独狐と華皿
'2013-11-01 22:38:35')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
博多織の機屋さんに伺った時の写真です。
写真は仏具の「独狐」と「華皿」。
「独狐」は、密教法具の一つで、中央に柄があり、その上下に槍状の刃が付いた形をしており、
仏の教えが煩悩を破砕し、菩薩心を表す様を、インド神話上の武器に譬えて法具としたもの。
「華皿」は、仏の供養をするとき、花を散布するのに用いられる器です。
黒田藩から幕府に織物を献上されるようになってから
この「独狐」と「華皿」の間に縞を配した柄行きが「献上柄」と呼ばれるようになりました。
秋から冬へは、紅葉や栗、猫柳・・
季節の趣き豊かながらも多くなりますが、
古典の柄や模様にはそれぞれに由来や意味もあり、
着物や帯の見た目の美しさもさることながら
そんな意味を想いながら、取り合わせを考えてみるのも
また楽しいことと思います。
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