羽織の残布で染帯を・・
'2009-12-10 23:54:58')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
12月に入り徐々に寒さも増してまいりましたが
東京では、まだ厚手のコートなどは
あまり必要としないくらいの陽気であります。
小紋や紬と言った、普段のおしゃれ着で
日常のお出かけを楽しまれる方が増えてまいりましたので
12月やお正月のお召しの折りにも、
コートではなく、お羽織で・・・という方も、
多い事と思います。
建物の中に入っても脱がなくてすむお羽織は
お出かけの一日を通して、下にお召しのお着物以上に
一番、お人の目に触れているお品にもなります。
そんなことで、お羽織をお仕立する時も、
飛び柄であったり、総柄であったり
着物にしてもお洒落が楽しめる小紋の着尺地で
お作りする事が多くなりました。
羽織の用尺に対して、小紋の着尺地は長くなりますので
(仕立てる羽織の丈にもよりますが)
お仕立をした後に、たっぷりと布地が残ってまいります。
バッグを作ったり、ショールに仕立てたり、・・・
お使い道は色々とありますが
柄行によっては、染帯としてお勧めをする事もございます。
小紋の生地ですので、柄行は同じ柄が連続してついており
帯としてはポイントやメリハリが見えてまいりませんので、
刺繍をして、お太鼓や前の柄にアクセントを添えてやると
ぐっと染帯らしくなってまいります。

写真の帯も、本来は小紋の着尺地でしたので
お太鼓と前柄に出る部分の花や葉には
刺繍のあしらいを入れてあります。

こうして横にして生地を見ると
刺繍の糸もあまり目立たなく感じるかもしれませんが
実際にお仕立上がって、立体的に帯を締めた状態で
動いていて下さると、刺繍の絹糸の光沢はずっと浮き上がって見えてまいります。
小袖調の総柄の小紋地からお羽織をお作りしまして
残り切れもたっぷりと出ましたので
色々ご相談した結果、帯にお作りしましょうという事になりました。

お求め下さいましたお客様は、
刺繍のお稽古に通っていらっしゃるので
ご自分で刺繍を刺して下さる事になりました。
総柄ですので、どこの部分をお太鼓にしたら一番良く映えるか・・
その部分に糸印を付けて、
又、生地は着物の生地ですので帯地に比べると大分幅広くなりますので
刺繍が縫い込みの部分にかからないよう、
糸で範囲を指定してご説明をさせて頂きました。
前の柄にも刺繍をお入れするのですが
通常はお太鼓の中心より2尺5寸ほどの位置が前帯の中心となりますが
柄行の都合上、もう少し先の位置にちょうど良い柄がありましたので
刺繍はその部分に刺して頂いて、
お仕立の時にその分を太鼓上の枕の当たる辺りで
詰めてお仕立をする事に致しました。
どちらのお品も、実際に帯にお仕立するには
生地の用尺が足りませんもので
その分は、八掛の生地をお使いして足し布としてお使いを致します。
一本の帯のうち、
どの部分に小紋の生地を使って、どの部分に無地の八掛地を使うか・・・
お太鼓や前柄には小紋の柄を出して、前帯の下巻きの部分に無地の生地をお使いしますが、
それだけではなく
タレ先には柄を出すか無地にするか、
お太鼓の下に入る手先の部分にも柄を出すか無地にするか・・・
ちょっとした仕立ての時の割り振り方でも
お締めになった時の着物姿や帯姿の雰囲気はずいぶんと変わってまいりますので
実際に生地を当ててそれぞれのイメージでお太鼓の形を作ってみながら
お客様とご相談してまいります。
お写真の黒地の小紋の場合は、
細かく入った柄行を、お太鼓で綺麗に見せるよう
タレ先と手先には黒の無地の部分を出す事に致しました。
柄行のお話しや、締めた時のイメージ、ご寸法の決め方、お着物や小物との取り合わせ・・
色々なお話しをさせて頂きながら進めて行くと、単にお品を仕立てるという事だけではなく、
一つのお品の中に、その方なりのストーリーが出来てまいります。
いつまでも、
お召しになる度に、そんなストーリーが思い出されて・・・
それも、お着物ならではの楽しみであります。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
12月に入り徐々に寒さも増してまいりましたが
東京では、まだ厚手のコートなどは
あまり必要としないくらいの陽気であります。
小紋や紬と言った、普段のおしゃれ着で
日常のお出かけを楽しまれる方が増えてまいりましたので
12月やお正月のお召しの折りにも、
コートではなく、お羽織で・・・という方も、
多い事と思います。
建物の中に入っても脱がなくてすむお羽織は
お出かけの一日を通して、下にお召しのお着物以上に
一番、お人の目に触れているお品にもなります。
そんなことで、お羽織をお仕立する時も、
飛び柄であったり、総柄であったり
着物にしてもお洒落が楽しめる小紋の着尺地で
お作りする事が多くなりました。
羽織の用尺に対して、小紋の着尺地は長くなりますので
(仕立てる羽織の丈にもよりますが)
お仕立をした後に、たっぷりと布地が残ってまいります。
バッグを作ったり、ショールに仕立てたり、・・・
お使い道は色々とありますが
柄行によっては、染帯としてお勧めをする事もございます。
小紋の生地ですので、柄行は同じ柄が連続してついており
帯としてはポイントやメリハリが見えてまいりませんので、
刺繍をして、お太鼓や前の柄にアクセントを添えてやると
ぐっと染帯らしくなってまいります。

写真の帯も、本来は小紋の着尺地でしたので
お太鼓と前柄に出る部分の花や葉には
刺繍のあしらいを入れてあります。

こうして横にして生地を見ると
刺繍の糸もあまり目立たなく感じるかもしれませんが
実際にお仕立上がって、立体的に帯を締めた状態で
動いていて下さると、刺繍の絹糸の光沢はずっと浮き上がって見えてまいります。
小袖調の総柄の小紋地からお羽織をお作りしまして
残り切れもたっぷりと出ましたので
色々ご相談した結果、帯にお作りしましょうという事になりました。

お求め下さいましたお客様は、
刺繍のお稽古に通っていらっしゃるので
ご自分で刺繍を刺して下さる事になりました。
総柄ですので、どこの部分をお太鼓にしたら一番良く映えるか・・
その部分に糸印を付けて、
又、生地は着物の生地ですので帯地に比べると大分幅広くなりますので
刺繍が縫い込みの部分にかからないよう、
糸で範囲を指定してご説明をさせて頂きました。
前の柄にも刺繍をお入れするのですが
通常はお太鼓の中心より2尺5寸ほどの位置が前帯の中心となりますが
柄行の都合上、もう少し先の位置にちょうど良い柄がありましたので
刺繍はその部分に刺して頂いて、
お仕立の時にその分を太鼓上の枕の当たる辺りで
詰めてお仕立をする事に致しました。
どちらのお品も、実際に帯にお仕立するには
生地の用尺が足りませんもので
その分は、八掛の生地をお使いして足し布としてお使いを致します。
一本の帯のうち、
どの部分に小紋の生地を使って、どの部分に無地の八掛地を使うか・・・
お太鼓や前柄には小紋の柄を出して、前帯の下巻きの部分に無地の生地をお使いしますが、
それだけではなく
タレ先には柄を出すか無地にするか、
お太鼓の下に入る手先の部分にも柄を出すか無地にするか・・・
ちょっとした仕立ての時の割り振り方でも
お締めになった時の着物姿や帯姿の雰囲気はずいぶんと変わってまいりますので
実際に生地を当ててそれぞれのイメージでお太鼓の形を作ってみながら
お客様とご相談してまいります。
お写真の黒地の小紋の場合は、
細かく入った柄行を、お太鼓で綺麗に見せるよう
タレ先と手先には黒の無地の部分を出す事に致しました。
柄行のお話しや、締めた時のイメージ、ご寸法の決め方、お着物や小物との取り合わせ・・
色々なお話しをさせて頂きながら進めて行くと、単にお品を仕立てるという事だけではなく、
一つのお品の中に、その方なりのストーリーが出来てまいります。
いつまでも、
お召しになる度に、そんなストーリーが思い出されて・・・
それも、お着物ならではの楽しみであります。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから