染めの体験・・その三
'2009-02-20 11:33:20')
こんにちは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
染色体験の続きをもう一日・・
染めは、6色の染料を、

各色二枚ずつの型紙を使ってすすめてまいります。

染料だけ見ているとかなり強い感じに見えることと思いますが、
刷毛に浸けた染料を、しっかりと絞って
そして、軽く軽くと、摺ってまいります。
刷毛のその絞り方一つでも、
刷り上がりの色の濃淡もずいぶんと変わってまいりますので
シンプルに見える作業も、一つ一つがとても繊細な仕事となります。
色見本から選んで染料を揃えて、

使う刷毛もその色に合わせて色数分だけ揃えてまいります。

今回はテーブルセンターの染めですのではっきりした色目をお使いしましたが、
じっさいの着物や帯を染める時は、その色の組み合わせや、染める時の濃淡など
毎回、微妙な色合わせと、細やかな手仕事の組み合わせになってまいります。

刷毛の中には砂が入っていて適度な重さとなっており、
だから強く押しつけてこすらなくても、軽くするだけでしぜんと色がついて行きます。
でも、使っているうちに刷毛の先も痛んでくるもの、
同じように見える刷毛でも、いざ使ってみると
スムーズにすべらせられるものと、引っかかりのあるものと
自分の手の感触で、よく分かります。
刷毛をする様子も、だんだん手慣れて・・染め上がりまでもう少しです。

同じ型紙と染料を使っているのに、それぞれの方によって
ご自分の好きな色目がアクセントになってみたり、色の濃淡があったりと
その染め上がりの雰囲気もまたちがってきます。

どの柄の型紙を使うか、どんな色目を使うのか、
色の濃度を揃えるのか・アクセントの色目をつくるのか、
濃いめの刷り上がりか・薄目の色合いか・・・・
40枚以上の型紙を使う着尺や帯となると、
さらにその染め上がりは無限に広がります。
体験してみると、仕事や作業の大変さの実感と共に
自分の好みに合わせての品創りにも興味が湧いてくることと思います。
染め上がりの素敵なお品をご覧になるのも楽しいですし、
そこにご自分のリクエストを一つ加えて
そんな楽しみ方もお着物ならでは、でもあります。
そんな想いを持ちながら
江戸更紗や江戸小紋、東京友禅といった東京の染めのお品、
玉川屋でご覧になってみて下さいませ。
じょじょに春めいてまいりますお出かけにも楽しいこの時期、
どうぞお気軽にお遊びにおいで下さいませ。
お待ちしております。
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから