越後上布の糸 その二
'2009-08-17 23:02:08')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
染め上がって糊付けの終わった
重要無形文化財の越後上布の麻の糸、
枷から糸を巻き取ってゆくのですが、

その途中で、糸をほぐすようにして
麻の糸にじっと目を通してゆく、職人さんがあります。

何をしているのかというと、麻の糸には
糸が絡んだり、しぜんと玉になってしまう部分が
沢山出てまいります。
いざり機で織る時には、この小さな糸の玉が
筬(おさ)に引っかかってしまうため、
糸の束をほぐしながら目で見つけたり、
枷から糸を巻き取っててゆく途中で指先に感じるところがあったり、
一つ一つ小さな粒を見つけては、
その部分の糸を切り落として、
切り端どうしを綺麗に結び直してゆく、という
とても根気の要る作業が必要になるのです。


こうして一つ一つ丁寧な工程を経ながら
糸作りから、織り上がるまで、長い時間をかけて私どもの手元に届きます。

図案や、以前に実際に織った越後上布の裂をみながら
来年、再来年用にこの柄を、と
あわてず気長に、良い品の織り上がりを楽しみに待つ・・
お店でお揃えするお品たちには、
そんな玉川屋の想いがそれぞれにございます。
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