本塩沢
'2012-08-13 22:52:22')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
今月初めには越後の機やさんを回って
色々なお話しを伺ってまいりましたが、
作り手さんとの話の中では
丁寧に作られる品は、徐々に少なくなってきていることを
この数年は特に強く感じるようになってまいりました。
このことは、越後に限るのではなく京都や東京でも・・
織りの紬に限るのではなく、染め物や帯でも・・
感じることが多くなってまいりました。
軽く、光沢のある風合いで
そのサラリとした地風は、単衣にも袷にもお勧めな
本塩沢は、玉川屋でも一年を通じて
お勧めさせて頂いておりますお品です。
いざ着るときには大変好きな地風ですので
単衣でも、夏物でも、袷でも・・
自分達でもかなり頻度高く、幅広いシーンで着ております。
特に蚊絣(かがすり)と呼ばれる
小さな十字絣の本塩沢は
シンプルな雰囲気に、帯合わせも広く
着こなしの楽しいお品になります。
以前には、機屋さん毎にこんな色見本帳がいくつもあり
仕入れてきたお品以外にも
お客様のご注文や、追加の仕入れなど
色を伝えると、先方でも何反も在庫があり
数日の内には届けてくれました。
最近は、玉川屋の定番として注文するお品も
その都度織ってもらったり、
場合によっては織り上がるまでかなり時間がかかる事も
少なくありません。
おいで下さるお客様に、お気に召して頂けるお品を
いつでも、お目にかけさせて頂く為には、
玉川屋の想いを持ってお選びしましたお品を
常時お店にお揃えしておくように勤めております。
お盆休みが明けますと、
お店の中も夏から秋のしつらえとなってまいります。
一つ一つこだわりを持ってセレクトしたお品たちです
季節の移りと合わせて、お召しになる気持ちもまた変わってゆくことと思います。
「こんな着物や帯でお出かけしたら、心地よいだろうな・・」
そんなお品との出会いを、玉川屋でお楽しみ頂ければ嬉しい限りです。
皆様のお出かけを、是非またお待ち申し上げております。
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