桃の節句
'2013-02-25 22:53:49')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
もうすぐ桃の節句・・・
玉川屋のお店には「下がり雛」が飾ってあります。
五節句の一つである「上巳の節句」が始まりとされ、
この時に野に薬草を集め、汚れを祓い、健康と厄除を願ったことが
起源とも言われています。
やがて貴族の子女の、御殿や紙の人形での遊びと結びつき、
後には紙製の小さな人の形を作ってそれに穢れを移し
川や海に流して災厄を祓う「流し雛」の祭礼にもなりました。
裕福な家では、華やかな人形を飾りお祝いをするようになり
今のひな祭りの元となる形も生まれてまいりました。
上巳が旧暦の3月3(日)、桃の花の咲く頃だった事から
また、桃が邪気を寄せつけない神聖な果実とされた事などから
「桃の節句」とも呼ばれるようになりました。
さがり雛は、
豪華な飾りではなく、愛する子供や孫のために手作りで
健やかな成長を祝おうと、伊豆の稲取などでは今でも伝統の行事として
続いております。
お写真をご覧になっても分かるように
色々な形の人形があります。
桃・・・邪気を除く神聖な果実
三角・・病除けの薬袋が原型です
雀・・・五穀豊穣のシンボルとして
鳩・・・長寿の象徴として
猿っ子・・災いが去る(さる)
草履・・元気に早く歩けるように
兎・・・病除けと言われています
柿、人参・・滋養があり、子供の健康のために
枕・・・寝る子は育つ、と言います
隠れ蓑・・宝尽くしの一つで縁起物です。
糸巻き・・お裁縫が上手になってくれる様にとの願いを込めて
一つ一つの人形にはそんな思いがこめられているそうです。
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