オーガンディレース、コート地の染め出し
'2019-01-27 12:21:16')
皆さまいつも有り難うございます
玉川屋呉服店の石井貴彦です
暖かな春の日差しに向けて、レースの生地の染め出しを・・
ウェディングにも使う様な、オーガンディレースの生地に
刺繍にて柄をほどこした、コート地となります。
羽織った時に、着物や帯が淡く透けて映る様子が
なにより魅力のお品となりますので
下にお召しの着物や帯が、より引き立ちますよう
細やかな柄を選定して、白生地を織ってもらっております。
「いつも時期に着るの?」と
お目に掛けると、良くお問い合わせを頂きます。
祖父からは、「桜の花見の頃から・・」と聞かされておりましたが
以前ならば、入学式の背景だった満開の桜も
開花が年々早まり、昨今では、桜は卒業式のイメージにもなってまいりましたので
その分、こうした軽めな羽織りものの、着用期間も広くなってまいりました。
薄色の着物や帯が多くなる夏のお召しものの、塵除けに使われる方も有りますので
春先から秋の10月まで、重宝にお使い頂ける事と思います。
"羅" や "紗"、 "紋紗" など、同様に透けた生地も有りますが
羅
紗
紋紗
お着物の地風と質感が大きく異なる分、
"オーガンディレース"のコート地の方が
より時期を広めにお召し頂きやすくなります。
お色目に関しても、こうした透ける上着は
街中で見かけると、濃い地が多いように見受けられますが、
淡く、やわらかな色ですと
下にお召しの着物の色も綺麗に映りますし
お召しのお着物が替わる度に
着姿全体の色映りも、また違って見えてまいります。
レース地のコートの色をお選びになる際には
お着物の色との、取り合わせを心配される方もありますが
淡い地色ほど、下の着物との色映りも楽しめて、
模様として入る、刺繍の糸の光沢感も
着物の上に当たると、品良く綺麗に浮かびますので、
コート/着物が、同系色でも、対色でも
コーディネイトの汎用性もより高くなってくるのです。
玉川屋では、柄裄を見ながら
ひと色ひと色、お色目を選定して、染めてまいります。
お出かけの楽しくなるお染め上がりを、
是非またご覧下さいませ。
(★お客様の、お好みのお色目での誂えの染めも、お承りしております。
沢山の色見本の中から、ご自分色をお選び下さい)
お写真ではお伝え出来ない、もう一つの魅力は
その軽やかな地風です。
お手に持って下さると、反物ごと片手で軽く持てるほどの軽さ・・
見た目にも、着心地にも、軽やかにお楽しみ頂けます。
20日ほどでの染め上がり、
趣き豊かに染め上がりましたら、またお知らせをさせて頂きます。
折々のお出かけに、
重宝にお楽しみを頂ければ幸いに存じます。
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