品との出会いを楽しみに
ぜひお気軽に、お越し下さいませ。 お待ち申し上げております。
(お着物姿でご来場の方には、各日先着55名様にプレゼントをご用意しております。)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■春の奉仕市の期間中、12日(水)〜15日(日)は
渋谷のお店をお休みさせて頂いております。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから