今年の正藍冷染
'2009-04-09 23:34:09')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
「むかしのまんま、むかしのまんまに染める藍」
藍を育て、藍を染めて、
宮城県栗駒山のふもと、代々受け継がれて今に伝わる
素朴ながらも、深みのある藍・・・それが「正藍冷染」です。
藍を染めた後には、家の前を流れる川で生地を流すのですが
昨年秋の、岩手・宮城内陸地震いらい
川の上流の山が崩れて、その影響で川の水が濁る状態が続いておりました。
その事は、昨年来、新聞やニュースでも取り上げられることが多くあり
このブログのページでも度々お話しさせて頂いておりました。
2008年6月26日 「今年の正藍冷染」・・・・ブログはこちらから
2008年6月22日 「栗駒山その後」・・・・・ブログはこちらから
2008年6月15日 「栗駒山」・・・・・・・・ブログはこちらから
栗駒山の千葉さんへ、毎年染めのお手伝いに伺っている
私のおじに電話をしたところ、
一昨日に栗駒より帰ってきたところ、とのことでした。
毎年気温の上がってくる6月の始めの日のよいタイミングで
染めを始めると伺っておりましたので、
今年の染めの具合をきいてみたところ
川の水の様子は大分落ち着いてきているので、
藍玉作りや生地の手配は準備してあり
後約2ヶ月、水の濁りが落ち着いていれば
染めにかかることが出来るのではないか・・との事でした。
綺麗な水を汲んでためて、それでもよいのでは・・・
とも思いますが、
上の写真は、千葉さんのお宅の隣に立つ、記念館の中にある
先代の人間国宝にも指定された千葉あやのさんの頃の
川で生地を流す様子の写真です。
何十年かたっても、変わらない景色の中で
このページの最初にも書いた、
「むかしのまんま」に染めることが
単に技術の伝承ということだけではなく大切なことでもあるのでしょう。
上流にある荒戸沢ダムには、地震の時に沢山の土砂が流入してしまいました。
せっかく濁りが落ち着いてきた川の流れですが、
今年はその流入した土砂を撤去する工事も予定されているようです。
ダムの現状や工事のことなどは、宮城県のHPでも告知されております
・・・・こちらでご覧を
ダムの安全な運用のためには必要なことでしょうが
撤去のために土砂をかき混ぜると、
下流の川にはまた濁りが戻ってきてしまう事となるはずです。
「むかしのまんま」「自然のままに」
素朴で、心の中に入ってくる言葉ではありますが
変わらずに受け継いでゆくことには、まだまだ大変さが有るようです。
6月にうまく染まった正藍冷染を、お目にかけることが出来ますのを
玉川屋でも楽しみしております。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
「むかしのまんま、むかしのまんまに染める藍」
藍を育て、藍を染めて、
宮城県栗駒山のふもと、代々受け継がれて今に伝わる
素朴ながらも、深みのある藍・・・それが「正藍冷染」です。
藍を染めた後には、家の前を流れる川で生地を流すのですが
昨年秋の、岩手・宮城内陸地震いらい
川の上流の山が崩れて、その影響で川の水が濁る状態が続いておりました。
その事は、昨年来、新聞やニュースでも取り上げられることが多くあり
このブログのページでも度々お話しさせて頂いておりました。
2008年6月26日 「今年の正藍冷染」・・・・ブログはこちらから
2008年6月22日 「栗駒山その後」・・・・・ブログはこちらから
2008年6月15日 「栗駒山」・・・・・・・・ブログはこちらから
栗駒山の千葉さんへ、毎年染めのお手伝いに伺っている
私のおじに電話をしたところ、
一昨日に栗駒より帰ってきたところ、とのことでした。
毎年気温の上がってくる6月の始めの日のよいタイミングで
染めを始めると伺っておりましたので、
今年の染めの具合をきいてみたところ
川の水の様子は大分落ち着いてきているので、
藍玉作りや生地の手配は準備してあり
後約2ヶ月、水の濁りが落ち着いていれば
染めにかかることが出来るのではないか・・との事でした。
綺麗な水を汲んでためて、それでもよいのでは・・・
とも思いますが、
上の写真は、千葉さんのお宅の隣に立つ、記念館の中にある
先代の人間国宝にも指定された千葉あやのさんの頃の
川で生地を流す様子の写真です。
何十年かたっても、変わらない景色の中で
このページの最初にも書いた、
「むかしのまんま」に染めることが
単に技術の伝承ということだけではなく大切なことでもあるのでしょう。
上流にある荒戸沢ダムには、地震の時に沢山の土砂が流入してしまいました。
せっかく濁りが落ち着いてきた川の流れですが、
今年はその流入した土砂を撤去する工事も予定されているようです。
ダムの現状や工事のことなどは、宮城県のHPでも告知されております
・・・・こちらでご覧を
ダムの安全な運用のためには必要なことでしょうが
撤去のために土砂をかき混ぜると、
下流の川にはまた濁りが戻ってきてしまう事となるはずです。
「むかしのまんま」「自然のままに」
素朴で、心の中に入ってくる言葉ではありますが
変わらずに受け継いでゆくことには、まだまだ大変さが有るようです。
6月にうまく染まった正藍冷染を、お目にかけることが出来ますのを
玉川屋でも楽しみしております。
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