トピックス、着物つれづれなるままに


お着物や和のものについてのトピックスや、思いつくままに色々書いています。
ご感想やご意見なもぜひお寄せください。
なるべく頻繁に更新するように頑張ります。
おいでになったら再読み込みして下さい。

平成17年の1〜4月の分です。


3月23日

「裄」の寸法

皆さま、いつも有り難うございます。

玉川屋呉服店の石井貴彦です。



春本番を目前に、ハッキリしないお天気の続く東京です。

お変わりなく皆さまお過ごしでしょうか。



暖かさも増してきたせいか

お着物姿でお出かけの方が渋谷の街中にも随分と増えてまいりました。

新聞を始めメディアに着物関連の話題が登場する事も多く

お店においで下さるお客様で「今年から着物を着始めました!」という方も、

この数年はずいぶんと多くなってまいりました。



着始めるきっかけは、お一人ずつ色々ですが

お店で楽しそうに着物の話をする皆さまのご様子を拝見すると

着て行くほどに自分なりのこだわりも出て、着る楽しみが深くなってゆくのが

着物のお洒落の楽しみだな・・と、あらためて感じます。




新しくお品をお求め頂いたり、お母様のお着物をお直ししたり、と

色々なご用をお承りいたしますが、最近着始めた方から

お仕立てをお承りした時にご寸法の話になると

「お任せします」とおっしゃる方も多かったりします。



女性のお着物の場合、お端折がありますので身丈や身幅は融通も利きますが

寸法の中でも、特に「裄」の寸法はきちっと決めておきませんと

着物の下から襦袢が出たり、羽織やコートの袖口から着物が覗いたり・・・

と言った事になります。



初めてのお着物の場合は、一から全部寸法を決められるので大丈夫なのですが

今までにも何点かお持ちで、玉川屋では今回が初めてのお仕立て・・

そんな場合に、お手持ちのお着物を一度お持ち下さいとお願いして、

後日お仕立てにかかる前に拝見してみると

お持ちのお着物や襦袢、コートなどの裄寸法がそれぞれに異なっている事もあります。




伺うと、お作りになったお店でそれぞれの採寸の基準でお作りになったとの事で

「お困りになりませんでした?」と聞いてみると

同じお店で作ったもの同士は着られるけれど、それ以外のコーディネートが出来なくて・・

と言ったお話もあります。



お召しになってみていただいて、丁度よろしい寸法を見てみて

どちらかのお着物を基準の寸法として決める場合もありますし

あらためて寸法を決め直して、お手持ちのお品をそれに合わせてお直しする事もあります。




採寸の基準は色々ですし、裄の長さのお好みもありますので

どれが良くて、どれが悪い、と言う事ではなく

基本のご自分の寸法を決めておかれる事が最初はご安心、と思います。



体に沿って垂れる感じのある染めの生地と、張りのある織りの生地では

同じ裄寸法でも袖口からの手首の出具合が違ってまいりますし

フォーマルな雰囲気でドレッシーに着物を着たい方と、軽快に活動的にお召しになりたい方とでは

好まれる裄の具合も違ってまいります。




ただ、お客様とお話をしていると最近はかなり「長めの裄寸法を・・」

と言われる事が多くなってまいりました。

普段は、背中の中心に背縫いをきちっと合わせたて着物を着た状態で

真横で斜め45度ほどに手を挙げた時に、手首のくるぶしの骨を目安に裄の寸法を決めます。



その寸法ですと、手を前で組んだ時には自然と袖が上に上がり

もし腕時計をつけていれば、それが覗く位になります。

 (短めに感じられる方もありますが、脇を軽く締めるくらいの心持ちで着ていると

  自然と手がひけ丁度良い位置となり、身のこなしもコンパクトになり

  動作も着物らしい仕草になるような気がします)



今はお洋服の生活が中心ですので、ブラウスやセーターの裄(洋装の場合には、袖丈になるのでしょうか)

と同じように、手の甲にたっぷりかかるぐらいの寸法をリクエストいただくこともあります。




実際、体系的にも以前の日本人の体型に比べ手は長くなっていますので

標準的な裄も長くなってきてはおりますが

あまり長い裄だと、袖口が手首にかぶるようになり着物の場合はお格好の悪い気もします。



特にお若い方は、細身でありながら手が長い、男女ともにそういう方が増えています。

一口に裄の寸法と言っても、それは袖巾と肩巾の二つの寸法に分けられます。

同じ裄の寸法でも、袖幅と肩幅のバランスが変わると実際の着た感じは変わってきます。




以前は裄の長い方は、全体に体格もよかったので

肩幅、袖幅それぞれに広めにして、結果裄の寸法が長くなりますし、

裄を長くするにしても、肩や胸元のふくよかな肩は肩幅を広げたり、

細身の肩はなるべく袖幅を広げたりといった事もします。



前にも書きましたように、最近では細身で手が長い方が多くなりましたため

裄を長くすると、肩幅で広げるだけでは足りず、自然と肩幅も広くなってきて

お召しになった時には胸元に生地が余り気味になる事もあります。



体系的にしょうがない点ではあるのですが、

裄の寸法を長くし過ぎると、よりその傾向が強くなってしまい、かなり着にくくなる事もあります。

胸元がすっきりと着付けられなくて・・ そんな時には、

裄の寸法が長すぎないか検討されてみる事も一つのアイデアです。




裄の寸法を考える時には、雑誌の着物姿を参考にされる事も多いようなのですが

私共でも、雑誌に掲載するお着物をお仕立てする場合には

本来お客様がお召しの寸法より大分長めの裄でご用意する事が多かったりします。



モデルさんは背の高い方が多く、

また仕立てた着物をお召しになるモデルさんの詳細な寸法などが分からない事もあります。

また、雑誌掲載のお品を頒布などの形で読者の方にお召し頂く事もありますため

後にお仕立て直した時に縫い跡がでないように、長めの裄に仕立てることも多いのです。



そのため、実際の雑誌等の着物姿は手の甲にかかるくらいの裄寸法もあり

それをご覧になった方は、それを基本の着物姿の裄寸法と思われる事も少なくないような気がします。



お店においでになった方には、そんなお話もよくさせて頂くのですが

着物雑誌などは、お召しになる上での貴重な情報源でもある事と思いますので

その点に関しては、私共もこれから十分に考えて行かなければならない大事な事と思っております。




長い裄というと、反物の生地巾が問題となる事もあります。



女性でも昔の男性の並寸法くらいの裄にお仕立てする事があり、

着物の上にお召しになる、コートや羽織の裄は着物よりさらに3分から5分ほど長めにいたします。



特に小紋の反物などは、反物の両端に柄の染まっていないミミの部分があり

実際にお仕立てして表に出せるのはその柄のある部分だけとなりますので

あまり長い裄寸法の場合は本来必要な袖巾がとれなくなったりする事もあります。



着物は出来るけれど、好きな反物でコートや羽織がお作りになれない・・・

そんな事さえ出てきます。




そんな風に、一口に「裄」の寸法といっても

いざ長くお着物を楽しもうと思って考えてみるととても大事な事でもあります。

 どんな時に、どんな着方をする事が多いのか・・

 どのくらいの裄寸法がその方に必要なのか・・・



着物を着慣れた方ならば、そんな寸法の管理をご自分で出来る事と思いますが

自分の基本の寸法をきちっと決めてそれを元に段々にお好みに合わせて調整して行く、

着始めの頃はそんな事も大切と思います。



呉服屋は、お客様と長いお付き合いをさせて頂くとよく言われますが

お品をお売りするだけではなく、そんな寸法の案配や取り合わせ、コーディネートまで

お客様お一人お一人の個人的なスタイリストやコーディネーターのようなお仕事です。



お召しになってのお手入れもあるでしょうし、

自然と年代が経るにつれ体型も変化すると、寸法の直しも必要になる事もあります。

八掛の色目を変えたり、着物を羽織やコートに直したり、

永くお着物を楽しんで頂くために呉服屋には色々なお手伝いがあります。




今回は、裄の寸法について書いてみましたが

お買い物だけではなく呉服屋さんを上手に使って

暖かくお出かけにも楽しい陽気となるこれからの季節に

気軽に沢山お着物を楽しんで下さいませ!





「裄」の寸法については、どれくらいの寸法がお好みか

また皆さんどんなご意見がおありかと思い、

色々なご意見を投票して頂けるページをご用意致しました。



 少し短め、手首のくるぶし、ちょっと長め

 

三つの写真の中でどれくらいの裄寸法が自分のイメージか、

またそれに関するご意見など、何でも結構ですのでぜひお寄せになって下さい。



以下が、投票のページとなっております。

 玉川屋 どっちの着物ショー

 http://www.osk.3web.ne.jp/%7Etakahiko/page/vote/rireki.html




楽しい春の一歩手前、陽気の変わり目でもありますので

皆さまお体にも十分にご自愛下さいませ。




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2月22日

夏物も始動 「真冬から呉服屋の薄物は始まります」


皆さまいつも有り難うございます、

玉川屋呉服店の石井貴彦です。



立春を過ぎて、「暦の上では春となりましたが・・」といった書き出しを

手紙などでも使うことが多いのですが、まだまだ寒い日が続いております。



みぞれが降りそうな寒い日の翌日は、

コートがなくてもよいくらいの暖かい日だったりと

冬から春へと向かう季節であることも実感する事が出来ます。



急に季節が変わる訳ではないのですが、何となく気分が春めいてきて

色を見ていても重めの色より軽快な綺麗な色目の方に

心地よさを感じるようになります。



着物姿の雰囲気は着物や帯の色合いだけでなく、

帯締めの色のひと色だけでもずいぶんと変わってまいります。



玉川屋でも「ゆるぎ」のシンプルな組み方の単色の帯締めをよくお勧めするのですが、

同じ着物と帯でも一色の添え方で季節感を出したり、年代を変えたりと、

装いを自分なりの想いで演出できるのも着物ならではの楽しみです。




今月の初めには、京都へ夏の薄ものの染め出しに行ってまいりました。

夏の着物が大好きな玉川屋ですので、

機会があったり気に入ったお品があれば、染め出しや機屋さんへの注文、仕入れなど

通年を通してお願いしておりますが、染め物はこの時期が一番多くなります。

この季節に手配をして、5月の夏前の時期に染め上がって揃ってまいります。



本当ならゆっくりと京都を回りたいのですが、小人数でしているお店でありますので

父と一緒に店を空けると、日によっては渋谷のお店をお休みして行かなければならず

  (実際に2月の1日はお店をお休みさせて頂きました)

一日でまわる軒数の多さを話すと仲間内でもびっくりされるくらい沢山の

染屋さんや問屋さんをまわってきます。




皆さまのお店でのお買い物もそうかもしれませんが、

ぱっと見た時のインスピレーションってとても大事です。



時間をかけて迷って考えるよりも、短い時間の目の冴えている間に

「これ!」ってお品を染め出したり、上手に手配ができると

いざ時期になってお店にお品を並べた時には、

思っていた雰囲気に薄ものを楽しんで頂けるようになります。




ただ、前日までは

お店でも袷の着物を見て、羽織や防寒用のコートをお勧めしたりしながら

翌日には厳寒のお天気の中で薄ものを見立てることになります。



今回は、夏の薄ものを見に行きながら、その日は京都でも久しぶりの積もる雪、

染め屋さんで品を見ている間にも外はしんしんと降る雪模様・・ なんて

寒い日でありました。

真冬から盛夏へ頭の中をうまく切り替える、 それが一番大事なことだったりします。




立春を過ぎると、急に陽気が変わる訳ではなくとも自然と気分が春に向かうように、

私共でも、その薄ものを見立てにゆく時期をはさんで

春らしい着こなしやコーディネートへと気持ちが変わってゆく事にもなります。



5月の連休が明けると、玉川屋には薄ものが並び始め

夏の終わりの8月までは四ヶ月間、涼感溢れる夏の着物だけがお店をかざります。



玉川屋では今、「帯遊びの会」を開催中で、

これからが春のお出かけが楽しい時期ではありますが、

その先の夏の玉川屋もいまから是非楽しみにしていて下さいませ。




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1月16日

玉川屋は今年で創業120年目を迎えます、今年もよろしくお願いします。

「新潟地震から、「生業」について思うことを・・」

寒中お見舞い申し上げます

 

皆さま、いつも有り難うございます。

玉川屋呉服店の石井貴彦です。



一月に入りましてから寒さも増してまいりましたが

お変わりなくお過ごしでしょうか。



年が明けると、初詣や新年のお出かけ、成人式など

お着物をお召しの機会も一月は随分と多くなります。



これからの時期のお出かけの

着物のお揃えやお手伝いも呉服屋の今の仕事ですが、

私共にとって一月はちょうど夏の着物の準備を始める時期でもあります。



染屋さんや機屋さんに今の頃からお願いをして

5月頃の夏の一足前にお店で皆さまにお目にかけられるようになるのです。



先週は、越後の機屋さん達とお会いして夏の織物の話をしてまいりました。

仕事の話ももちろんですが、昨年の10月にありました地震の話が

今でも出てまいります。



台風や地震など昨年の夏から秋にかけては色々とありましたが

東京は真夏の暑さを除くと、比較的穏やかではありましたため

実感はなかったのですが

西日本での台風の水害や越後の地震の被災など

自分たちの繋がりのある所でも影響のある所は少なくありませんでした。



   

お店においで下さるお客様からも、

「もう、紬や上布が織れなくなってしまうの・・」

と聞かれることも少なくはありません。

私共もそれを一番心配して、

連絡を取り合ったり、現地に行ってみたりとしておりました。



実際に機屋さん達と話をしてみると先日も

「2ヶ月分くらいは仕事の時期がずれ込むことはありながらも

 じっさいに、仕事を出来るペースが戻ってくれば

 徐々に本来のペースが取り戻せそうです。」

なんて、お話を聞けるようになってきました。



もちろん、地域やそれぞれの建物によっても被災の状況は様々のようですが

生業(なりわい)としてのお仕事に対する逞しさ、

といったようなことを感じることが出来ました。



急に始めた仕事ではなく長く続けてきている仕事、

「生業」であったり「家業」であったり、

そんなことが、仕事に対する強い信念や想いにつながってくるような気がします。



地震自体は大変な事ではありましたが、

あらためて「一つの仕事を長く続けゆくこと」を、

じっくりと考えてみる機会にもなりました。




   


自分自身のことを思ってみると

私共、玉川屋呉服店はお陰様で本年で創業120年目を迎えます。



お客様を始め多くの方に支えながらの歩みで、心よりの感謝を申し上げると共に

これから先も同じように永くに渡り「着物をお楽しみ頂くためのお手伝い」を

しっかりとさせて頂けますよう、気持ち新たに頑張ってまいりたいと思っております。




私の曾祖父が店を起こしたのは、1885年、明治18年でした。

一口に120年前といってもぴんとこないのですが、同じ年の出来事をみてみると

この年は、伊藤博文を初代の総理大臣に据えて日本の内閣制度がスタートした年でもありました。



 (そんな玉川屋の話は、HPにも書かせて頂いております

     <こちらを>クリックして下さい



    久しぶりにそのページをみてみたら、

    ページを作りましたのが1995年となっていて

    玉川屋のHPもお陰様で10年目を迎えることが出来ました)




店を起こしたのは、東京は日本橋の芳町という所だったのですが

大正12年の関東大震災で東京の中央部は被災がひどく

起業前の自分の出身地である東京世田谷方面へ戻ろうと

西へ向かって逃げる途中で今の渋谷に落ち着いたそうです。

 (まだまだ、渋谷は野原のような田舎だったそうですが・・)



震災や数度の戦争などを越えて、お陰様で今日に至っておりますが

東京は太平洋戦争での被災が大きかったこともあり戦後の呉服屋さんが多い中、

沢山ある東京の呉服店の中でも古いお店となってまいりました。



戦争の直後には、着物の商売を出来る状況になく

「子供である私の父達を連れて、親戚の作った石けんを売って歩いて

  お店の土地を守った・・」

なんて話を祖母から聞かされたこともあります。



生きることを目的に頑張ることに比べたら、

不況だ、バブルがはじけた、なんていっている今の時代はまだまだ余裕のある時代・・

そんな風に思って前向きに行けるのも、

受け継ぎながら代々仕事をしてくることの大切な財産かな、などとも思います。




   

時代が変わると共に、着物に対する環境も変わってまいります。

以前は、冠婚葬祭はもとより日常の生活の中に自然とお着物のある時代でした。

高度成長期をすぎると日常の洋風の生活様式が主流となり

着物は、何か特別な時のお召し物といった感が強くなってまいりました。



十数年前のバブルと呼ばれた頃を過ぎて、

着物に限らず世の中全体が激しく流れた時代の中で

今は、自分の気持ちの中に「ゆとり」や「余裕」をもって過ごしたい・・

そんなことを求める時代のような気がします。



日常の生活のペースが慌ただしく速い世の中で

そんな「ゆとり」を求めようとすると、気持ちは自然と「和」のものへと

向かうようです。



そんな中でも、特に着物は

自分なりのお洒落をゆったりと楽しんだり、一つのお品を永く大事に受け継いだりと、

着物ならではの楽しみや魅力が、自然と生活の中に取り入れることが出来るようです。




「着物ブーム」なんて言葉も聞かれますが

単なるブームではなく、じっくりとあらためて生活の中に着物を感じてみる、

同じ着物を着ることでも以前とは違うアプローチや感性の楽しみ方もある、

古くから続く伝統を大事にしながら、あらためて今の時代に楽しい着物を考えてみる

今年の玉川屋はそんなことを考えながら、色々なご提案をしてまいりたいと思います。




   


今は、ものを選ぶ時の好みがとても細分化されていて

それに対応するようにお店もどんどん専門店化する傾向にあります。

呉服店も例外ではなく、品揃えを絞ったお店も増えてまいりました。




120年目を迎えて、玉川屋ってこれからどんなお店になるのか

そんなことをあらためて考えてみますと、

「お着物のことはすべてお任せを頂くことの出来る呉服店」

それが、玉川屋のスタイルである気がします。



120年前からからの変わらぬスタイルを、

これからもきちっと守って行きたい、というのが今の思いです。




紬や小紋の洒落着を普段に楽しみながらも、

夏になれば浴衣や薄物を着たくなりますし

何かあらたまった時にはよそ行きの礼装が着てみたくなります、



お子さんが生まれればお宮参りの産着を、数年すると七五三の祝着を、

そんなご要望もありますし

お召しになった後にはお手入れを、随分たった着物は八掛を買えたり染め変えたり、

着物をコートに直したり、お母さんやお婆さんの着物を若い方に仕立て直したり・・・




「こんなお品が欲しいんだけれど・・」、「こんな事をお願いしたいんだけれど・・」

お着物に関することでしたら、

どんなお声掛けを頂いてもきちっとお承りが出来るそんな昔ながらの呉服店

それが、永く続きこれからも変わることのない玉川屋のスタイルと思っております。




   


洋服にたとえてみると不思議なもので下着から、ポロシャツやジーンズ、

ワンピースにスーツ、フォーマルドレスやイブニングドレス、

さらにはクリーニングや、仕立て直し・リユースまで

一軒のお店でする所なんてないですよね。



永くに渡り、おうちによっては数世代にも渡って、

何でも安心してお承りをすることが出来るように

自然と呉服屋はそんなスタイルとなっておりました。

 (お着物のことだけではなく、冠婚葬祭に始まり日常の生活すべてにおいて

  色々なお手伝いをさせて頂くことも以前は少なくありませんでした。)




もちろん、染物、織物、お手入れ、お仕立てと

私共も勉強や研鑽を重ねて行かないといけませんし、

作り手さんや職人さん達とも良いお仕事の出来る環境を

作ってゆくこともまた大事な仕事です。



品揃えは広くとも、それぞれのお品にたいしては

どのお店にも負けないよう玉川屋なりのこだわりを持って

妥協のない品揃えに努めてまいりたいと思います。



これからの玉川屋もどうぞ楽しみにしていて下さいませ。





節目の年の新年にあたり、色々な思いがありましたために

ついつい長い文章となってしまいました。



この一月から初心に戻っての

新たなスタートを切ってまいりたいと思います、

お気軽にお遊びに玉川屋へお出かけ下さいませ。



ぜひ、お待ちしております。




今年も、皆さまの一層のご繁栄をご祈念申し上げます。

寒さも増してまいりますので、

皆さまお体にも十分にご自愛下さいませ。




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