長月九月
'2015-09-08 08:20:04')
いつも有り難うございます、
玉川屋呉服店の石井貴彦です。
菊月、菊咲月、紅葉月、玄月、寝覚月、色取月・・・
いづれも旧暦九月の呼称となります。
一般的にしられる「長月」の呼び名も
秋が深まり夜が徐々に長引いて行くことからの
「夜長月」が由来とされます。
「菊」には、
花の咲く時期でもある事ながら、
古来中国で縁起の良いとされる陽の数の九が重なる事から
九月九日は重陽の節句とされ、
前夜に菊の花を綿で覆い、その露や香りを移した綿で身を拭う「菊綿」や
「菊酒」を飲す事などで、長寿延命を祈る慣習がありました。
「色取(いろどり)月」や「紅葉月」は
紅葉・黄葉により徐々に色づいて行く景色。
夜が長いので寝覚めがちとなる由より「寝覚月」
季節の変わる様子が、それぞれの言葉より感じられてもまいります。
この季節の様子を表す
「秋澄む」という時候の言葉が好きです。
朝の早い時間に、戸外へ出た時に感じる
湿気のつよかった残夏の陽気から
涼やかさと、爽やかさから感じられる
秋の陽気への移り変わり。
空気が透き通り、空も高く感じられるような感覚。
そんなすがすがしさが表わされた
「澄む」という言葉には
五感にそれぞれに感じられる
季節の移りがある事と思います。
陽気も、気分も、がらりとかわる
この季節の変わり目は、呉服屋にとっては
絽や紗の薄物の時期が終わり
新しいシーズンが始まる時期でもあり、
お正月の様に
新しい一年のスタートと感じられるのが
この九月となります。
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秋本番からの着物シーズンに向けて
単衣や袷の、着物や帯の、お支度の時期
9月11日(金)より15日(火)は
玉川屋の店舗にて
■ 秋のおしゃれの第一歩・・
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ご案内もこちらより、ご覧下さいませ
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昨今お召しの期間の広くなった「単衣」向きの着物や帯、
振袖、七五三、十三参りなどの「お祝い着」、
季節折々の帯や帯留めなどの小物、凛とした男物などなど・・
秋からのお洒落をお楽しみ頂くご提案を
シーズン到来に一足早く、玉川屋でご覧頂ければと思います。
皆様方のお気軽なお出かけを、ぜひお待ち申し上げております。
「袷」「単衣」そしてシーズン最後の「夏物」と
お洒落着から、フォーマルまで
折々のシーンのお品を、お揃えいたしております。
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お楽しみになった、夏のお着物のお手入れは大丈夫ですか。
暑さ厳しくありました今年の夏は、汗も沢山かかれた事と思います。
汗は後になっての変色の原因となりやすいもので
ちゃんとお手入れしてからのお片付けを、お勧めいたします。
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秋の季語の一つが「星月夜(ほしづきよ、ほしづくよ)」
満天の星が輝き、月夜のように明るい夜。
月夜のようにと書くのは、
月は出てなく、星明かりのみの夜。
夏の星空とは、またちょっとニュアンスが異なり
先に書きましたような、「澄んだ」秋の夜空に
星の光が通り届くような情景でしょうか。
街の灯りがつよい東京では
綺麗な星空はなかなか期待出来ませんが
星の映える澄んだ夜空を眺められるのを
この秋は、楽しみにしております。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから