江戸小紋の染め
'2016-04-07 13:34:50')
先日染め上がりの江戸小紋、
以前に染めた江戸小紋の色目を参考に
色出しをして染めてまいります。
![08.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20160407133116_m.jpg)
![09.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20160407133157_m.jpg)
![00b.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20160407133214_m.jpg)
色無地や付下げの地色などは
色見本帳の色そのままで染め上がりますが
![05.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20160407133235_m.jpg)
江戸小紋の場合は、
染めた地色に、白い粒が相まって
本来の地色とはまた違う雰囲気となって
目に映ってまいります。
生地端の地色の無地の部分と、
江戸小紋の染め上がりの部分と、
両方写っている写真をご覧頂くと
違いがよくお分かり頂ける事と思います。
![11.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20160407133026_m.jpg)
![12.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20160407133042_m.jpg)
![13.gif](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20160407133058_m.jpg)
一色の染めでは決して出せない、江戸小紋の「色」ですので
「江戸小紋は、色で着る」
江戸小紋の染め屋さんの、亡くなった先代のご主人からは
よくそう聞かされました。
ですので、江戸小紋を染め出す場合は
色見本帳でというよりは
以前に染めた江戸小紋の端切れを
染め見本とする事が多くなります。
同じ色で染めても、地色と白の部分のバランスが
それぞれの柄によって異なってきますので
染め上がりますと、一反一反またちがう表情にもなります。
![01b.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20160407133317_m.jpg)
![02a.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20160407133333_m.jpg)
![03.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20160407133414_m.jpg)
以前に染めた事の無い、新しいイメージで・・・となると
無地の色から、江戸小紋の染め上がりの色を
自分の頭の中で想像しながら、色出しをして注文してまいります。
![04.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20160407133400_m.jpg)
しばらくして、染め上がった反物が届いて生地を広げた時に
「これ!」って良い色目に染め上がっていた時の
嬉しい気持ちは格別ですし
そうしたお品を
「いい色ね」とお客様にお好み頂き、お作り頂く事が
呉服屋にとりましての、なによりの喜びでもあります。
着物や帯、江戸小紋に限らず
染めの品、織りの品・・・
お好みに合わせてのご注文でお誂えもさせて頂けます。
ご自分の思いのこもったお品がお手元にある事は
気持ちも豊かになりますし
お召しの時の気分がまた違う事と思います。
一つのお品を、永く大切にお召しになる・・
そうした、日本の着物ならではの楽しみを
一番堪能もして頂ける事と思います。
そんなお手伝いが出来れば幸いに存じます。
どうぞ何でもお気軽に、ご相談下さいませ。
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