一反分の繭
'2011-03-22 23:13:35')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
このページでも、結城紬の産地工房見学のことを
三月に入りましてから何度か書かせて頂きましたが、
準備をしておりました「結城紬の糸引き」の実演は
あらためて機会をご用意させて頂くこととなりました。
本来なら、目の前でご自分でご覧になって下さると
一番良くお分かり頂けることとは思いますが、
このページを通じても少しずつ、
産地やお品についての色々な事柄をお伝えして行ければと思います。
写真は、結城紬を一反を織るのに必要となる繭です。
この繭を広げて真綿にして、それを紡いで
結城紬の糸にしてまいります。
一反の紬を織るのに必要となる繭の個数が
2000個だそうです。
繭だけご覧を頂いていると分かりにくいので
実際の反物と一緒にご覧を頂くと
その量がお分かり頂けるかと思います。
蚕が糸を吐き繭を作ると、その中で蛹(さなぎ)になります。
そのまま置いておくと、繭の中から成虫が出てきてしまいますので
繭になった時点で乾燥させて蛹の成長を止めてから
湯で繭を煮てほぐして真綿にしてまいります。
写真はそうして乾燥させた繭(乾繭)ですが
(手にとって振ってみるとカラカラと乾燥した蛹が分かります)
糸を乾燥させることで風合いが落ちることを避けるため
蛹が成虫になるまでの間に繭を煮て真綿にする方法でも
紬を織る真綿糸を取るのだと、機屋さんからは伺いました。
小学生の頃、自由研究の為に
越後の機屋さんから、蚕をもらったことがありました。
大きな紙の箱に、ボール紙で仕切りを付くって蚕を入れて
逃げないように空気穴を開けたビニールで蓋をかぶせて・・
桑の葉をやりながら、徐々に大きくなる蚕を繭になるまで観察して
ノートを作ったのですが、
繭になったところで、観察日記も一段落してしまい
ある日、気が付いたら箱の中に白い蛾が沢山飛んでいて
ビックリしたことを思い出しました。
繭だけ見ていても、綺麗な光沢が感じられます。
真綿にして紡いだ結城紬の糸は
撚りをかけません為に、
生地になっても軽い風合いと豊かな光沢感を
感じて頂くことができます。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
このページでも、結城紬の産地工房見学のことを
三月に入りましてから何度か書かせて頂きましたが、
準備をしておりました「結城紬の糸引き」の実演は
あらためて機会をご用意させて頂くこととなりました。
本来なら、目の前でご自分でご覧になって下さると
一番良くお分かり頂けることとは思いますが、
このページを通じても少しずつ、
産地やお品についての色々な事柄をお伝えして行ければと思います。
写真は、結城紬を一反を織るのに必要となる繭です。
この繭を広げて真綿にして、それを紡いで
結城紬の糸にしてまいります。
一反の紬を織るのに必要となる繭の個数が
2000個だそうです。
繭だけご覧を頂いていると分かりにくいので
実際の反物と一緒にご覧を頂くと
その量がお分かり頂けるかと思います。
蚕が糸を吐き繭を作ると、その中で蛹(さなぎ)になります。
そのまま置いておくと、繭の中から成虫が出てきてしまいますので
繭になった時点で乾燥させて蛹の成長を止めてから
湯で繭を煮てほぐして真綿にしてまいります。
写真はそうして乾燥させた繭(乾繭)ですが
(手にとって振ってみるとカラカラと乾燥した蛹が分かります)
糸を乾燥させることで風合いが落ちることを避けるため
蛹が成虫になるまでの間に繭を煮て真綿にする方法でも
紬を織る真綿糸を取るのだと、機屋さんからは伺いました。
小学生の頃、自由研究の為に
越後の機屋さんから、蚕をもらったことがありました。
大きな紙の箱に、ボール紙で仕切りを付くって蚕を入れて
逃げないように空気穴を開けたビニールで蓋をかぶせて・・
桑の葉をやりながら、徐々に大きくなる蚕を繭になるまで観察して
ノートを作ったのですが、
繭になったところで、観察日記も一段落してしまい
ある日、気が付いたら箱の中に白い蛾が沢山飛んでいて
ビックリしたことを思い出しました。
繭だけ見ていても、綺麗な光沢が感じられます。
真綿にして紡いだ結城紬の糸は
撚りをかけません為に、
生地になっても軽い風合いと豊かな光沢感を
感じて頂くことができます。
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