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玉川屋 着物つれづれなるままに
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渋谷の桜


こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

渋谷の桜も、蕾が膨らんでまいりました。

   01.jpg

もうすぐ花開くつぼみが一つ・・・

   02.jpg


昨日と今日では、何かが急に変わるのではないのですが
可憐なピンクの花が咲くと、
自分の中でも、何か気持ちが変わってまいります。

毎年、一粒の花が咲き始めると
朝よりお昼、昨日より今日・・・と
日毎に春がふかまるのが、これからの季節です。








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括り

こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

   01.jpg

上の写真は、何か分かりますか。

   02.jpg

紬の柄を表すために、括りを施したいとです。

真綿の糸に、
図案にあわせて印を付けて印を付けて
その部分を防染のために木綿の糸でしばってやります。

糸で括った部分は色が染まらぬ為、
ほどくと縞々の糸が染め上がります。

下色を染めてから、括って、絣糸を作れば
2色遣いの、ツートンカラーの縞々の糸が出来ます。

多色遣いの柄を織る時には、この工程を繰り返します。

   03.jpg

柄に合わせて、絣の間隔が
密な部分もあれば、広い部分もあります。

   04.jpg

物差しと一緒に撮って見ると、
大きさの見当も付くのではないでしょうか。
物差しの上側、糸に近い側の目盛りはセンチの目盛り、
下側の目盛りは、鯨尺(くじらじゃく、3.8センチ=1寸)です。

100亀甲の総柄の結城紬1反に括る箇所は
全部で7万カ所ほどになるそうです。


細やかな絣の柄、無地場の多い飛び柄、
 すっきりとした縞の柄、色を遊ぶシンプルな無地・・・

もちろん、細やかに沢山の柄が詰まったお品ほど
手も掛かってはまいりますが、着物姿としてお召しになる時には
それぞれに雰囲気のお好みがある事と思います。

お品に対する、ご自分の想いやお好みを
自由に表現できますことが、お着物ならではの楽しみとも思います。










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150年前の結城紬


こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

昨日のブログで、
お召しになるほどに、軽く、丈夫に、しなやかな風合いに・・
と書きました結城紬ですが
写真は、150年前の結城紬の着物です。

   01.jpg

何点か、そんな以前のお品をお預かりしました。
柄行は、今も変わらぬ絣の柄ですが
写真ではお分かり頂き憎いのは、その地風や風合いです。

   02.jpg

真綿独特のモワッとした風合いではなく
ツルッとした地風にすら感じられます。

   03.jpg

アップの写真でご覧を頂くと、
糸の毛羽がとれて、光沢感が出ておりますのが
ご覧を頂けるのではないかと思います。


織りの着物は、お召しになるうちに
その風合いが、しぜんと変わり、ご自分になじんでまいります。

一つのお品を、長く使い込んでゆく楽しみ・・・
それもまた、お着物ならではの魅力でもあります。








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糸引き

こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

   01.jpg

真綿から引き出した糸は、"おぼけ" と呼ばれる
手元の桶に溜めてまいります。
真綿50枚分を糸にしたものを、"1ボッチ" と呼びます。

   02.jpg

結城紬の糸は、このときに撚りをかけませんので
糸や生地にも光沢感があります。

   03.jpg


引き加減や、引いた糸を伸ばす加減で
糸の太さも変わってまいります。
ただ引くだけではなく、
同じ太さに揃うように一反分の糸を引かなければなりません。

真綿から引っ張り出してきて取った糸ですので、
糸のままでは引くだけで簡単に千切れてしまいます。

でも、織り上がり、お召しになり、手入れをかさねるうちに
しぜんと、薄く引き延ばした真綿のようになるのでしょう
軽くて、丈夫で、暖かい・・・結城紬の風合いが現れてまいります。


自分でも、糸引きの体験をしてみました。

   04.jpg

軽く引っ張ってやれば糸が出てくるのかと思っていたのですが、
かなり強く引いてやらないと、糸が出てこないんです。

と、書いてはみても、どの程度の強さで? と思われることと思います。

先週に予定しておりました、
糸引きの実演の時には、職人さんの手業をご覧を頂くだけではなく
おいで下さったお客様にも、
実際にご自分で糸引きの体験をしてみて頂くつもりでした

私もそうでしたが、
ご自分の手で感じてみて頂いてこそ、写真や文章では伝わらない
ニュアンスが実感頂けて、良くお分かり頂ける事と思います。

玉川屋のお店に職人さんに来てもらうか、
 実際に結城の産地へ行って工房を見てみるか、
落ち着いてまいりましたら、
あらためて色々な機会をお作りしてまいりたいと思っております。

どうぞまた、楽しみにしていて下さいませ。










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真綿


こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

昨日は、紬一反を織るために必要な繭の量を
紹介させて頂きました。

写真では分からないことがあるのですが
広げてみると、何とも言えない匂いがお店に広がりました。

一つの繭を煮て柔らかくして、膠質のセリシンを取り除いてやり
ぬるま湯の中で、広げて袋状にして真綿にしてまいります。

   01.jpg

束になってはおりますが
よく見て下さると、引き延ばした真綿が
10枚ほど束にしてまとめてあります。

   02.jpg

束のまま手に取ってみても、とても軽い真綿です。
そんな風合いや手触り、軽さ・・
お写真だけでは分からない事と思いますので、
又機会をお釣りする折りには
実際にお店でぜひ体感して頂きたく思います。

写真の束は、
15センチ×30センチほどの大きさですが
この一枚を取って、四隅をゆっくりと広げていってみたら
60センチ四方の大きさくらいまで、
薄く引き延ばされた真綿状になって広がります。


この真綿を「つくし」と呼ばれる器具に引っかけて巻き付け
その真綿の束から、左手の指で糸を引き出し、
右手の指につばを付けながら糸をまとめてゆき
手元の桶に糸を溜めてゆきます。

   03.jpg


"つば"じゃなければダメなの?ときいてみたら
水道の水を付けてみると、当座は糸がまとまるけれど
時間が経つと解けてきてしまう・・と聞きました。

何故 "つば” で?とは思いますが、それが長い間の経験や智恵、伝統
といった事なのでしょう。









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