皆様いつも有り難うございます、
玉川屋呉服店の石井貴彦です。
「暦通りの陽気ですね」・・・
そんなご挨拶をすることが多くなりましたこの秋であります。
11月に入っても暑さの残ることも多かったのですが
ことしは、お着物をお召しになってのお出かけにも丁度よい
風も涼しく爽やかな陽気となってまいりました。
春夏秋冬の四季を6つに分けた「二十四節季」、さらに3つに分けた「七十二侯」
ちょうど今週は、
二十四節季のうち、秋も深まり、早いところでは霜もおり始める頃という「霜降
(そうこう)」、
七十二侯では、その霜降の時期を三つに分けた末侯である、
紅葉(もみじ)や蔦(つた)の葉の色のかわる時期「楓蔦黄む(もみじつたきば
む)」
の時期にあたっておりました。
連休中に子供達をつれて行ってまいりました鎌倉では
少しだけ色づき始めた秋の景色も見てまいりました。
上は、四季折々の花木に彩られる長谷寺で、1本だけきれいに色づいたお庭の写真で
す。
長谷寺では11月末からは紅葉のライトアップもされています。
長谷寺
ライトアップ1
ライトアップ2
歴史ある寺社や、季節折々の景色、のんびりとした江ノ電など
久しぶりに言った鎌倉は風情もあり、ちょっとした小旅行の気分でした。
雰囲気も良く、美味しい物もあり・・と、お着物でのお出かけにも良い感じです。
色づき始めた紅葉も、以前は11月が見頃のイメージでしたが
いまでは11月末から12月にかけて、がちょうど盛りになってまいりました。
着物や帯では、時期を少し早めに先取って・・
そんなお洒落も楽しみです。
季節感のはっきりした柄行は、時期が限られてちょっと勿体ないような・・
そんな想いもありますが、今年限りの流行のあるものではありませんので
一年のうちでは決まった時期でも、
毎年毎年その時期の来るたびに一番のお洒落が楽しめる、
想いをそう変えてみると、「季節を身に装う」という着物にしかない楽しみを
きっと感じていただけることと思います。
紅葉、クリスマス、桜・・・そんなお品がお手元にあると、
「せっかくなら沢山出番を作らなきゃ」と、
いつもより着物姿でのお出かけの回数が増えるのよね、
そんなお声もよく伺います。
玉川屋のお店の中でも、そんな季節感のあるお品が楽しくなってまいりました。
着物や帯だけではなく、帯締めで添えるひと色で
ちょっとした季節感を思ってみるだけでも、着物姿でのお出かけの楽しみです。
秋のお出かけ、どうぞお気軽にお着物姿でお楽しみ下さいませ!
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11月14日(金)より16日(日)、
港区・御成門の「東京美術倶楽部」にて
東京の呉服専門店40余軒が集いましての「秋のご奉仕市」を開きます。
玉川屋をはじめ、各店が自分の店のお品を持ち寄りまして
いつものお店での正札から、2割引から半額以下での
三日間限りのご奉仕となります。
11月にはいりますと玉川屋では、
ご奉仕市用の札を店の品々に付けてまいります。
お店での正札より、2割引より半額以下・・、50年以上続く
ご奉仕市の魅力ではありますが、出品する一つ一つのお品には
「こうして染め出しをした」、「こんな風に思って仕入れてきた」と、
それぞれに想いがあります。
会場では、各店ごとのブースではなく、
小紋なら小紋、訪問着なら訪問着、染帯なら染帯・・と
各品種ごとに、全店のお品を一堂に集めてお目にかけております。
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こちらでご覧になってみて下さい
40余軒の老舗と、その沢山のお客様にご来場頂くご奉仕市ですので
「この着物がこのお値段なんて、とてもお値打ち、お買い得・・やっぱり玉川屋さん
ね」と、
皆さんに言って頂くためには、
その想いのある品を吟味しながら、お求めやすいお値段を付けてまいります。
そんな意味では、このご奉仕市は
"老舗呉服店の腕比べ " とも言える3日間でもあるのです。
毎年ご好評を賜りまして、
おかげさまで今年で春は51回目、秋は27回目を迎えます。
お洒落着から礼装軒物や帯、男物そして小物・・・と
老舗選りすぐりのお品が何でも沢山に揃って
お着物お好きな方はご覧になるだけでもお楽しみな事と思います。
是非お気軽にお遊びにおいで下さいませ。
詳しいご案内や会場のご様子も、こ
ちらでご覧下さいませ
▲ご来場には、ご案内状が必要となります、
上のご案内のページより、お申込フォームにてご連絡下さいませ。
ご案内状をすぐに郵送させて頂きます。
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10月の末からは、シーズンの終わったお着物の
お手入れをお預かりすることが多くなります。
単衣の着物はもちろんですが、
そのうちと思いながら、ついついそのままにしてしまっていた
薄物のお手入れをお預かりすることも多いです。
単衣や薄物は、お召しの折にはどうしても汗をかきます。
ちょっとしたシミならお時間が立ってもきれいに落とせるのですが
黄色い輪ジミになって残った汗の跡は、
汚れというより生地の変色になってしまい
なかなか綺麗にしにくくなってしまいます。
脇や背中の変色は、いざ着てしまうと目立たなくはなるのですが
袖口や、手を置くことの多い膝の上、などの変色は
いざとなってみると、結構に気になるものでもあります。
汗には体質もあるようで、
一年おくととても色が変わってしまう方もありますし
そのままにしておいても大丈夫な方もあります。
また、目に見えるシミとは違い、
あまり目には付かないのでそのままにしてしまいがちです。
全体がそれほど汚れていなければ、
生け洗いという全体のクリーニングではなく
汗抜きと、部分的な染み抜きをお勧めしております。
一つのお品を永く大事にお召し頂く為には
ちょっとしたお手入れを、
箪笥におしまいになる時にしておくことがポイントと思います。
お品の様子や具合、お召し方によってお手入れの仕方や方法も色々ですので、
どうしたらいいかな? そう思ったら
とりあえず呉服屋さんにお持ちになってご相談してみてください。
楽しくお召しになる為のお手伝い・・
それが私ども呉服店の仕事でありますので、
どうぞお気軽にお遊びにおいでになって下さいませ。
今の季節を楽しみたい・・
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