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紋名


こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

ご自分の家紋の紋名ってご存じですか?

お着物を着慣れてきたり、お茶のお稽古をしたり、といったことがあると
紋付きのお着物をお召しになる機会も出てまいりますので
ご自分の家紋をきちっと意識することが出来ます。

紋付きの色無地をお染めしたり、江戸小紋や訪問着に紋を付けたり、
喪服や江戸褄に紋を入れてお仕立てしたり、
でも、それまであまり自分の家の紋の事を知らなくて・・
そんな時もございます。

お持ちのお着物の中で紋の入っているお品を見本にお預かりしたり、
紋の写真を撮ってきて頂いたり、
それを拝見しながら、「紋帳」という家紋の図鑑のような本で
そのお客様の家紋を確認してまいります。

   01.jpg

目次を順番に見てみると、

  あ  扇  あふぎ
      地紙 ぢがみ
      檜扇 ひあふぎ
     葵  あおい
     麻  あさ
       、
       、
と、何百種類もの紋名が並びます。

   02.jpg


お客様の見本の紋を拝見して、
「藤」だとか、「木瓜(もっこう)」だとか、大まかな種類を推察して
ページを開きます。

   02-2.jpg

おなじ「藤」の紋でも、
上を向いたり、下を向いたり、丸が有ったり無かったり、
といった基本的な組み合わせから、
花の雰囲気がかわるもの、数が変わるもの、他の紋と組み合わさるもの・・・
そのバリエーションは数え切れないくらいにあります。

   03.jpg 上がり藤・下がり藤  丸あり・丸なし

   04.jpg ばら藤

   05.jpg 三つ追い藤

   06.jpg 下がり藤に橘

ざっと見て、「藤」の付く紋だけで100以上有ります。
まだ、この紋帳にも出ていないバリエーションの紋もあったりしますので
じっさいの紋の数は、数え切れないくらいにあるはずです。


「藤」の紋と分かれば、その中から該当する紋名を見つければよいのですが
今でこそ、パッと見てほとんどの紋は、「これは何紋の系列」の分かるようになりましたが
店に入り立ての頃は、その紋を見て何の花や葉の紋かが分からずに
どのページを開いて良いか分からないこともありました。

   1、07.jpg   2,08.jpg

      3,09.jpg   4,10.jpg

たとえば、同じような「抱き●の葉」という紋なのですが
どれが何の葉か、お分かりになりますか?

もしお分かりになったら、4つの「番号と紋名」を、メールでお送り下さい。
正解の方には、5名様にカードケースをお送りさせて頂きます。

じっさいの植物からは、意匠化してある家紋ですので、ヒントを・・・
  秋の花  お餅  クリスマス  しろたへ



一つ紋を拝見するたびに、自分の中で引出が一つ増えて、
そんな風に繰り返すうちに、しぜんと紋への理解が深まってまいりました。

「丸」という限られた空間の中で、
植物、動物、器物、道具、天候、自然、事象・・・
色々な物を表現する家紋、またその一つ一つに様々なバリエーションがあり
歴史を持って、ルーツがある。

以前は、箪笥の油箪や金具、鏡台掛け、から食器に至るまで
お家の中の色々な所に紋があり、生活の中の節目やお祝い事にも
家紋は大切な役目を果たしていました。

最近では、家庭の中で家紋を見かけることはほとんど無くなってしまい
お仏壇、とはいってもお仏壇のないお宅も多いですし、
紋の入ったお着物を作る時に、家紋がどうしてもわからずに
お盆にご実家に替えられた折りに、お墓の写真を撮ってきて下さった方も
ございました。



それぞれの家紋の、家計やルーツを解説したホームページなども
本屋さんで見つけることも出来ます。

あらためて、ご自分のお家の紋を見てみると、また新しい発見があるかもしれません。









   今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから

   「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから






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浴衣の見本帳

おはようございます、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

写真は浴衣の見本帳です。

   01.jpg

50センチほどに裁った浴衣の生地が、
何十枚かずつ一冊に綴じてあります。

新しく起こした型から、毎年使う定番の柄まで
年の初めに選び初夏に向かって染めてまいります。

白地や藍地の古典調から、色合いの豊富な染め上がりまで、
たくさんの色柄が揃います。

今回は、お祭りに使う町会のお揃いの浴衣をご注文頂いたお客様に
お目にかけるために見本帳をお持ち致します。


浴衣の中に町会名を入れて染めるため
見本の中に気に入った柄があればその図案をベースに
町会名を入れた図案を作り直し、型を彫り、浴衣に染めてまいります。

元になる柄を見本帳から選んで頂いてもよいですし、
40センチ×100センチほどが浴衣の型紙のサイズとなりますで、
4:10の縦横の割合で描いて下されば
ご自分のお好きな津柄で浴衣や手拭いを染めることも出来ます。

浴衣で1反8000円程からとなりますので
10人ほどお仲間が集まれば、誂えのオリジナルの浴衣なんていうのも楽しいですよ!


絹のお着物や帯だけではなく、
そんなお声がけも是非お気軽にどうぞ!









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雛祭り

こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

明日で雛祭りの2週間前・・・
お店にお遊び頂いた方にも季節の趣を楽しんで頂きたく
今日から雛飾りのお茶碗が仲間入りです。

   01.jpg

雛祭りや、以前にお写真を載せた梅のお茶碗や、色々な季節のお茶椀で

   02.jpg

春に向かうたのしさを、
お店でお茶を飲みながらご一緒致しましょう。

桜、藤、そして初夏の花・・・季節の移り変わりをお楽しみ下さい。






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正藍冷染の図案

こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

暖かく、風も強いと、花粉症には辛いながらも
春らしい陽射しの日がふえてまいりました。

河津はもう桜が綺麗よ・・と、
先週末新塚羅おいで下さったお客様からは伺いました。

玉川屋のそばの道玄坂上で、ビルの真ん中に一本だけ残る桜の木、
毎年その花の咲く様子もHPでご紹介致しますが
もう一つ気ほど先に咲くのを楽しみにしております。

   02.jpg  一年前のページには、こちらをクリックして・・


一年の中の自然のサイクル、花の咲く様子や、紅葉などで
身近に感じることが出来ますが、
自然のままに染める草木の染めも、そんな自然のサイクルに合わせて
ひとつひとつの工程が進んでゆきます。

加温せずに自然の気温の上昇にまかせて藍を発酵させてゆく
「正藍冷染」も、
まさに古くから続く自然の流れそのままに合わせての染色であります。

  正藍冷染の話は・・・こちらから


昨日は、その正藍冷染の帯の図案の打ち合わせをしておりました。
友禅のような繊細な模様ではなく、絞りをメインの素朴な雰囲気、
そのなかで、太鼓柄か全体に流れる柄か、抽象的な模様か具象的な図案か、
紙に書いた下絵を元に話をしてまいります。

   01.jpg

でも、通年なら6月の初旬から始まる染めの工程も
昨年の岩手・宮城内陸地震の影響でまだ工房の前の川の濁りもなかなか落ち着かないようで
じっさいに今年は染めの時期になってみないと、どの程度仕事にかかれるかも
はっきりしないような状況のようです。

多量の土砂が流入した、工房の上流にある荒砥沢ダムは、
一度水を抜いて調査復旧をする予定もあるようですが、
そうするとまた川の濁りなども長引く可能性もあります。

いつでもよい仕事が出来るように常に準備をしながら
でも、自然のままに・・
正藍冷染の千葉さんの工房をお伺いした時に「藍神様」にお酒を備えて
「昔のまんま、 昔のままに染める藍」そんなお話を伺ったことを思い出します。







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帯や着物の、保管とお手入れ

こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

お着物の保管についても、よくお問い合わせを頂きます。

お着物に関しては、
絹のお着物には虫が喰うことはほとんど無いですし、
種類の違う化学性の防虫剤を一緒にしまうと
箔の色が変色することもありますので防虫剤等は入れずに、
お着物の変色の原因となりやすい湿気を除くための湿気取りを
箪笥に一緒にしまうことをお勧めしております。

湿気はお着物の大敵ですが、
以前のように一枚ずつ広げて風を通す虫干しなども
現代の忙しさの中や、お住いの様子からはなかなか現実性も低く、
また、住宅の構造自体が以前に比べて機密性が高いので
窓を開けて風通しをして、お部屋自体の空気を入れ換えたりという事をしないと
いくら桐の箪笥をお使いでも、お着物に黴がいったりもします。


風を通して湿気を飛ばしてあげることが何よりのご馳走で、
箪笥の引出にもギュウギュウと詰めすぎず
なるべくゆったりとしまってあげて、
箪笥用の平べったい湿気取りなどをお使いになることを
お勧めしております。


もう一つ以外と気が付きにくいのが
ゴムやプラスチックのお品をご一緒にしまっておくことです。

ゴムやプラスチックを着物と一緒にしまうことは少ないような気もしますが
輪ゴムや帯締めや小物のプラ箱を一緒にしていることもありませんか?

最近は帯にもこんな注意書きが付いていることもあります。

   01.jpg

以前には、輪ゴムで留めておいた箔の帯締めが変色してしまったり

   02.jpg

防虫剤など何かご一緒にしまっておいた薬品の作用か、
帯締めのプラスチックのケースが溶けて帯にくっついてしまったお品の
お直しをお預かりしたこともありました。


永く大事にお召し頂ける分、
お召しにならずしまっておく期間が永くなることもあります。

ちょうど今は、袷のお着物のシーズン真っ最中ではありますので
お手入れにかかる時期ではありませんが、
この時期にちょっと気にかけておくと、
いざシーズンの終わりにお品を入れ替える時にも
思い出していただけることと思います。


冬から春へ・・・季節の趣きも楽しみなこの時期、
沢山お着物をお召しになってお出かけをして、
また次のシーズンへも大切にしてあげて下さい。









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