いつも有り難うございます
玉川屋呉服店の石井貴彦です。
十月の二十日過ぎは、「寒露」から「霜降」への
二十四節季の移り時期。
秋の草花に宿る冷たい露のことを「寒露」と呼び
その露が
「露が陰気に結ばれて、霜となりて降るゆえなり」
秋も深まり、早いところでは霜もおり始める頃が「霜降」
爽やかな涼しさから、冷ややかさへと
陽気の移るタイミングとなります。
気温だけではなく、
夜の長さを感じたり、澄んだ空気を感じたり
秋の深まりは五感で感じられる事と思います。
実際に夜が一番長いのは十二月の冬至ですが
夜の長さを感じ始めるのは、
昼夜の等しい秋分から、おおよそ一ヶ月、
ちょっと前まで明るかった夕方が
「もう暗くなってて・・」と、ふと気付く今の頃です。
夜に店を閉めてから家に戻る途、
渋谷のように、明るい町中でも
思っているより、月がハッキリと見えて
透き通る空気を感じるのも、やはりこの時期です。
着物で言えば、単衣から袷への
衣替えの時期。
本来は10月は袷の暦ですが
気温の高くなった昨今は
陽気によっては単衣を着ることが多くなりました。
涼やかさではなく、冷ややかさを感じる所で
単衣から、袷に。
ちょっと前まで着ていた単衣に比べて
すこし重みのある着心地で
自分の中の季節の移りを実感します。
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来週、11月3日(木)より6日(日)は
東京の老舗呉服店の組合であります ”きもの呉盟会”の
今年で、35年目を迎えます
「秋の赤札市」を
賑わい豊かな浅草にて開催させて頂きます。
(今回は例年より1日多く、4日間の開催です)
東京の老舗30余軒が集い
それぞれの店の選りすぐりのお品を
2割引より半額以下にての「赤札」を
お付けしてのご奉仕です。
面白いのは、
30余軒が揃っての会といっても
「玉川屋」や「■■呉服店」といった
店毎のブースを出すのではなく
小紋なら小紋、訪問着なら訪問着、振袖なら振袖、・・と
それぞれのアイテム毎に、30余軒分のお品が集めて展示され
どのお品が何処の店の品、と分からず
沢山のお品の中から、ご自分の好みに合う、お値打ちの逸品を
お選び頂ける事です。
春と秋に、年に2回の開催ですが
春は60年、秋は35年と、
永きに渡って続けさせて頂いておりますのは
毎回お客様にご満足頂いております由と思います。
紬や小紋のお洒落着から、取り合わせの楽しみな帯も色々に、
礼装の着物・帯や、 お祝い着、 男物、 和装小物・・・と
オールアイテムのお揃えに、
今回は特に振袖には力を入れてのお揃え、
和装小物を百円にての特別ご奉仕のコーナーなども
ご用意です。
■詳しいご案内も、こちらでさせて頂いております。
(ご入場にはご案内状が必要となりますので、上記のページよりお気軽にお申し込み下さい)
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お出かけにも心地よい、秋の着物シーズン本番。
そんなお楽しみに、
玉川屋でお役に立てる事がございましたら
幸いに存じます。
浅草の「赤札市」へも、 渋谷の「玉川屋」へも
どうぞお気軽にお遊びにおいで下さいませ。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから