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お祝い着


皆様いつも有り難うございます、
玉川屋呉服店の石井貴彦です。

お盆休みを頂戴して、今日からは秋に向けての玉川屋の開店です。

お盆や夏のお休みの時期は
普段はお忙しい、お嬢さんやお孫さんが
お揃いになれるタイミングでもあり
七五三や十三参り、お振袖などの
お祝い着のお支度をお承りする事が
多くなる時でもあります。

   02.jpg

お写真は、秋の七歳のお祝いにお承りした
可愛らしい薬玉の小紋と、丈二の帯です。

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赤い八掛に、緋色の重ね衿を添えて
刺繍の半衿、華やかな帯揚げやしごき・・・
お仕立上がってお召しになる時には
もっともっと、可愛らしく、上品な着姿になります。

   01.jpg


小紋で作るお祝い着は
大人の方の小紋と同じ着尺地を使いますので
お祝い着として沢山にお召し下さった後々には、

一度解いて、十代、二十代とお召し頂ける
お着物としてお仕立て直しが出来ます。

祝着に仕立てる時には、
なるべくお袖を長くしますので
その分、大人の着物としては
身丈分の用尺や縫い込みが少なくはなりますので、

お仕立直す時には、お袖の丈を短くして
その分残った生地を身頃に足して
大人の身丈分の用尺をとれる様にします。


八掛を、地色と同色にすれば
着物としての雰囲気は大分落ち着きますし、
お着物ではなく、羽織りにお仕立て直しするのも
またお勧めでもあります。


お祝い着として大切にお召し頂き
  次の世代に受け継いで頂くのも良し、
大人の着物や羽織に仕立て直すのも良し、

色々に大事にお召し頂きながらも、
きっと、そのお着物をご覧になる度に
お婆ちゃまとご一緒に選んだ時のことを
いつまでも思い出される事と思います。

そんな想いのお手伝いがさせて頂けますことが
呉服屋ならではの、楽しみでもあります。









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麻襦袢いろいろ

夏や単衣の時期には、涼しく着心地良く
お手入れも楽なのは、麻の襦袢です。

硬い地風のイメージのある麻ですが
お家での洗いも可能ですので
着ては洗って・・を繰り返すほどに
着心地は随分と柔らかく変わってくるものです。

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気兼ねなく使える手頃なお品から、
細い番手の麻には思えない様なしなやかな地風まで
同じ麻の生地でも、地風は品によっても様々です。


同じ様に見える、写真の白の麻襦袢ですが、

   04.jpg

左手は手軽にお使いやすい近江麻の襦袢地。

右手は、
手にとって下さると、肌当たりもとても柔らかな
とても細い番手の小千谷の麻襦袢地となります。

細い糸の番手の小千谷お品は
近江麻よりもお値段も少々お高くはなるのではありますが、
何年でも永く使えて、使い込むほどに着易くなる分
暑い夏を、涼しく着心地良く楽しめるのならばと
お声掛け下さるお客様も多くございます。

   06.jpg



写真は小千谷の120番手となります。

   07.jpg

糸の番手で言えば、もう一つ細い140番手の襦袢もありますが
確かに糸は細くしなやかさも、またましてまいりますが
お値段等とのバランスを見ると120番手がお勧めで
より質感の良いものをお探しのリクエストには140番手を。


1万円台の紋麻の襦袢より、
色々な細番手、白の麻襦袢、色を染めた麻襦袢・・などなど
麻の襦袢も色々なお品がございます。

   09.jpg

お召しのお好みによってお選び下さり
暑い夏を涼しく乗り切って下さいませ。










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観劇


今年初の猛暑日となった東京でしたが
久しぶりの観劇に、新橋演舞場へ。
家内の絽の江戸小紋は"波に帆掛け船"
私は、細縞の夏塩沢に絽の羽織。

   02.jpg


35度を超す気温の中、勿論汗はかきますが、
風が吹いたり、冷房の中に入ると
男の着物は、そんなに暑さを感じないものでも有ります。

仕事で着ているのではなく、
今日は自分の楽しみ事の為に着ているから
というのもある様な気はしますが・・

家内と話をしていても、
お端折りをして、幅の広い帯を当てる女性に比べて
私の方は、締め付けるところが無く、
下腹に締めた帯から上の方では、麻の襦袢と身体には適度な隙間が空いて
袖口や襟元もゆったりと空いて、風通しも良いものです。

夕刻に帰宅の後には、下に着ていた麻の襦袢は
麻の半衿を付けたままそのまま洗濯機で汗を落せば
明日の朝までにはすぐ乾いてしまいます。

海やプールに行って、裸で過ごしていたって
暑さ厳しく感じる夏ですが、
すっきりとした男物の着物を着てみると
自分の心持ちが凛として
気分としての涼感を感じて頂ける事と思います。


   01s.jpg


男物であっても、下の襦袢がうっすらと映り
目にも、着物ならではの涼感が移ります。

「夏こそ着物が楽しい時期」
そんな想いで、毎夏を過ごす玉川屋です。



 ■夏の着物が大好きな玉川屋のお品は
  HPの「なつものギャラリー」でもご覧になって見て下さい。
  
      title.jpg・・・こちらからお入り下さい









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正藍冷染 その三

いつもありがとうございます、玉川屋呉服店の石井貴彦です。


正藍冷染は、伸子に張った生地を
藍の染液の入った木桶に浸けて染め
一旦乾かしてから、工房の前の二迫川で洗い
また染めて・・・と、何度も繰り返します。

白い生地を染液に浸けた最初の頃は
青ではなく、淡い黄みがかったグリーンに染まります。

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その染まった色が、空気に触れるうちに
徐々に、緑から青へと・・色が変わってまいります。
空気の触れ方によって、部分的に色合いが違うのが
お分かり頂けますでしょうか。

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生地に染液が行き渡ると、一度木桶から引き上げて
全体に空気が行き渡るようにと
伸子を広げて間隔を取りますが
空気の当たり具合によって
 風の通った所は青に、
 さっきまで生地同士が触れていた所は緑のままに・・と
色の変わってゆく様子が分かります。

     08.jpg

この日はお天気も良く、初夏の爽やかな風が流れ
見ているうちにも、生地の色合いは深みのある藍へと
変わってまいりました

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藍のつかり具合や、風の当たり方によって
一反の生地の中でも、しぜんな濃淡が浮いてまいりますし、
その時のお天気や陽気、藍の具合によって
同じ年に染めた生地でも、一つ一つのお品は
どれも違う表情を見せてくれます。

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藍の葉に含まれるインディカンから
インディゴの色素への化学変化など、
藍の染めの一つ一つは
化学的な説明がつく事象ではありますが
古くよりの経験則の積み重ねによっての
自然な染め上がりとなります。


着物や帯に染める際には、
老母玉紬、生紬、真綿紬、麻・・使う生地によっても
それぞれの色味が。

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絞りの染めのお品には、絞り具合による濃淡がさらに重なり
正藍冷染の豊かな趣きと、なってまいります。

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昨日からの玉川屋での「正藍冷染展」
こうして並べてみると、同じ藍の染めであっても
一つ一つに不思議なほど様々な映りが見えてまいります。

店内の雰囲気も、玉川屋のホームページより
ご覧になって下さい。

     10.jpg・・・クリックしてお入り下さい








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正藍冷染 その二


こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

週末よりの「正藍冷染展」の
道具や、染めに添えるものなど
お品の事だけでない話を。


前年の秋に刈り取った藍の葉を
翌年の一月の藍寝せに向けて
柔らかくほぐしてやります。

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使い込むほどに色の変わっている
棍棒のような写真は
その時に使う杵のような道具です。


一月に入ると、乾かしてあった藍の葉を
湿らせて、藁の間に挟み

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河原から持ってきた石や、ブロックなどを重しとして乗せて
自然な発酵を進めてやります。

発酵が進むと、しぜんと熱を持ち、その暖かみでまた発酵が進み
ときおり、重しを降ろして、湿り気を加えたり、手がえしを繰り返し・・
「藍寝せ」と呼ばれる行程です。


春になると、藁の床より藍の葉を出し
うすに入れてついて小さく丸め
天日乾燥させて藍玉とします。

     04.jpg


五月に入りますと、大安の日を選んで
「藍建て(あいだて)」を。

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"こが" と呼ばれる木の桶に藍玉を入れ、
"楢の木灰"を加えてお湯を注ぎ、蓋をして、布で覆いをかぶせて
人工的には一切熱を加える事無く
初夏の自然の気温の上昇に任せて藍の発酵を進めます。

     05.jpg   06.jpg


約ひと月程・・・藍の具合を見て、
6月の中頃の一週間ほどが、生地を染めるタイミングとなります。

木桶一杯分の藍で染められる分だけが
その年の染め。

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藍の元気がなくなってきたら、今年の染めはそこまで、と
祭られた藍神様より許された分、という事となるそうです。



写真は、「伸子(しんし)」と呼ばれる
両端に張りの付いた、細い竹の棒です。

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生地をピンと張るために
竹棒をたわませながら、両端の針で生地を差して使います。

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本来なら、ベージュの竹の色をしている伸子ですが
永年の藍染めに使ううちに、深い色目に変わってきました。

     10.jpg   


藍玉、ちぢみ藍の種、こうした道具の一部も
お手にとってご覧頂けるように、ご用意しています。


  「千葉まつ江 正藍冷染展」
    hiyasome.gif・・・<クリックしてご案内をどうぞ>







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