越後探訪その二
'2010-08-01 21:37:59')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
越後の工房に伺ったお話のつづきを・・

枷に貼られた糸は縞々に染められております。
この縞々の糸は、絣(かすり)糸と呼ばれ
経糸(たていと)、緯糸(よこいと)、
それぞれに使われる絣の縞と縞を合わせて織ってやることで
十字の柄や模様が織り出されてまいります。

絣糸を作る時には、白い絹糸の束に、木綿の糸を巻き付けてやり
その状態で染液に浸けてやると、
木綿糸でまかれば部分は白く残り、それ以外の部分には染液の色が染まり
写真のような縞々の糸が出来上がります。

染まらない部分を残すために、糸を巻き付けて防染することを
「括る(くくる)」と呼ぶことが多いのですが
越後では、それを「くびる」と呼ぶんだ・・・なんて話も伺いました。
織り上がりの反物に、色々な模様や柄を織り出すためには
糸のどの部分を白く残し、どの部分を色で染める・・・
といった、緻密な割り付けが必要となってまいります。
経糸(たていと)、緯糸(よこいと)ともに
きちんと染められていなければ
どんなに、織り手の技量が良くても、
良い織り上がりの品を作ることは出来ません。
見学したり、メディアで取り上げられる時には
機を織る様子が取り上げられることが一番多くなりますが
この糸作りの部分こそが、大切な所でもあるのです。
そんな糸作りのお話しは、またもう少し・・・
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから