絣 (かすり) 糸
'2009-08-12 21:49:13')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
織物の柄を織り出すには、
絣と呼ばれる、縞々の糸が基本となります。
2色の組み合わせであったり、数色の色使いであったり
縞々に色を組み合わせた糸を
縦横で織り合わせる事によって、
模様や柄が表されてまいります。
染めない部分を他の糸で巻く括 (くく) りや、
防染用の糸と一度仮り織りをする締め機、
溝を掘った板で糸を挟み込む板締め、など
絣糸の作り方も色々ありますが
一つの方法に木羽 (こば) と呼ばれる方法があります。
写真は、織り上げたい図案を写し取った
木羽定規 (こばじょうぎ) と呼ばれる型板になります。
写真の型板の色合いは、
実際の出来上がりの色とは違うのですが
糸に染め付ける時のそれぞれの色の境目がはっきり分かるよう
コントラストを強めて色づけをしてあります。
そのため、最初のイメージを表したした図案の草稿と型板とでは
随分違ってもまいります。
型板は、実際には薄く割った数十枚の板に分割してあります。
薄い一枚の板だけ見てみると、
縞々の色の組み合わせになっているのがお分かり頂ける事と思います。
パーツごとに分割をした色の組み合わせにあわせて
各部分ごとの糸に、染め上がりの色をすり込んでやります。
そうして数色の色を刷り込んだ縞々の糸を
組み合わせて織り上げると、最初にイメージした図案のように
一反の着物や帯が織り上がってくるのです。
至極簡単な説明だけではありますが、
一つの品が出来上がるためには、
いつも書くように、一つ一つ丁寧な手仕事の工程があるのですが
その一つ一つの工程は、
どの織物も同じように一様に同じな訳ではなく
それぞれの伝統にもとづき、それぞれに技法や趣きがあります。
私どものお店にも、着物や帯、お品が並ぶ時には
お洒落を楽しむ一つのアイテムとしてご覧を頂くようになります。
一つ一つのお品について、
その背景を全部その場でご説明する事はなかなか出来ませんが、
奥深い思いや伝統があってこそ、
今そのお品を手にとってご覧を頂けていること、を
お店で感じて頂ければ、
それが、楽しくそして永く大事にお品をお召し頂ける道とも思います。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
織物の柄を織り出すには、
絣と呼ばれる、縞々の糸が基本となります。
2色の組み合わせであったり、数色の色使いであったり
縞々に色を組み合わせた糸を
縦横で織り合わせる事によって、
模様や柄が表されてまいります。
染めない部分を他の糸で巻く括 (くく) りや、
防染用の糸と一度仮り織りをする締め機、
溝を掘った板で糸を挟み込む板締め、など
絣糸の作り方も色々ありますが
一つの方法に木羽 (こば) と呼ばれる方法があります。
写真は、織り上げたい図案を写し取った
木羽定規 (こばじょうぎ) と呼ばれる型板になります。
写真の型板の色合いは、
実際の出来上がりの色とは違うのですが
糸に染め付ける時のそれぞれの色の境目がはっきり分かるよう
コントラストを強めて色づけをしてあります。
そのため、最初のイメージを表したした図案の草稿と型板とでは
随分違ってもまいります。
型板は、実際には薄く割った数十枚の板に分割してあります。
薄い一枚の板だけ見てみると、
縞々の色の組み合わせになっているのがお分かり頂ける事と思います。
パーツごとに分割をした色の組み合わせにあわせて
各部分ごとの糸に、染め上がりの色をすり込んでやります。
そうして数色の色を刷り込んだ縞々の糸を
組み合わせて織り上げると、最初にイメージした図案のように
一反の着物や帯が織り上がってくるのです。
至極簡単な説明だけではありますが、
一つの品が出来上がるためには、
いつも書くように、一つ一つ丁寧な手仕事の工程があるのですが
その一つ一つの工程は、
どの織物も同じように一様に同じな訳ではなく
それぞれの伝統にもとづき、それぞれに技法や趣きがあります。
私どものお店にも、着物や帯、お品が並ぶ時には
お洒落を楽しむ一つのアイテムとしてご覧を頂くようになります。
一つ一つのお品について、
その背景を全部その場でご説明する事はなかなか出来ませんが、
奥深い思いや伝統があってこそ、
今そのお品を手にとってご覧を頂けていること、を
お店で感じて頂ければ、
それが、楽しくそして永く大事にお品をお召し頂ける道とも思います。
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