残り布から帯
'2009-05-15 22:39:07')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
ちょっと夏の着物からは離れた話を・・
着物の生地でコートやお羽織をお作りすると
お作りするお品の丈にもよりますが
たっぷりと布が残る事があります。
バッグや草履をお作りする事も出来ますが
元の着物地の柄行や、残り生地の長さによっては
帯にお仕立てする事をお勧め致します。
名古屋帯をお仕立てするには、
表地で9尺5寸(約3m60cm)の用尺が必要であり
お太鼓の裏の引き返しの部分も含めると必要な用尺は
1丈2尺5寸(約4m75cm)となります。
これだけの残り布はなかなか出ませんので
裏地や足りない部分には、着物の八掛の生地を足し布に使って
帯をお仕立て致します。
![06.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20090515224245_m.jpg)
写真のような総柄の小紋(写真は江戸更紗になります)ならば
そのままお仕立てしても洒落た帯ができあがりますが
飛び柄や、部分的にメリハリのある柄行の場合は
少し手を加えてあげて、本来の染帯と同じように
着映えのする帯に仕上げてあげます。
![01.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20090515223715_m.jpg)
上の2枚の写真、モニターの画面でどこが違うかお分かりになりますか?
右の写真では、お太鼓のポイントとなる部分に
日本刺繍でアクセントを添えてあります。
上の写真では分かりにくいのかもしれませんが
実際にお召しの時には、
生地も横にした状態ではなく立体的に立ってきて
刺繍の糸の光沢も綺麗に浮き上がってまいります。
![03.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20090515223930_m.jpg)
生地のままの映り具合に比べて
![05.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20090515224155_m.jpg)
糸の光沢が浮き立ち、ポイントがはっきりとして、
帯としての存在感が引き立ってまいります。
書きましたのは一つの例でありますが、
布の地風、色、柄行、模様付け、イメージする出来上がりの雰囲気、
といったものにあわせて、色々な工夫を加えてゆきます。
残り布だけではなく、
古いお持ちのお着物の生地をお使いしてのリメイクなども
同じように色々な工夫が出来ます。
着物、帯、羽織、コート・・・
形は様々なれど元は一枚の布、
そう思うと、色々な広がりが生まれてまいります。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
ちょっと夏の着物からは離れた話を・・
着物の生地でコートやお羽織をお作りすると
お作りするお品の丈にもよりますが
たっぷりと布が残る事があります。
バッグや草履をお作りする事も出来ますが
元の着物地の柄行や、残り生地の長さによっては
帯にお仕立てする事をお勧め致します。
名古屋帯をお仕立てするには、
表地で9尺5寸(約3m60cm)の用尺が必要であり
お太鼓の裏の引き返しの部分も含めると必要な用尺は
1丈2尺5寸(約4m75cm)となります。
これだけの残り布はなかなか出ませんので
裏地や足りない部分には、着物の八掛の生地を足し布に使って
帯をお仕立て致します。
![07.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20090515224332_m.jpg)
![06.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20090515224245_m.jpg)
写真のような総柄の小紋(写真は江戸更紗になります)ならば
そのままお仕立てしても洒落た帯ができあがりますが
飛び柄や、部分的にメリハリのある柄行の場合は
少し手を加えてあげて、本来の染帯と同じように
着映えのする帯に仕上げてあげます。
![02.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20090515223846_m.jpg)
![01.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20090515223715_m.jpg)
上の2枚の写真、モニターの画面でどこが違うかお分かりになりますか?
右の写真では、お太鼓のポイントとなる部分に
日本刺繍でアクセントを添えてあります。
上の写真では分かりにくいのかもしれませんが
実際にお召しの時には、
生地も横にした状態ではなく立体的に立ってきて
刺繍の糸の光沢も綺麗に浮き上がってまいります。
![03.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20090515223930_m.jpg)
生地のままの映り具合に比べて
![04.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20090515224020_m.jpg)
![05.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20090515224155_m.jpg)
糸の光沢が浮き立ち、ポイントがはっきりとして、
帯としての存在感が引き立ってまいります。
書きましたのは一つの例でありますが、
布の地風、色、柄行、模様付け、イメージする出来上がりの雰囲気、
といったものにあわせて、色々な工夫を加えてゆきます。
残り布だけではなく、
古いお持ちのお着物の生地をお使いしてのリメイクなども
同じように色々な工夫が出来ます。
着物、帯、羽織、コート・・・
形は様々なれど元は一枚の布、
そう思うと、色々な広がりが生まれてまいります。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
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