こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
今週、玉川屋の店のそばに住まいを引っ越してまいりました。
子供の頃のように、店の奥が自分の家で・・・とはゆきませんが
職住接近が、お店屋には一番ですもので
地震の影響もあり、予定が延びてはしまいましたが
ようやく4月に入り落ち着きました。
お店も忙しい時期なもので
支度もなかなかスムーズに進みませんでしたのですが、
一番大変だったのは、着物の支度でありました。
家内と合わせると、
和箪笥三棹分と、衣裳箱に入った着物や帯、
それにあわせて、娘二人のお祝い着など・・・
普段しまってあるとそれほど気にならなかったのですが
いざ出してみると、けっこうな量になるのです。
でも、最初は色々考えながら仕分けしてしまってあった着物や帯も
気が付けば、十数年過ごすうちにだんだんに混じって・・・
そうした着物や帯を、整理し直すにはちょうど良い機会となりました。
私も家内も、自分の着物もあれば
両親や祖父母からの品もまた一緒にしまってあります。
その中では、すぐに使う物もあれば、
使わないけれど手元にとって置いてある品もあります。
お客様からもよくお問い合わせを頂きますが
問題は、すぐには着なさそうだけれど、手元に残してある着物や帯。
限られた収納スペースを有効に使うにはどうしようか・・・
一つ一つの品にいろいろな想いはあるものの
この際、思い切って普段着るものとしっかり分けて、
あまり目に付かないところに別にしてしまうことにしました。
湿気取りだけ入れて、湿気がこもらないようにしてあれば
段ボールの箱でも、茶箱でも、構わないと思います。
普段から目に付く所に置いておくと
「着ないけれど、何とかしなくちゃ・・」と、
いつもいつも思うことが、けっこうストレスになるものです。
ある時に、
「やっぱり、あれも良いかも」と急に思い出す事もあるはずです。
人に差し上げたり、処分してしまうのではなく
手元に置きながら、目に付かないようにしまっておく事が、お勧めです。
派手目になった着物を羽織りに直したり、
色を染め変えたり、八掛の色目を変えてみたり、
色々な手直しの仕方もあります。
デザインに流行があるわけではないので
思いついた時に、甦らせることが出来ますのも
日本の着物ならではの楽しみであります。
一回整理してみると、
「この着物はこうしてみようかな・・」といったイメージも
涌いてくることと思います。
私共でお求めになったお品でなくとも
お手入れやお直し、リメイクも、何でもお承りをいたしております。
どうぞまた、何でもお気軽にご相談下さいませ。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから