ご縁もの
'2010-07-06 23:01:06')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
お店に、これからお召しになる夏のお探しに
おいでになるお客様もありますが、
お求めを頂きましたお品が仕立て上がって
7月に入ってのお召しのご予定に合わせて
お受け取りにおいで下さるお客様の多い時期でもあります。
今日お納めさせて頂いたお着物は
ちょうど、先月の半ば過ぎの、銀座での「なつもの展」の前日に
お求めを頂きましたお品でした。
当日のブログにもかかせて頂きましたが、
こちらからご覧下さい・・・
ほとんどのお品を会場に搬入するために
運び出しておりましたため
お店の中には数反の薄物を残すばかりとなっておりました。
そんな中をおいで頂いて、
「無地感の、ちょっとシックな夏の着尺を・・」
そんなご注文を賜りましたのは、
玉川屋のご近所にお住いのお客様でした。
銀座へおいでになるには、週末のご予定が合わず
お忙しい中を、何とか玉川屋へおいで下さったのですが
残っている反物はあと数反・・・
その中でお目にかけた一反の着尺が
ちょうどお好みにぴったりのお品だったのです。
柔らかな紗の生地に、下色を薄く引き
江戸小紋調の少しあらめの角通しを
品良く抑えた色目でおそめした、
帯合わせによってシックにも、優しい感じにもお召し頂ける
そんなお着物でした。

不思議なもので、
いざ探している時にはなかなか見つからなかったり、
ふとした時に、とても気に入るお品と出会ったり、
お着物のお探しには、そんなことがよくあります。
「ご縁もの・・」そんな言い方をする事もあります。
じっさい、私達のような呉服屋が
染め屋さんや機やさん、問屋さんをまわっている時にも、
一生懸命探してみても気に入るお品が見つからない時もありますし
何気なく顔を出してみた時に、「これ!」ってお品と出会ったりもいたします。
気に入ったお品と出会うと、
そのお品は、愛着のある着物や帯として
何十年もお手元に残ってゆく事と思いますし、
何年もたってから、「あの着物作っておいて良かったわ」
そんなお声を頂戴することもあります。
自分達では、良い品揃えを常に心がけているつもりではあります。
ちょうどその品揃えのタイミングで、
お客様がお店においで下さって、気に入ったお品と出会ってくださる事は
「やっぱりご縁なのかな」と思いつつ、
その "ご縁" が、"必然" とできるような、
そんな、品揃えと、お店作りに、いっそう努めることを
あらためて思う日でもありました。
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