三才山紬
'2016-02-21 21:23:56')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
信州松本の横山俊一さんの草木染めの紬。
「三才山紬」と書いて「みさやま紬」と読みます。
三才山は、松本駅から北東へ車で30分程のその一帯を呼ぶ地名ではありますが
大島紬や結城紬などのように、地域の産地として織物があるのではなく、
柳宗悦氏の民藝運動に感銘を受け染織の道へ進んだ
父・横山英一氏の創始となる三才山紬は、長男の俊一郎氏に受け継がれ
今はそのお嬢さんと共にご家族の手で丁寧に染めて織られています。
裏山に自生する山漆、梅、胡桃、上溝桜、栗などの草木によって染められた、深みのある色調。
経糸に生糸、横糸に紬糸を用い、素朴さと光沢感のあるお洒落さと、羽織ったとき軽やかさ。
袷には勿論、単衣にもお勧めの風合となります。
糸の精練の作業に使われる灰もご自身で藁から用意される、そうした一つ一つの思いやこだわりがお品となって現れてくる事と思います。
写真の反物は、「梅」と「山胡桃」の草木の染料による無地の着尺。
昨年の盛夏の頃に工房にお伺いしてお願いをしてまいりました品が、織り上がってまいりました。
紫味の映る深い茶系の着尺は、縦と横の糸それぞれに同系色ながら微妙に異なる色合いで織り出され、
自然な表情が景色となって現れてまいります。
決して地味な印象ではなく、シックだけれど綺麗なお色、
帯がのることによりお着物の色の感じ方がその都度変わってまいります。
淡いろの着尺は、ライティングにより赤味と黄味が微妙に混じって映る、
大人の可愛らしさをお楽しめる色を・・と思い、お願いして、
その思い通りの織り上がりとなりました。
3月10日(木)・11日(金)・12日(土)は、玉川屋にて三才山紬の個展も開かせて頂きます。
コーディネイトを楽しみながらお召しになりやすい、無地や縞のお品をお目にかけさえて頂きます。
春の良い季節、どうぞお遊びにおいで下さいませ。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
信州松本の横山俊一さんの草木染めの紬。
「三才山紬」と書いて「みさやま紬」と読みます。
三才山は、松本駅から北東へ車で30分程のその一帯を呼ぶ地名ではありますが
大島紬や結城紬などのように、地域の産地として織物があるのではなく、
柳宗悦氏の民藝運動に感銘を受け染織の道へ進んだ
父・横山英一氏の創始となる三才山紬は、長男の俊一郎氏に受け継がれ
今はそのお嬢さんと共にご家族の手で丁寧に染めて織られています。
裏山に自生する山漆、梅、胡桃、上溝桜、栗などの草木によって染められた、深みのある色調。
経糸に生糸、横糸に紬糸を用い、素朴さと光沢感のあるお洒落さと、羽織ったとき軽やかさ。
袷には勿論、単衣にもお勧めの風合となります。
糸の精練の作業に使われる灰もご自身で藁から用意される、そうした一つ一つの思いやこだわりがお品となって現れてくる事と思います。
写真の反物は、「梅」と「山胡桃」の草木の染料による無地の着尺。
昨年の盛夏の頃に工房にお伺いしてお願いをしてまいりました品が、織り上がってまいりました。
紫味の映る深い茶系の着尺は、縦と横の糸それぞれに同系色ながら微妙に異なる色合いで織り出され、
自然な表情が景色となって現れてまいります。
決して地味な印象ではなく、シックだけれど綺麗なお色、
帯がのることによりお着物の色の感じ方がその都度変わってまいります。
淡いろの着尺は、ライティングにより赤味と黄味が微妙に混じって映る、
大人の可愛らしさをお楽しめる色を・・と思い、お願いして、
その思い通りの織り上がりとなりました。
3月10日(木)・11日(金)・12日(土)は、玉川屋にて三才山紬の個展も開かせて頂きます。
コーディネイトを楽しみながらお召しになりやすい、無地や縞のお品をお目にかけさえて頂きます。
春の良い季節、どうぞお遊びにおいで下さいませ。
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