曼珠沙華
'2016-06-28 23:16:18')
九月に締める帯、
以前なら、肌に涼しい秋の風の吹く頃でしたが
今の九月は、まだ真夏の陽気・・
実際の着心地では、涼やかな夏の帯でもよろしいのでしょうが
気持ちでは、秋の趣きを感じたくなる時期、
夏帯でもなく、まだ袷の重みのある帯でもなく、
軽やかな地風、季節感のある柄、軽い締め心地・・
そう思うと、なかなかしっくりくる
お品が見つかりにくいことでもありますが、
呉服屋にとりまして
最近リクエストを頂戴する事がとても多い
アイテムの一つでもあります。
そんなご要望にお応えできるよう
織りの帯、染めの帯・・
いろいろお支度してまいりますが、
今日は、「曼珠沙華」の染帯の染め出しを。

大きく反ったような花弁が輪生状に横に開いた花が
ちょっとアンバランスに、たおやかに
細い茎の上にのった様子は、帯の図案として
玉川屋の好む意匠の一つでもあります。
今回のイメージは、薄いグレーの塩瀬の生地。
これまでは小ぶりな花を数輪、染める図案が多かったのですが
今までよりも少し大きめな花のイメージで、染める事に致しました。

大ぶりに、華を描いた図案は
私の思いからすると、細い茎との微妙なアンバランスさが感じられず、
一回り大きさを絞った華の図案を
やや上部に配して、細い茎をお太鼓の下へと伸ばして・・・

徐々に図案を整えながら、染めにかかってまいります。
お染め上がりは、夏真っ盛りの八月のお盆前。
季節折々の趣きを、お楽しみ下さい。
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