呉服屋の一年の始まり
'2008-09-11 09:25:07')
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つれづれ
おはようございます、
玉川屋呉服店の石井貴彦です。
秋晴れ、そんな言葉がぴったりの爽やかなお天気となりました。
こうして街の風にも涼しさが増してくまいりますと
あんなに暑かった夏が、実感を持って思い出せなくなってきます。
季節の移り変わりに、
しぜんと自分の気持ちが一緒について行っているのでしょうが
不思議な気分でもあります。
呉服屋にとりましての、九月からのこの秋の季節は
ある面、一年の始まりのようなところもあります。
夏の薄物の楽しさや、単衣をお召しになる時期の広がりなどもありますが
秋から、寒い時期へ向かい、年を越え、そして来年の春へ・・
一番お着物をお召しになる機会も多く、また着やすい時期でもあります。
昔ながらの暦でゆけば単衣の時期の九月、
お着物はお好み頂きましたお品をお仕立てするお時間が必要となりますので
十月からの袷の時期にお召しになるには、この時期にお支度を・・
ということになります。
ただ、地球温暖化といわれますように、
以前に比べると暑さを感じる時期が広くなってきております。
また、訪問着や留袖、振袖といった礼装のお着物のご用が多かった以前には
良いお品が揃いたての早めの時期にお支度を頂く事も多かったのですが、
いま、お着物を楽しまれる方は
着こなしや、季節感やコーディネート、といった
ご自分なりのこだわりのあるお洒落として、お着物をお召しの方が多い事と思います。
そんな事もあり、早めのお支度というよりは、秋らしさもまして、いざお召しの時期となって、
「丁度いま、こんな感じできものが着たい」
着物、帯に限ることではなく、帯締めや帯揚げなどの小物のお一つにも
そんな気分でお品をご覧になる事が多いのではないでしょうか。
春先から薄物の時期にかけて、織り、染め・・ 着物、帯、小物・・・
想いをこめてお揃えしてまいりましたお品が、並び始める時期でもあります。
実感として季節の映りを感じながらも
まだまだ夏の名残もたっぷりの時期ですが
"呉服屋さんのお正月”そんな感じでお遊びにおいでになってみて下さいませ。
ちょっと涼しくなった頃が、夏のお疲れも出やすい時期です。
陽気の変わり目、
どうぞ皆様、十分にご自愛の上お過ごし下さいませ。
楽しまれました、夏の薄物のお手入れもこの時期お忘れなきようどうぞ。
ついついおいてしまうと、気が付くとそのまま日がたってしまいます。
来年の夏がまた楽しくなりますよう、ケアしてからしまって差し上げて下さい。
お手入れのサービス券もホームページにご用意しましたのでご利用下さい。
一番下のサービス券をプリントしてお品と一緒にお持ち下さい。・・・ < クリック >
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