麻の襦袢のつづき
'2007-06-02 22:56:32')
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つれづれ
街中の風も爽やかに、六月最初の週末は、
お出かけにも楽しい良いお天気となりました。
前回の麻の長襦袢の話の続きを・・
玉川屋でお勧めしております麻の襦袢は、下の写真のように地紋の入った紋麻の襦袢地です。
●クリックすると大きな画像でご覧頂けます。
このページにはブラウザの [ 戻る ] でお戻り下さい。
こんな風に五柄、涼しげな秋草や流水の柄行の麻襦袢がご用意してあります。
もちろん表には出ない長襦袢ではありますが、
地紋の入った生地は、お召しの前から見ているだけでも楽しいでしょうし
無地感の紗の着尺だったりすると、単に襦袢の白が着物に映るだけではなく
うっすらと柄が浮いてまいりますのもまた素敵です。
お手入れの仕方についても、よくおたずね頂くのですが
絹糸は撚りがかかっていて、水にあてるとどうしても縮みやすいのですが
麻は水に当たっても縮んだりが少ないので
洗っても大丈夫な化繊の半衿を浸けてお仕立てして
お召しの後には、そのまま畳んでネットに入れて
弱水流の洗濯機で洗ってしまいます。
縮みにくいとは入っても、しょっちゅう洗っていると自然と縮んではまいりますが
仕立てる前に水通しをして生地を落ち着かせてから仕立てますので
普段着の下の襦袢という事もあり、極端に来にくくなるほど縮む事もありません。
(それでも気になる時には、袂や裾の縫い込みを出してお直ししたりもします)
縮みにくいとは入っても、
例えば、直射日光の日当たりのよい所で乾かしたり・・と
急に乾燥させると縮みもしやすいので
軽く水気を切ってから、ハンガーにでも掛けて陰干ししておいて下さい。
お召しになってお家へ帰ってから、お風呂に入っている間に洗って
そのままお風呂場に干しておけば、次の日にはまたお召しにもなれます。
以前に、越後の機やさんに聞いたら
入った後の風呂桶に水を張って、中で汗をにがしてやって
そのまま裾からぽちゃぽちゃ水の垂れるような状態で
お風呂場に棒をかけて乾かしちゃいます、なんて話も聞きました。
麻なのでもちろん自然とシワにもなりますが
乾かす時に手のひらで両側からパンパンと軽くたたきながら干してやれば
そんなにひどくシワにもなりません。
袖口や振りから覗く部分が気になる方や、
柔らかくなった麻の襦袢を染めの着物の下にも着てしまおう・・といった方は、
半価乾きのうちに、袖口と振りにだけアイロンをかけてやるとずいぶん違うはずです。
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上の写真は、水通しをする前の反物と、水通しをした後の平畳みの麻の襦袢地です。
違いが分かりますか? と言っても、写真では分かりませんが
実際に手にとって下さると、お仕立て前にすでに地風がしなやかになっているのがお分かり頂けるはずです。
張りのある麻の風合いですが、元から地紋の入って薄手の感じなのと
お召しになって洗うほどに、ずいぶんとしなやかになってきます。
木の枝がポキポキ折れて、砕けて細かく柔らかくなって行く・・・
大分アバウトではありますが、そんなイメージでしょうか。
しなやかさがましてくると、礼装着の下にという訳にはまいりませんが
染めの小紋の下などには大丈夫と思います。
正座をしたりが多いとどうしても膝の後などはシワになり、裾が上がる事が気になる方もあります。
そんな時には、同じようにお手入れも楽で、自然の素材で、あまりシワの気にならない、
絽の目の海島綿の襦袢をお勧め致しております。
お召しの時期も、本来なら盛夏、単衣の時期なのでしょうが
寒くて困るよりは、暑くてどうしよう・・ そんな事の方が多くなりますので
早めのフライングで5月頃から袷の下にお召しになってしまう方もあります。
もちろん、ルールを無視してお召しになるのではなく、
お出になる先や、まわりの方のお召し物のTPOを考えながら
ご自分の楽しみでお召しになる時には、基本を理解した上で、楽しく着やすく・・
そんな鷹揚さを持ってお召しになってこそ、お出かけも楽しい事と思います。
袖は、麻や単衣や無双にして
でも暑がりだから、襦袢の身頃は一年中麻の生地
そんな方もおいでになります。
暑い夏だからこそ、楽に着る事を考えてみると
それ以外の季節のお召しもより気軽なものになってくるかもしれません。
思いつくままに書いてみましたが、
肌着の事、度の事、着付けの事・・・夏に着物を楽しむ方に聞いてみると、
皆さんそれぞれに色んな智恵や工夫をお持ちのはずです。
また、色々なご意見や夏のお着物の楽しみ方、ぜひお寄せ下さい。
そして、季節感と涼感でいっぱいの薄物を、気軽に楽しみましょう!
ブログ形式にする前の「着物つれづれなるままに」のページは < こちら > から
お出かけにも楽しい良いお天気となりました。
前回の麻の長襦袢の話の続きを・・
玉川屋でお勧めしております麻の襦袢は、下の写真のように地紋の入った紋麻の襦袢地です。
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こんな風に五柄、涼しげな秋草や流水の柄行の麻襦袢がご用意してあります。
もちろん表には出ない長襦袢ではありますが、
地紋の入った生地は、お召しの前から見ているだけでも楽しいでしょうし
無地感の紗の着尺だったりすると、単に襦袢の白が着物に映るだけではなく
うっすらと柄が浮いてまいりますのもまた素敵です。
お手入れの仕方についても、よくおたずね頂くのですが
絹糸は撚りがかかっていて、水にあてるとどうしても縮みやすいのですが
麻は水に当たっても縮んだりが少ないので
洗っても大丈夫な化繊の半衿を浸けてお仕立てして
お召しの後には、そのまま畳んでネットに入れて
弱水流の洗濯機で洗ってしまいます。
縮みにくいとは入っても、しょっちゅう洗っていると自然と縮んではまいりますが
仕立てる前に水通しをして生地を落ち着かせてから仕立てますので
普段着の下の襦袢という事もあり、極端に来にくくなるほど縮む事もありません。
(それでも気になる時には、袂や裾の縫い込みを出してお直ししたりもします)
縮みにくいとは入っても、
例えば、直射日光の日当たりのよい所で乾かしたり・・と
急に乾燥させると縮みもしやすいので
軽く水気を切ってから、ハンガーにでも掛けて陰干ししておいて下さい。
お召しになってお家へ帰ってから、お風呂に入っている間に洗って
そのままお風呂場に干しておけば、次の日にはまたお召しにもなれます。
以前に、越後の機やさんに聞いたら
入った後の風呂桶に水を張って、中で汗をにがしてやって
そのまま裾からぽちゃぽちゃ水の垂れるような状態で
お風呂場に棒をかけて乾かしちゃいます、なんて話も聞きました。
麻なのでもちろん自然とシワにもなりますが
乾かす時に手のひらで両側からパンパンと軽くたたきながら干してやれば
そんなにひどくシワにもなりません。
袖口や振りから覗く部分が気になる方や、
柔らかくなった麻の襦袢を染めの着物の下にも着てしまおう・・といった方は、
半価乾きのうちに、袖口と振りにだけアイロンをかけてやるとずいぶん違うはずです。
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上の写真は、水通しをする前の反物と、水通しをした後の平畳みの麻の襦袢地です。
違いが分かりますか? と言っても、写真では分かりませんが
実際に手にとって下さると、お仕立て前にすでに地風がしなやかになっているのがお分かり頂けるはずです。
張りのある麻の風合いですが、元から地紋の入って薄手の感じなのと
お召しになって洗うほどに、ずいぶんとしなやかになってきます。
木の枝がポキポキ折れて、砕けて細かく柔らかくなって行く・・・
大分アバウトではありますが、そんなイメージでしょうか。
しなやかさがましてくると、礼装着の下にという訳にはまいりませんが
染めの小紋の下などには大丈夫と思います。
正座をしたりが多いとどうしても膝の後などはシワになり、裾が上がる事が気になる方もあります。
そんな時には、同じようにお手入れも楽で、自然の素材で、あまりシワの気にならない、
絽の目の海島綿の襦袢をお勧め致しております。
お召しの時期も、本来なら盛夏、単衣の時期なのでしょうが
寒くて困るよりは、暑くてどうしよう・・ そんな事の方が多くなりますので
早めのフライングで5月頃から袷の下にお召しになってしまう方もあります。
もちろん、ルールを無視してお召しになるのではなく、
お出になる先や、まわりの方のお召し物のTPOを考えながら
ご自分の楽しみでお召しになる時には、基本を理解した上で、楽しく着やすく・・
そんな鷹揚さを持ってお召しになってこそ、お出かけも楽しい事と思います。
袖は、麻や単衣や無双にして
でも暑がりだから、襦袢の身頃は一年中麻の生地
そんな方もおいでになります。
暑い夏だからこそ、楽に着る事を考えてみると
それ以外の季節のお召しもより気軽なものになってくるかもしれません。
思いつくままに書いてみましたが、
肌着の事、度の事、着付けの事・・・夏に着物を楽しむ方に聞いてみると、
皆さんそれぞれに色んな智恵や工夫をお持ちのはずです。
また、色々なご意見や夏のお着物の楽しみ方、ぜひお寄せ下さい。
そして、季節感と涼感でいっぱいの薄物を、気軽に楽しみましょう!
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