トピックス、着物つれづれなるままに


お着物や和のものについてのトピックスや、思いつくままに色々書いています。
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2006年9月から12月の分です。




11月22日

これからの寒い季節には・・


ことしも残すところ、あと一月とちょっと、 この秋はずいぶんと暖かい日が続いておりましたので

上に羽織るような防寒用のコートの出番はまだ少ないようです。



そうはいっても、肌に風の冷たい日も段々に増えてきて

着心地も良く見た目も素敵な羽織やコートの上着があると

これからの季節のお出かけがいっそう楽しくなることと思います。



 < 写真をクリックすると大きな画像でご覧頂けます >



お写真のお品は、そんなコートや羽織にお勧めな「輪奈ビロードのコート地」です。

起毛したような深い光沢感は、濃い色目はより深く、淡い色目はより品良く、

お召しになって歩くほどに綺麗な艶を映してくれます。



見た目の色合いも素敵なのですが、大きなもう一つの魅力はその軽さです。

昔のビロードのオーバーコートは防寒用の重みのあるものが多かったですが

この生地は、反物を手にとってお持ち下さった皆さんが

必ずびっくりするくらいに軽い生地風ですので、

お召しになった時の暖かさはありながら、とても軽快な着心地を楽しんで頂けます。



玉川屋でお染めした反物もございますし、

白生地でもご用意を致しておりますので、お好きなお色目にてお染めすることも出来ます。

最初は薄めの色で、寒い冬にも綺麗な色目を楽しんで

後になって濃いお色に染め直すと行ったことも出来ます。



柄の地紋のお品は女性向きではありますが

細い縞や細かい市松の地紋などは男性用のお羽織にもとても素敵です。

  (私も自分で一枚持っておりまして、その軽い着心地を実感しております)



紬や小紋のおしゃれ着から、礼装のお品、そして男物や楽しい小物まで、

着物らしい古典の趣から、これからの季節にはクリスマスの染帯なんてちょとお遊びまで・・



玉川屋のお勧めアイテムで、これからの季節のお出かけも是非お楽しみ下さいませ。




寒暖の差の大きい日も続きますので

皆様どうぞお体にも十分にご自愛の上お過ごし下さいませ。




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11月7日

「立冬」秋から冬へ


皆様いつも有り難うございます、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

秋の色も濃くなり、風も爽やかに

お着物でのお出かけにもいっそう楽しい季節となってまいりました。




そんな書き始めをしてみましたが、

11月に入り一週間が過ぎて「立冬」を迎え、暦の上では「冬」となります。



立冬と言うことで歳時記で「冬」の季語など調べてみたのですが

日々を過ごす今日の陽気を思うと、まだまだピンとこないものです。



「寒」「霜」「凍」「雪」といった文字が、冬の言葉には多く出てまいりますが

陽気によっては未だ上着もなく街中を歩けるくらいの日も多く、

「冬」を自分の中にイメージするのは大分先のような気がします。



手紙の書き出しなどにも、

「向寒の」「肌寒い」「木枯らし」といった言葉が出てきてもよいのでしょうが

文頭のように、「秋の色濃く・・」なんてほうが、ちょうど今の時期らしく感じられます。



「秋の景色」「秋の気配」、またそんな秋の雰囲気が深まって行く様子は

「秋色」の言葉で表されます。



「秋(あき)色(いろ)」 と読んだり、 「秋(しゅう)色(しょく)」と読んだり

耳に響く語感にも趣のあるある言葉です




春、夏、秋、冬、同じ四季の季節でも

その後の後に「色」を付けてみると

春色、夏色、秋色、冬色・・ それぞれの季節の感じは出てまいりますが

季語として永く使われ続けているのは「秋色」だけになります。



春は、冬の寒さから解き放たれて、暖かく気持ちが伸びやかに広がって行く季節、

夏は、太陽の陽を体で受け止めて、自然をはじめその力強さを感じる季節、

秋は、景色、食物、人の心持ちなどが一年を経て色どり豊かに熟した季節、

冬は、過ごした一年から、その先の一年へと力を蓄える季節、



それぞれの季節を漠然としてではありますが

そんなイメージで思っているのですが如何ですか?



そして、そんな四季を自分のどこで感じるかというと、

春は気持ちで、夏は体で、秋は目で、冬は自分の中のもっと深いところで・・

「秋色」という言葉からは、そんな連想をしてみました。



景色も色づき、旬の食べ物や果物も綺麗に色づき、街を歩く人の装いも彩りが豊かになり・・

そんな「色」楽しむ「秋」の季節は、

ご自分なりの思いで楽しめる着物のお洒落もいっそう心地よいことと思います。




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