越後 三
'2014-08-18 23:11:52')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
越後の産地にお伺いした折の話の続きを・・
産地をまわる際には
"こんな品があれば、お客様にも喜んで頂ける"
そんな話を、作っている方にお伝えしてくることも
玉川屋にとって大事な事の一つであります。
2年ほど前に、このブログでも書いた事がありましたが
蚊絣(かがすり=細やかな事を小さな虫の"蚊"に例えて、小さな十字絣を指します)
の本塩沢には、以前には各機屋さん毎に見本帳があり
地色と絣色の組み合わせも、とてもバリエーション豊かにお品がありました。
・・当時のブログへは、左の写真をクリックして下さい
見本帳があるという事は、
その分だけ織り上がりの品のストックもあるという事で、
仕入れてきたお品以外にも
お客様のご注文や、追加の仕入れなど
必要な場合には色や見本帳の番号を伝えると
数日の内には店に届くものでした。
本塩沢には、十字絣や縞、縞柄、絣柄など
柄の織り出しも様々な種類がありましたが、
帯合わせの楽しい、シンプルな蚊絣は
玉川屋の好みからすると一番重宝にお使いを頂ける品でした。
当時に比べると、織元の機屋さんの軒数も減り
織り上がりの現品が沢山ある事もなくなり
「こんな色合いのお品があれば・・」と私共が思い
好みの色目の品物を探しても、なかなか見つからないことも
多くなってまいりました。
産地でお話しをする際には、
以前の見本帳や、店に保存してある端裂を持って行ったり
機屋さんの古くからの保存の生地を拝見したりしながら
![02.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20140818231040_m.jpg)
最もお客様と接してご意見を頂く立場である呉服屋としての
リクエストを伝えてまいります。
単に色の組み合わせの問題だけではなく
地色と絣の色味によっても
織り上がりの織り難の出やすさが違う、という事も伺い
作る側からする難しさを知ることも出来ます。
お召しになる方の思いを作る方に伝えて
作る側の思いや苦労をお召しになる方に届けて・・
今回の越後の産地訪問も、そうした事の出来る良い機会となりました。
今回は
玉川屋の想う蚊絣の本塩沢の色のイメージも
お伝えしてまいりました。
皆様にお目にかけられる時がまいりましたら
またご紹介させて頂きたく思います。
夏のお休みも明けて、玉川屋も本日よりオープン。
渋谷の街中でも、降るような蝉時雨の中に
まだまだ残暑厳しくはありますが
徐々に秋らしい店内となってまいります。
どうぞお気軽に、お遊びにおいで下さいませ。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
越後の産地にお伺いした折の話の続きを・・
産地をまわる際には
"こんな品があれば、お客様にも喜んで頂ける"
そんな話を、作っている方にお伝えしてくることも
玉川屋にとって大事な事の一つであります。
2年ほど前に、このブログでも書いた事がありましたが
蚊絣(かがすり=細やかな事を小さな虫の"蚊"に例えて、小さな十字絣を指します)
の本塩沢には、以前には各機屋さん毎に見本帳があり
地色と絣色の組み合わせも、とてもバリエーション豊かにお品がありました。
![03.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20140818231104_m.jpg)
見本帳があるという事は、
その分だけ織り上がりの品のストックもあるという事で、
仕入れてきたお品以外にも
お客様のご注文や、追加の仕入れなど
必要な場合には色や見本帳の番号を伝えると
数日の内には店に届くものでした。
本塩沢には、十字絣や縞、縞柄、絣柄など
柄の織り出しも様々な種類がありましたが、
帯合わせの楽しい、シンプルな蚊絣は
玉川屋の好みからすると一番重宝にお使いを頂ける品でした。
当時に比べると、織元の機屋さんの軒数も減り
織り上がりの現品が沢山ある事もなくなり
「こんな色合いのお品があれば・・」と私共が思い
好みの色目の品物を探しても、なかなか見つからないことも
多くなってまいりました。
産地でお話しをする際には、
以前の見本帳や、店に保存してある端裂を持って行ったり
機屋さんの古くからの保存の生地を拝見したりしながら
![01.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20140818231015_m.jpg)
![02.jpg](http://tamagawaya.weblike.jp/blog/images/20140818231040_m.jpg)
最もお客様と接してご意見を頂く立場である呉服屋としての
リクエストを伝えてまいります。
単に色の組み合わせの問題だけではなく
地色と絣の色味によっても
織り上がりの織り難の出やすさが違う、という事も伺い
作る側からする難しさを知ることも出来ます。
お召しになる方の思いを作る方に伝えて
作る側の思いや苦労をお召しになる方に届けて・・
今回の越後の産地訪問も、そうした事の出来る良い機会となりました。
今回は
玉川屋の想う蚊絣の本塩沢の色のイメージも
お伝えしてまいりました。
皆様にお目にかけられる時がまいりましたら
またご紹介させて頂きたく思います。
夏のお休みも明けて、玉川屋も本日よりオープン。
渋谷の街中でも、降るような蝉時雨の中に
まだまだ残暑厳しくはありますが
徐々に秋らしい店内となってまいります。
どうぞお気軽に、お遊びにおいで下さいませ。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
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