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メリンス襦袢


ロングランの「単衣・なつもの展」も一段落して
季節の変わり目となるこの時期は
お手入れ物を多くお預かりするタイミングとなります。

お客様のお品は勿論の事ながら、
自分の着ていた着物や襦袢のメンテナンスも
ちょうどこの時に合わせて・・


写真はメリンスの長襦袢。
仕立て直すために、解いている途中です。

   01.jpg


薄手の毛織物(ウール)の生地をメリンスと呼びます。
今では少なくなってしまった生地ではありますが
手入れも楽で、扱いやすい襦袢として
重宝して使っております。


祖父の着ていた襦袢を直して使っているのですが
当初は、胴にも裏地の付いた、袷の襦袢として
仕立ててありました。

今は年間を通して、暑さを感じる日の方が多くなり
襦袢も胴抜きの仕立てがほとんどとなりましたが、
以前は寒い日が多く、いかに暖かく過ごせるかが大事な事で
暖かいウール地のメリンスの襦袢を更に袷に仕立てたり、
ネルの腰巻きや、ネル裏の足袋、なども有りました。


胴抜きに仕立て直して,何年も・・
洗っては仕立て直して、かなり生地は薄くなってきましたが
その分軽くて、仕事の時など気兼ねなく着るには
とても重宝な襦袢となっています。

   02.jpg

何枚か手元にあるメリンスの襦袢は
色や柄も、それぞれに面白いものが多く
男物ものの袖口から覗くお遊びもまた楽しいものです。








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麻襦袢いろいろ


こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

数日前に「麻の襦袢」の事を書きましたが
肌当たりがサラリとして、家での手入れも楽ですので
私は仕事の時などは、真冬を除いてほぼ一年を通して着てもおります。

   03.jpg


一日来ていた麻襦袢を、家に帰ってから夜には
半衿を付けたまま洗濯機で洗濯機で洗ってしまえば
今朝には写真のようにもう乾いています。

かいた汗も、水で洗えば、落とせますので
翌日には気持ちよくまた着ることが出来ます。


色の付いた平麻襦袢
   01.jpg

真っ白地の平麻襦袢
   01.jpg

紋麻や絽目の透けた生地風の麻襦袢・・・
   02.jpg



麻の襦袢も色々ご用意しております。
お召しになるシーズンに合わせてお選び下さり、
季節折々のお出かけを気軽にお楽しみ下さい。











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ネーミング


いつも有り難うございます、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

玉川屋の店の手前、道玄坂上の交番より
神泉駅のそばを通り、旧山手通りへと抜ける道・・・

以前は、料亭さんが会ったり、見番があったりと
花街の中を通る道で、
私が子供の頃には「渋谷三業通り」と書かれた看板が
かけられていたのを思い出します。

   ■リンク先の写真は、Cedarさんの「今昔写真日記」というブログ
     <たまでん廃止の日> という記事に掲載されております
     道玄坂上の様子を写した写真です。

     ちょうど信号機の向こうに見える建物が、昔の玉川屋の店舗になります。

        03.jpg・・・<クリック>


三業は、「料理屋」「料亭」「置屋」をさして
昼間にはお稽古の三味線の音が流れるような風情もありましたが、
徐々に、昔からの建物や、商店が減ってゆき
今は、沢山の飲食店が並ぶ通りとなって
以前とはまた雰囲気は異なりますが、賑やかな通りとなっています。


昔ながらの普通の道ですので
説明を聞いても、渋谷の何処?って感じもあるようで
「名前を聞けばすぐにイメージの涌くような、通りのネーミングを・・」
という声もあったようで、現在地元の町会で名称の募集をしております。

   01.jpg


そんなポスターの中に、
"最近になって付けられた、渋谷の通りの名称" が
参考のために記載されているのですが、
地元に住みながらも「え、この通りは何処のこと?」って名称も
少なくありません。

   02.jpg


"ファイアー通り" や "スペイン坂" などは
しっかりと定着して、認知の度合いも大きいことと思いますが
地元のイメージの上がるような、永く愛着を持って親しんで頂けるような
そんな名前になれば良いなと思います。








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平麻襦袢 染め出し


こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。


初夏の暑さが続く中、玉川屋にご来店のお客様も
単衣をお召しの方が多くなってまいりました。
                           
本来なら6月・9月がお召しの暦とされてきた単衣の着物ですが
気温の上昇が著しい昨今では、5月と10月の袷の代わりに・・
そんなお召し方が、単衣のメインの出番ともなってきています。
                           

6月に入ってしまえば、夏の透けた襦袢でよろしいですが
春先の袷から5月の単衣まで・・・下にお召しの襦袢には
写真のような、色を染めた平麻のお襦袢をお勧めしております。
                           
   06.jpg   05.jpg


冬の襦袢は袖が二枚かさねての無双仕立てとなっておりますが
暖かくなってからは、袖を一枚で仕立てた「単衣襦袢」が
良い着心地となります。
                           .
  単衣襦袢には、楊柳と呼ばれる畝(うね)の入った生地が
  肌当たりやさばきも良く、お使いをする事が多くなります。
  写真のグリーンの襦袢地では、畝のあるその地風の様子が
  良くお分かり頂けるかと思います。
                           .
      03.jpg


ただ、正絹のお襦袢では、汗をかきやすい気候にもかかわらず
お家でのお手入れが難しいところがあり、
かといって、化繊地の襦袢では、家で洗えはするけれども
暑さ増す季節に通気性があまり良くなく・・・
                           .
お家でお手入れ出来て、涼しくお召しになれる素材での
 なおかつ、白地や、透けた生地風など、夏の雰囲気が過ぎないものとして
目の詰まった平麻地の生地を、一反ずつお染めして
単衣の襦袢をご用意しております。
                           .
   04.jpg


春先から秋口まで・・・
 着物でのお出かけが、より気軽なものに、なる事と思います。
                           .

 (勿論、麻の素材の襦袢ですので
  上にお召しになる着物に対しての色の映りがよければ
  盛夏にもお使いが頂けます。)
                           .


取り寄せた、平麻の白生地に
玉川屋で選んだ色目を付けて一反ずつ染めてまいります。

   01.jpg   02.jpg
                           
染め上がりも、また楽しみにしていて下さいませ。
                           








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「た」の字

お店に入っていらした、若いお客様から
「なんて読むんですか?」と

朝から、台風一過の夏のような陽差しに
今日から、店の入口に浴衣を飾り始めましたが
父の書いた「ゆかた」の短冊。


   01.jpg   02.jpg

「浴衣」だろうとは思いながらも、
見慣れない文字の形に最初のご質問。

父の書いた「た」の字は、
漢字の「多」が崩された形になります。

   03.jpg   05.jpg


平仮名は、明治33年の小学校令改正を受けて
一つの音韻に対しては一つの字のみが教えられる事となるまでは
一つの音に対して、いくつかの異なる漢字から派生した数種類の文字が使われておりました。

それぞれの仮名の字体が一字体に統一された以降は
それ以外の文字は「変体仮名」や「異体仮名」などと呼ばれています。

  (「た」には、ほかには「田」や「太」「堂」などから
    派生した文字があります。)


最近では、「生そば」なんていうお蕎麦屋さんの看板くらいでしか
あまり目にする事がない様な気がしますが、

玉川屋のあります渋谷の道玄坂や円山には
私の子供の頃までは料亭さんも多くあり、
小学校に通う通学路での
そんな料亭さんの看板に書かれた、見慣れない文字に
「なんて読むのだろうな?」と不思議に思いながら通っていた事を思い出しました。








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