振袖のお揃え
'2009-01-13 22:26:12')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
昨日は、朝から渋谷の109の前でチャリティーのお餅つきを
渋谷の商店街で開いておりました。
毎年成人の日に開くのですが、今年は200キロ以上の餅米を
歩行者天国でふかして、ついて、皆さんに召し上がって頂きました。
途中でみぞれ混じりの雨がちらつく寒い一日でしたが
式典が終わって振袖姿を見せにおいで下さるお客様もありましたし
渋谷の街中にも華やかなお着物姿が多く、仕事の合間に楽しませて頂いてもおりました。
「振袖っていつの時期に作ればよいの」
とのお問い合せをよく頂きます。
一年の内で一番振袖をお求め頂くことが多いのが2月、3月と
これはよく呉服の業界の中で言われておりました。
成人式が終わったあとの時期で、
次の年に新成人となる方が「さあ今度は自分の番」と思われる為もあるでしょうし
呉服店が、振袖をメインにした展示会などを開くのがこの時期に多いと言うことも
あるのだと思います。
振袖に限らず、訪問着や留袖といった礼装のお着物のお揃えについては
よく、「お支度」と言う話をさせて頂いております。
その時の気分やお洒落でお召しになるのではなく、
あらたまったお祝いの日や、ご自分やお人の晴れの日にお召しになるお着物、でありますので
その日の為の「お支度」として、慌ててご用意することなく、余裕を持ちながら
「このお品なら、ご自分で永く大切にしてゆきたい」そんな風に思えるお品と
あえました時にご用意を・・とお勧めしております。
とくにお振袖の場合は、お召しになるお嬢様ご自身も、
それまであまり着物を着たことがない方も多いので
最初は、ご自分がお着物をお召しになった姿が、なかなかイメージ出来ないことと思います。
お婆さま、お母さま、お嬢様と、3世代でおいで下さったりすると
それぞれの思いやイメージもあり、なかなかお好みも決まらなかったりいたします。
多いのは、お母さまとお婆さまは「これが良いんじゃない」と決まられても
ご本人のお気持ちが「その振袖に」とならない・・そんなパターンです。
見ているうちに迷ったり、分からなくなってしまったり、
ご自分のイメージがまだ出来ないうちに、
余り無理をすると余計に分からなくなってしまいます。
ですので、何度かおいで頂いて、鏡の前で色々あててみて
「着物姿って、自分の振袖姿って、こんな感じなんだ・・」と
ご自分で思って頂くことが大切と思っています。
もちろん、お召しになった振袖姿の華やかさも楽しみですが、
実は、後々になると、「随分何回も呉服屋さんに行ったよね」、
「あの色と迷ってこの振袖にしたんだよね」とか
「結局、お母さんの選んだ色がよかったね」なんて、
ご家族皆さんで色々話してお選びになったその過程が
とてもよい思い出となって、お着物とともにずっと残ってゆくのです。
「この着物を選んだ時にはね・・」「あなたのおばあさんから勧められて・・」
振袖や七五三の祝い着の時期に、お客様とお離しをしていると
今でもよくそんなお話をお客様からお伺いをいたします。
お買い物としてではなく、成人を迎えられる何年か前からでも
ご一緒にいろいろなお着物をご覧になって見るのも、
あとになるとよい思い出作りにもなりますし
なにより、皆さんにお喜びを頂けるお品をお選び頂ける道でもあります。
思いのあるお品だからこそ、永く大切に愛着を持って・・
それも、お着物ならではの楽しみでもあります。
お振り袖をお召しになるには、新しくお品をご用意されることも多いですが
そうして、思いのあるお母さまの振袖や帯を、またお使いになるのも
楽しみの一つでもあります。
以前のお品ですと、変色が残っていることもありますが
柄の華やかなお振袖ですので、お召しになってしまうと
全体の雰囲気にしぜんと目がゆき、
少々の汚れは気にはならなくなってしまうものです。
時が経って、全体のなんとなく汚れた感じが気になる場合は
一度お洗いをして、シワをとって綺麗に仕上げをすると
生き返ったようになってまいります。
白かった胴裏に、茶色い変色が沢山浮いてしまっている場合には
解いて胴裏を取り替えることが出来ますし、応急手当としましては
一番目立つ袖の裏だけを取り替える事もあります。
お着物と帯ともにお母さまのお品を使って小物だけ新調してみたり、
振袖を活かして帯を新しくご用意されたり、
あるいはその逆に帯を使って、お着物は今のご自分の雰囲気にあうものを・・と
色々なお使いの方法があります。
(もちろん振袖だけではなく、お着物全般に言えるお話であります)
もう一つ、レンタルとご自分で揃えるのとどちらがよいの?
とのお問い合わせも頂きます。
どちらの良し悪しではなく、「その日のためのお召し物とされるか」、
「永くにお持ちになるお支度をされるか」と言うお話をさせて頂いて
お選びを頂いております。
二十歳の成人式でお召しになったあとは
卒業式などでお召しになるほかしばらく間が空くこともありますが、
結納やご結婚式など、ご自分や周りのお友達のお祝い事が
ある時期になるとお召しの機会も急に多くなってまいります。
お借りになると、その都度とはなかなか行きませんが
お手元にお振袖があると、実際には随分とお召しになる機会は多いはずです。
わざわざではなく、いつでも着られるように準備があるから
いざとなると、袖を通す機会が増える・・・お支度とはそういった事ではないかと、思っております。
長々と書いてしまいましたが、一生に一度のお祝いの日、
よい思い出とともにお振袖を楽しんで頂ければ嬉しいことです。
そして、お祝い着のお支度のご用をお承りできることは
呉服屋にとりましても、とても楽しみなお仕事でもあります。
新しいお品のお誂えから、お手持ちのお品のお手入れやお直し、小物のコーディネートなどまで
どうぞ何でも、お気軽にご相談下さいませ。
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そんな玉川屋を支えてくれている、
染めと織りの工房の三軒が、1月14日(水)より18日(日)まで
新春の浅草にて三人展の個展を開いております。
玉川屋と懇意にしております京都と東京の染め屋さんの仲間があり、
絲衣司(いとごろものつかさ)と銘打って
その折々に、テーマを決めてグループを作り
玉川屋のお店であったり、会場を借りてであったりと個展を開いてまいります。
この時期の浅草は、新春の趣がまだまだ残る賑やかさが有りますので
お着物でのお出かけにも楽しい事と思います。
着物の雑誌等でも取り上げられることも多い、
いづれも、個性のあるお品の作り手であり
色や柄をお好みで出しての誂えの染めや織りにも
しっかりとお承りの出来る工房です。
ぜひお遊びにおいでになって、色々なお品ご覧になってみて下さいませ。
個展のご案内はこちらでいたしておりますのでご覧になって下さいませ。
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なにぶん、小人数の玉川屋でありますもので
期間中も浅草の個展の会場と、渋谷のお店を行ったり来たりとなっております。
おいでの御都合のよろしい時がございましたら、せっかくですので
各工房の品創りのことも、ごゆっくりお話しさせて頂きたいと思います。
おいでの折りは、玉川屋(03-3463-2527)へご一報を頂戴出来れば、
会場でお待ちさせて頂きます。 どうぞよろしくお願い致します。
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1月21日(水)より31日(土)までは、渋谷のお店にて
今年で57年目を迎えます、玉川屋の新春吉例の
「半額ご奉仕市」を開きます。
昭和27年の57年前と変わらぬスタイルで
玉川屋の一年はスタート致します。
良いお品をお求めやすく、詳しいご案内も近日中にホームページにアップいたします。
皆様方のお出かけをぜひともお待ち申し上げております。
(期間中は、25日の日曜日も開いております)
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寒の入りの言葉通り、寒さもこれからが本番です。
どうぞ皆様十分に、ご自愛の上お過ごし下さいませ。
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから