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玉川屋 着物つれづれなるままに
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残布のショール

こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

お着物をお仕立になると、分量は様々ですが
残りの布が出てまいります。

以前は、着物の身丈も短めでありましたし
たっぷりと残布を残す事が多かったようです。

着物の衿の掛け衿分を、生地として残しておくと
最初の仕立ての時に付いている掛け衿をふくめて、
3枚分の掛け衿を取る事が出来ます。

お家でご自分でお手入れする事も多かったでしょうし
衿の汚れが落ちなくなると、掛け衿を付け替えて・・・
衿分の長さの布を残す事で、
一番汚れやすい衿のケアをする事が出来ました。

いまは、以前のように日常着として着物をお召しの事も少なくはなりましたし
シミヌキや洗いの技術もよくなりましたので、
衿の汚れを心配することもなく、永く大事にお召しを頂けるようになりました。

お背も高くなり、
お母さま達の頃より腰の位置も高くなりましたので
着物を仕立てる時の身丈も、以前より長めに必要となってまいりました。

そのため最近では、残布として生地を残すより、
内揚げの所でたっぷりと縫い込んでおく事が多くなりました。

お仕立て直し足り、八掛を取り替えたり・・といった時でも
内揚げの縫い込みが有れば、いかようにもお手当てがさせて頂けます。


着物の時には、そのように布地を残す事が少ないのですが
羽織やコート、道中着などを、小紋や紬の着尺の着物地からお作りすると
たっぷりとした布地が残ってまいります。

バッグやお草履をお作りする事もありますが
こんなショールをお作りになるのもお勧めです。

   01.jpg

写真は、蝋纈で藍の濃淡を染め出した地に、絞りで柄を配した小紋の着尺地でした。
お羽織をお作り頂いて、残った布地でショールをお作りさせて頂きました。

長さは、4尺(150センチ)ほどのたっぷりめな長さでお作りしますが
ご身長やお好みに合わせて、また残布の長さによって、調整を致します。

両サイドは、袋のようにとじる時もありますし
生地の長さが十分にあります時には、写真のようにループをあしらうのもお洒落です。

   02.jpg   03.jpg


生地一枚で両端を留めてお作りする時もありますし、
コートの肩滑り用にご用意しております生地を裏地に使い
袷でお仕立すると、両面お使いになれてとても素敵なお品になります。

   04.jpg


肩滑り用の生地は、お店に沢山お揃えがありますもので
写真のように、表裏で濃淡のコントラストを付けても、
裏地で柄を楽しんで遊んでみても、お手持ちの古い着物の生地を裏地に使ってみても・・・
色々な楽しみ方が出てまいります。


   05.jpg   06.jpg

柔らかいトーンの小紋の生地の残布に、
同系色の柄の楽しい裏地を当ててお作りしたショールです。


せっかくの丁寧な染めや織りの残り生地、
箪笥にしまったままになっておりましたら、
楽しく活かしてみませんか!

  (ショールへの加工代は、裏地やループにもよりますが
   6000円程からお承りさせて頂いております。)












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変わらぬお店


こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

土曜日の夜に集まり事があり、名刺交換しながら自己紹介を・・・
そうすると「渋谷で、呉服屋さん?」と、聞かれる事も多いです。

いまは若者の街と呼ばれる渋谷ですが、以前は落ち着いた街で、
いまの渋谷になるよりうちの方が古いんですよ、
なんてお答えをしております。

この2月は、十数年ぶりでおいで下さったお客様が何件か有り
「ご無沙汰し足しておりまして」という挨拶と一緒に
「変わらずにお店をやっていて、助かったわ」とお声がけを頂きました。

今日の日曜日は、家族と車で「まだ、あるかな」なんて話ながら
昔学生の頃に仲間うちで行っていた茅ヶ崎にある店に食事にいったのですが
すごく久しぶりでも、変わらぬ店を見つけた時には、
家内と二人で盛り上がってしまっておりました。


一つのお店が変わらずに残っている事は、
お店の方からも、一生懸命の結果ではあり嬉しい事でありますが、
逆の立場になっても、住む場所が変わったり、生活の環境が変わったり、
そうして足が一時遠のいても、同じように残っている事が分かると
けっこうに嬉しいものです。

渋谷の街もまだまだこれから再開発などで
ずいぶんと様子や景色も変わりそうです。
また、街中の呉服屋さんが徐々に少なくなってきている中でも
125年目の今年から、まだまだ頑張ってゆくつもりです。

皆さんのお声を伺いながら
その時、その時に合わせての楽しいお店作りをしたく思います。
ぜひまた、お気軽に色々なご意見をお寄せ下さいませ。










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すくい織り


こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

写真は、すくい織りの名古屋帯です。

   01.jpg   02.jpg

   03.jpg

一段ずつ緯糸(よこいと)が入ってゆくのではなく
柄の部分だけ、糸が行ったり来たりしながら
模様を表現してゆきます。

紋紙を使って織ったり、染めた糸で織り出す
通常の織物と違って、一つ一つ絵を描くように
柄が織り出されてまいりますので、
同じ図案を使ったとしても、
それぞれのお品がみんな違う趣をもってまいります。

   04.jpg   05.jpg


写真のお品は名古屋帯になりますが
柄行と共に、品格のあるその織り上がりから
紬やお召しの織りの着物から、小紋、江戸小紋、色無地、付下げ、まで
幅広い取り合わせとコーディネートがお楽しみを頂けます。

また、すっきりとした織り上がりの地風は
袷の着物にはもちろん、
単衣のお着物にも締めやすいお品となります。


染め物だけではなく、
一つ一つ丁寧に織り上げられる、こうした織りの品についても
玉川屋で色や柄を誂えたり、
お客様のお好みに合わせてお品を誂えてまいります。

右の写真は、
以前に織った事のあるすくい織りの帯の図案です。
(本来は袋帯の図案であったのですが、少し柄をすっきりさせて名古屋帯に織り出しました)

   06.jpg

丸華紋の図案は気に入っていたので、
配色を変えて新しい帯をと思い機屋さんと相談して
グリーン系の色合いで、織り出す事としました。

グリーンの濃淡の配色の一つのイメージが左の写真になります。

ベースになるグリーン系、そしてアクセントになる赤みの色、抑えた光沢のある金糸、
大まかな配色のイメージを決めてから、じっさいに詳細な配色を考えます。

沢山ある色糸の中からある程度色を絞り、最終的にそこからの数色を選びます。


   07.jpg

グリーンの色味は写真の6色の中から
黄緑味の2色を除いて、4色を選んで織ってもらうつもりです。

赤みの色は、織り元から送ってもらった糸が
思っていたより黄味があったので、もうすこし赤の印象で配色をし直します。

この帯の中には、
赤味があまり強く出るとその色に全体が引っ張られてしまいますので
あくまでもアクセントではあるのですが
逆にその色合いで雰囲気がずいぶんと変わってきますので
とても重要な色使いとなります。


織り上がると、
季節、格、着物の色合い・・・幅広くお締め頂きやすい
良い帯になるはずです。

配色を決めて、実際に織り上がるまでには
今しばらくの時間がかかりますが
洒落感と、品格と、すっきりさ、
それぞれを兼ね備えた帯を楽しみにしていて下さいませ。











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レースの白生地


こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

暖かい春の陽差しになった途端に
今朝からは、花粉を感じ始めてしまいました。

昼間は上着がいらないかなと思うくらいの陽気、
仕事の途中で留めておいた車の中は
暑いくらいになっておりました。

"羽織もの"も、
冬の防寒用から、春の軽快なものへ・・・


   01.jpg

オーガンディーレースの白生地です
これからのシーズンの "羽織もの" 用の
軽めな風合いの生地は、
このレース以外にも色んなお品が揃っております。


玉川屋のお勧めのお色目で染めたお品も、
お好みの色での誂えの染めも、
生地を選んで、色を選んで、形を選んで・・・

お出かけが楽しくなる、一枚をお揃えになって下さい。
「有って良かった!」そんな日が沢山あるはずです!











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春の帯のお誂え

こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

今日の昼間は、上着の要らないくらいの暖かさで
一週間前とはうってかわって、春のようなお天気でした。

ちょっと前には、寒そうにも見えた
紋紗やレースのコートが、今日の陽差しの明るさには
お店の中でもちょうどよく目に映ります。

季節の移りに合わせて、
着たくなるもの、しっくりくるものが
しぜんと、変わってくる・・・そんな事が実感出来る一日でもありました。


春になってからの帯の柄といって
すっと思い浮かびますのが
桜や藤・・・

それでは、それ以外の春のイメージの帯を、と
春に向けていま、帯を染めてもらっています。

草花の柄のモチーフで、
菜の花、菫、蒲公英・・・
写真は、白木蓮の染帯の図案です。

   01.jpg


モチーフを決めて、ラフスケッチから下絵を描いてゆきます。
下絵を見ながら、
構図、柄の大きさ、花や枝の流れ方、一つ一つの花の表情
といったことを、模様師さんと相談してゆきます。

頭の中にあるイメージは、
渋谷の住宅街の中にある並木のように木蓮の並ぶ小径
花の盛りの時には、大振りの木蓮の花で気が真っ白く見えるほどに
たわわに咲くイメージでした。

つぼみの多い右の下絵ではちょっと寂しく、
中央の下絵では、花は咲いているけれど、葉の印象が強すぎて・・

枝の流れも上向きではなく花の重みで、しぜんと横に流れるように
それにあわせて、上に伸びる構図ではなく横に広がるような構図に
と下絵を描き直しました。

地色も最初は淡い色目を思っていたのですが
木蓮の白を引き立たせるために、
深めな地色に変更して染める事にしました。


玉川屋のお店に揃える帯もこうして染めてゆきますが
お客様からの「こんなお品が欲しいのだけれど」
といったリクエストに合わせて誂える時にも
作業の流れは同じようになります。

写真の一番左の図案は、ある程度の雰囲気で
最初の下絵を彩色した図案になります。
手描きにて色を付ける場合もあれば
下絵をパソコンに取り込んで、彩色して出力して図案を作る事もあります。

本来の上質の帯地に染めた時にはとても映える品も
紙に写すと平坦な印象に見えてしまう事がありますので
効果の良し悪しもあるのですが
いくつかの色のパターンの組み合わせや、
柄を変えた構図などを見比べたい時には、
こうした、彩色の図案をお目にかけながら
お客様と打ち合わせしてゆく事もあります。


染め、織り、刺繍・・・色々な技法での
お好みに合わせてのお誂えがお承り出来ます。

着物でも、帯でも、襦袢でも、羽織りでも、
帯揚げや帯締めの小物一つでも、
お出かけを楽しみにしてくれる、ご自分なりのひと品・・・
ぜひ、お気軽にご相談下さいませ。



春の染帯も、もうすぐ染め上がってまいります。
季節本番に一足早い春を、楽しみにしていて下さいませ。








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