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玉川屋 着物つれづれなるままに
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感謝

皆様いつも有り難うございます
玉川屋呉服店の石井貴彦です。

一年間、あたたかいお引き立ての程を賜りまして
誠に有り難うございました。深く感謝申し上げます。


今年は、1月に96才で祖母が亡くなりました。

18才で玉川屋にお嫁に来て以来
数年前まで毎日店に出ておりましたので
一番奥の椅子に、着物姿でちょこんと座っている
祖母とお店でお話をして下さった方も
多くおいでのことと思います。

何か特別なことをするのではなく、
その日その日を、一日ずつちゃんと過ごして行く・・
そんなことの積み重ねが、90歳代まで店に出続けました
祖父や祖母の思いでありましたし、
年が明けると129年目を迎えます玉川屋の歴史でもある事と思います。

祖母は、単に家族としてだけではなく、自分が店に入ってからは
一番の目標でもあったような存在でもありましたので
自分にとりまして、今年の新春は
今までとは違う一年のスタートとなりましたが、

年末の店じまいの昨日の夜まで、お客様方がおいで下さり
一年間を通して、大変賑やかにお店をさせて頂き
また気持ち新たに、新年柄のスタートを切る事の出来ますことは
感無量の思いがあります。

お着物を通じて、気持ち豊かな生活のお手伝いが
楽しく着物をお召し頂くことのお手伝いが
日本の季節や伝統を楽しむことのお手伝いが・・・
  来年もさせて頂ければ、有り難く存じます。


寒冷厳しき折、皆様どうぞご自愛の上
良い新年をお迎え下さいませ。







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ビロード


こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

今年も残りあと数日となり、寒さも厳しい冬本番・・
輪奈ビロード地の暖かみのある風合いのコート。

   01.jpg

以前のビロード地は、ずっしりとした質感の
厚手の地風が多かったものですが
反物の状態でお手に持ってもとても軽い風合いのお品です。

   02.jpg

光沢のある地風に、
濃い地色はより深い色目として・・
淡い地色は着物姿を引き立てる綺麗な色映りに・・

それぞれのコート地は、一反一反、
色と生地の地紋を玉川屋で選び、染めてまいります。

   03.jpg

以前のブログには、そんな染め出しの話を
書かせて頂いたこともあります。 ・・・・<クリック>


年内は、30日(月)まで玉川屋は開いております。
季節折々の着物の趣きを楽しみに
お茶でも飲みにお遊びがてら、どうぞお気軽にお遊びにおいで下さいませ。

  (年末感謝の「福の市セール」も、30日まで開催中です!)









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塩沢お召し


こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

新しく入ってまいりました、本塩沢のお召しです。

   01.jpg

独特のシャリ感と、品の良い光沢感は
お単衣のお召しには勿論のこと
同系色の濃淡の八掛をお付けしての袷に仕立ててのお召しも
楽しみなことと思います。

淡い藤色に、紫の絣糸の
 蚊絣(かがすり)とも言われる、細やかな十字絣。

グリーンの地にワイン色の十字絣を
 間隔を開けて無地場を多くとってのお品、の二品です。

シンプルな雰囲気のお品は、
帯合わせによって趣きも色々にお召し頂ける
コーディネイトの楽しみな着物に仕立て上がります。


   02.jpg

二つの塩沢お召しは、別の織元で織られたお品となります。

同じ本塩沢お召しでも、
 シャリ感のざらっとした感じの強い地風であったり
 触ってみると、思っているよりやわらかな地風だったり・・と
それぞれに、風合いも独特である事が
実際にお手にとって下さると良くお分かり頂ける事と思います。

どちらが良し、というよりも
お色合いや、柄行き、地風など・・ご自分のお好みにあったお品を
見つける楽しみがある事と思います。


   03.jpg

蚊絣の「蚊」は実際の虫のイメージではなく
「小さい」事をイメージさせる言葉としての「蚊」となります。

地色と絣糸の組み合わせで
じっさいに映る着物姿の色味は変わってまいります。

絣の糸は黒で織られるお品が多いような気がしますが
写真のお品は、「藤色」の地色に対しての同系色の「紫」の絣ですので
淡い濃淡が、品のよいお着物姿を、楽しませてくれるはずです。

   04.jpg

絣糸は、アップでご覧を頂くと分かるように
藤色に紫の、縞々の糸が染められており
縦の縞と、横の縞を、織る時に合わせてあげることで
ひとつひとつの「十字」の絣模様が現れてまいります。

写真をよくご覧になると、「藤色」と「紫」に加えて
「白」の部分との、3色に上がっているのが
お分かりになりますでしょうか。


   05.jpg

グリーンの本塩沢お召しには、ワイン色の絣が。

絣糸の縞の間隔も大きめになっており
織り上がると、無地場の空いた十字絣の模様となってまいります。



今年もあと10日ほどとなり
新春に向けての着物や帯も、揃い始めてまいりました。

店内では30日まで
玉川屋のこだわりでお揃えした着物や帯の、在庫一掃
年末感謝の「福の市セール」も開催中です。

  sale01.gif・・<ご案内はクリック>

良品お値打ちのお品揃えで、皆様のおこしを是非お待ち申し上げております。











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色無地

こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

来年の新春のお席に向けてお承りした
色無地のお着物がお染め上がってまいりました。

   02.jpg

染め屋さんからは、一度色の確認の為に
まだ家紋を入れる部分に
糊を置いたままの状態で届きます。

   03.jpg

色がOKならば紋糊を落とし
家紋を描き入れて再度納品されてまいります。


色無地をお承りする時には、
地紋のある白生地や、縮緬や一越の地紋のない無地の白生地、
光沢のある紋綸子の白生地・・など、お好みの白生地から
お好きなお色目を染めてまいります。

色見本帳の中からお選びを頂く事もございますし
実際の反物を鏡の前でお当てしながら、お好きな雰囲気のお品があれば
その反物自体を見本として染め屋さんに渡す事もあります。

   04.jpg

      05.jpg


表地に合わせて、同色の八掛もお染めするのですが
八掛の染め方も、表の地色によって変わってまいります。

表が濃い地色の場合は
色映りの心配がないので表地と一緒の無地の八掛を染めますが、

薄い地色の場合は、
裏地の白い胴裏と、八掛の色の境目が
着物の表に映る事がありますので
表地と同色の暈かしの八掛を染めてお付け致します。


色無地の着物は、テイストを変えたい場合には
刺繍の飾り紋を足してみたり、
友禅や刺繍や柄を無地の生地に加えて付下げにしたり・・

一度お染めしたお品も、年数が経った後に
濃いお色目を上からかけたり、
一度色を抜いて、違う系統の色に染め直したり・・・

また、色味を変えてコートや羽織に仕立て直したり・・

などなど
永く大事にいろいろなお役立ての方法があります。


まずは、しっかりした地風の白生地を
選ぶところから始まります。

帯次第でお洒落の幅も広がることと思います
ご自分のお好みの一枚のお誂え、
どうぞお気軽にご相談下さいませ。

    ■お持ちのお着物の染め替えや、リメイクなどもお承り致します。
      合わせてお気軽にご相談下さい。








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刺繍半衿

こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

新しく入ってまいりました、刺繍の半衿です。

   02.jpg

秋は、新しいお振袖の誂えや
お母様のお振袖のお手入れや小物のコーディネイトなどを
お承りすることが多くなるのですが
お襦袢の半衿には写真のような華やかな刺繍の衿を使わせて頂きます。

お召しの時には沢山出る訳では無いのではないのですが
お顔元に添える綺麗な色糸の光沢は
振袖姿のお顔映りをとても華やかにしてくれます。

振袖や帯の雰囲気によって
上の写真のようなポイントのはっきりした柄では無く
細やかな模様づけの半衿をお付けする事もあります。

   03.jpg

同じ模様づけであっても、刺繍の糸の色合いが変わると
趣きも随分と違ってまいります。

   04.jpg

鏡の前で、振袖を羽織って帯を当てて
帯締めや帯揚げを添えて・・・

着物、帯、小物のコーディネイトもさることながら
お顔の一番そばに来る半衿は、大事なポイントでもあります。


お洒落着の時には、玉川屋では基本は真っ白の半衿を
お勧めさせて頂いておりますが、
華やかな礼装のお着物には刺繍の半衿もお勧めです。

訪問着や留袖などには

   01.jpg

こんな、白地に白糸の刺繍の半衿を。

落ち着いた雰囲気をお好みになったり、ご年代が上の方には
同じ白糸の刺繍でも
さらに細やかな柄や、刺繍の量の少ないお品を
お勧めさせて頂きます。


お手持ちのお着物をお召しの折り、
「ちょっと雰囲気を変えてみたいかな・・」といった時には
小物のコーディネイトと合わせて、
お着物をお持ちになって、どうぞお気軽にご相談下さいませ。










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