春の光
'2017-02-15 21:50:59')
お勧めのお品を掛けたり、季節の趣きをお目に掛けたり、と
呉服屋のウインドウは、店の看板となりますが・・
午前中の数十分だけ
向かいのビルの隙間から、玉川屋のウインドウに
後光のように光が差します。
繊細に染められた着物や帯にとって
直射日光は一番の大敵、
残念ながら、そのひと時だけは
ウインドウにカーテンを引いておきます。
今でこそ、ビルの建ち並ぶ渋谷の街ですが
私の生まれる頃までは
まだまだ平屋ばかりの、空も広い町並みでした。
セピア色の写真は、昭和30年代に
玉川屋の店の前で撮った写真となります。
道路の向こうに見えるお店は、寛政年間の創業の仏具店。
創業より百数十年続く商店として
いまでも、玉川屋と共に、お店は続いております。
道路の中央に見える線は、
「玉電」と呼ばれた、
渋谷と二子玉川を結ぶ路面電車の線路です。
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