祖母達の羽織姿
'2014-04-16 23:50:26')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
古いアルバムから見つけた写真。
祖母がまだ若い頃の、
呉服店の組合の婦人部の旅行会、
そんな写真のようです。
皆さんが、着物に羽織姿。
揃っての 羽織姿というと
入卒業式での黒羽織が思い浮かびますが、
モノクロの写真ではありますが
無地有り、小紋柄有り、絵羽柄有り、
薄色、濃い色、と
なかなかカラフルに雰囲気も様々に感じられます。
羽織の丈も、店に残っていた祖母の羽織を見ると
それほど長くはなく、腰がちょうど隠れる感じ・・
そんな長さのようでした。
羽織は、今の洋服で言えばジャケット。
洋装では寒い時には、ジャケットの上にコートを着る様に
和装でも羽織の上に道行きコートを、ということで
コートの丈は羽織より1~2寸長めに仕立てをしておりました。
最近では、東京などでは寒い日が少なくなってきた事もあり
お作りする羽織は、膝がたっぷり隠れるほどの丈に仕立てて
一年を通じて羽織一枚でお過ごしになる、
コート兼用の様なお召し方も増えてまいりました。
春本番の、着物姿でのお出かけにも心地よい季節。
着物に帯付きだけのおなりだと
なんとなく心許ないものでもあります。
羽織姿のお洒落を、どうぞお楽しみ下さいませ。
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