染めの小道
'2013-02-24 23:37:14')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
今朝は、本日が最終日となる
落合での「染めの小道」を見に行ってまいりました。
古くから続く染めの街である、新宿・落合
以前は川の水で染めた反物の糊や染料を流しておりましたが
当時の待ちの記憶を、今に再現しようと
川の流れに合わせて上空に反物を流してあります。
「川のギャラリー」と名付けられ
約200メートルにわたり、反物の流れが続きます。
普段は人も少ない住宅街なのですが
今朝は早くから大変多くの人出となっておりました。
お天気はとても良いながら、朝からとても強い風が吹いており
風に泳ぐように反物がはためきます。
染めの工房や作家さん、地元の小学校、服飾学校の生徒さん・・
色々な方達が染めた反物だそうです。
木綿の生地と、正絹の生地があったそうなのですが
風にはためくと、木綿の反物は絡まりやすいのですが
正絹の反物は、風が収まるとまた綺麗に流れているそうで
絹ならではの風合いは、そんなところでも違うものです・・と
地元の工房さんからも伺いました。
染めの小道の、もう一つのイベントは「道のギャラリー」
染織作家さん達が、一軒ずつお店と相談しながら
地元の商店街の店頭を暖簾(のれん)で飾ります。
和菓子屋さんには、招き猫にお菓子が・・
コーヒーショップには、湯気の中を漂う夢の景色が・・
街中をそれぞれのイメージで、暖簾が飾ります。
今年は、地元の小学校の講堂で
染織作家さん達の作品展、暖簾の展示、着物のお手入れの実演、染色体験・・など
染めの街ならではのイベントも開かれておりました。
江戸時代より続く「染め」のキーワードで
春の「染めの小道」、秋の「工房見学&スタンプラリー」と
地元の街興しとしての様なイベントともなってまいりました。
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