残布のショール
'2010-03-01 23:02:29')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
お着物をお仕立になると、分量は様々ですが
残りの布が出てまいります。
以前は、着物の身丈も短めでありましたし
たっぷりと残布を残す事が多かったようです。
着物の衿の掛け衿分を、生地として残しておくと
最初の仕立ての時に付いている掛け衿をふくめて、
3枚分の掛け衿を取る事が出来ます。
お家でご自分でお手入れする事も多かったでしょうし
衿の汚れが落ちなくなると、掛け衿を付け替えて・・・
衿分の長さの布を残す事で、
一番汚れやすい衿のケアをする事が出来ました。
いまは、以前のように日常着として着物をお召しの事も少なくはなりましたし
シミヌキや洗いの技術もよくなりましたので、
衿の汚れを心配することもなく、永く大事にお召しを頂けるようになりました。
お背も高くなり、
お母さま達の頃より腰の位置も高くなりましたので
着物を仕立てる時の身丈も、以前より長めに必要となってまいりました。
そのため最近では、残布として生地を残すより、
内揚げの所でたっぷりと縫い込んでおく事が多くなりました。
お仕立て直し足り、八掛を取り替えたり・・といった時でも
内揚げの縫い込みが有れば、いかようにもお手当てがさせて頂けます。
着物の時には、そのように布地を残す事が少ないのですが
羽織やコート、道中着などを、小紋や紬の着尺の着物地からお作りすると
たっぷりとした布地が残ってまいります。
バッグやお草履をお作りする事もありますが
こんなショールをお作りになるのもお勧めです。
![01.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20100301230247_m.jpg)
写真は、蝋纈で藍の濃淡を染め出した地に、絞りで柄を配した小紋の着尺地でした。
お羽織をお作り頂いて、残った布地でショールをお作りさせて頂きました。
長さは、4尺(150センチ)ほどのたっぷりめな長さでお作りしますが
ご身長やお好みに合わせて、また残布の長さによって、調整を致します。
両サイドは、袋のようにとじる時もありますし
生地の長さが十分にあります時には、写真のようにループをあしらうのもお洒落です。
![03.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20100301230334_m.jpg)
生地一枚で両端を留めてお作りする時もありますし、
コートの肩滑り用にご用意しております生地を裏地に使い
袷でお仕立すると、両面お使いになれてとても素敵なお品になります。
![04.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20100301230357_m.jpg)
肩滑り用の生地は、お店に沢山お揃えがありますもので
写真のように、表裏で濃淡のコントラストを付けても、
裏地で柄を楽しんで遊んでみても、お手持ちの古い着物の生地を裏地に使ってみても・・・
色々な楽しみ方が出てまいります。
![06.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20100301230444_m.jpg)
柔らかいトーンの小紋の生地の残布に、
同系色の柄の楽しい裏地を当ててお作りしたショールです。
せっかくの丁寧な染めや織りの残り生地、
箪笥にしまったままになっておりましたら、
楽しく活かしてみませんか!
(ショールへの加工代は、裏地やループにもよりますが
6000円程からお承りさせて頂いております。)
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
お着物をお仕立になると、分量は様々ですが
残りの布が出てまいります。
以前は、着物の身丈も短めでありましたし
たっぷりと残布を残す事が多かったようです。
着物の衿の掛け衿分を、生地として残しておくと
最初の仕立ての時に付いている掛け衿をふくめて、
3枚分の掛け衿を取る事が出来ます。
お家でご自分でお手入れする事も多かったでしょうし
衿の汚れが落ちなくなると、掛け衿を付け替えて・・・
衿分の長さの布を残す事で、
一番汚れやすい衿のケアをする事が出来ました。
いまは、以前のように日常着として着物をお召しの事も少なくはなりましたし
シミヌキや洗いの技術もよくなりましたので、
衿の汚れを心配することもなく、永く大事にお召しを頂けるようになりました。
お背も高くなり、
お母さま達の頃より腰の位置も高くなりましたので
着物を仕立てる時の身丈も、以前より長めに必要となってまいりました。
そのため最近では、残布として生地を残すより、
内揚げの所でたっぷりと縫い込んでおく事が多くなりました。
お仕立て直し足り、八掛を取り替えたり・・といった時でも
内揚げの縫い込みが有れば、いかようにもお手当てがさせて頂けます。
着物の時には、そのように布地を残す事が少ないのですが
羽織やコート、道中着などを、小紋や紬の着尺の着物地からお作りすると
たっぷりとした布地が残ってまいります。
バッグやお草履をお作りする事もありますが
こんなショールをお作りになるのもお勧めです。
![01.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20100301230247_m.jpg)
写真は、蝋纈で藍の濃淡を染め出した地に、絞りで柄を配した小紋の着尺地でした。
お羽織をお作り頂いて、残った布地でショールをお作りさせて頂きました。
長さは、4尺(150センチ)ほどのたっぷりめな長さでお作りしますが
ご身長やお好みに合わせて、また残布の長さによって、調整を致します。
両サイドは、袋のようにとじる時もありますし
生地の長さが十分にあります時には、写真のようにループをあしらうのもお洒落です。
![02.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20100301230310_m.jpg)
![03.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20100301230334_m.jpg)
生地一枚で両端を留めてお作りする時もありますし、
コートの肩滑り用にご用意しております生地を裏地に使い
袷でお仕立すると、両面お使いになれてとても素敵なお品になります。
![04.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20100301230357_m.jpg)
肩滑り用の生地は、お店に沢山お揃えがありますもので
写真のように、表裏で濃淡のコントラストを付けても、
裏地で柄を楽しんで遊んでみても、お手持ちの古い着物の生地を裏地に使ってみても・・・
色々な楽しみ方が出てまいります。
![05.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20100301230417_m.jpg)
![06.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20100301230444_m.jpg)
柔らかいトーンの小紋の生地の残布に、
同系色の柄の楽しい裏地を当ててお作りしたショールです。
せっかくの丁寧な染めや織りの残り生地、
箪笥にしまったままになっておりましたら、
楽しく活かしてみませんか!
(ショールへの加工代は、裏地やループにもよりますが
6000円程からお承りさせて頂いております。)
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
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