半夏生
'2013-07-04 11:42:18')
皆様いつも有り難うございます、
玉川屋呉服店の石井貴彦です。
「半夏生(はんげしょう)」
四季を6つに分けた二十四節季を、さらに3つに分けた七十二侯の一つに当たり、
昼間の時間が最も長くなる「夏至」の日より、
11日目に当たる陰暦の5月26日、今の暦で言えば7月の2日頃。
農家の田植えがそろそろ終わる時期、
このときに降る雨は「半夏雨」と呼ばれ
この日に雨が降ると大雨になるとも言われていました。
梅雨の後半の、大気がより不安定になる時期でもあり
それまで降り続いた梅雨に続いての大雨で荒れる河川の様子は「半夏水」とも呼ばれ
この日までに農作業を終え、この日から5日間は休みとする地方もあったり、
また、明け方に天より毒気が降るので前夜に井戸に覆いをしたり
この日に採った青菜は食べてはいけないといった
物忌みの風習も各地にあったようです。
自然の恵みに感謝し、またその様子で左右される農業にとっては
大切な節目の日であったことと思います。
「半夏生」の名称については・・・"半夏、生ず"
半夏とも呼ばれる「烏柄杓(からすびしゃく)」という
生薬でもある植物の花が咲く頃と言われます。
また、ドクダミ科の多年草の「片白草(かたしろくさ)」は
この頃に、花のすぐ下にある緑の葉っぱが
色を塗ったように白く変化してきます。
実際の花は小さな穂状ですので
白くなった葉が大きな花弁のように見える役割を果たすようですが
表にあたる、葉の片側だけが白くなることから「片白草」と呼ばれ
その様子を「半化粧」、そして語音や時期に合わせて「半夏生・半夏草」
との別名もあります。
東京の今年の梅雨明けは再来週頃・・と昨日のニュースで聞きました。
つよい日差しの中にも、涼感あふれる夏の着物が楽しい時期でもあります。
季節の装いを、どうぞお楽しみ下さいませ。
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昔のまんまに染めた藍
「千葉よしの・まつ江 正藍冷染展 」
7月6日(土)より14日(日)
渋谷・玉川屋呉服店にて
(期間中は、日曜日も開いております)
宮城県の、新幹線で言えば仙台駅より二つ先の
「くりこま高原」から内陸に向かい約1時間・・
栗駒山の麓の千葉家の女性達の手によって、
奈良や平安の時代より行われた古典的な藍染めの姿を残した
「正藍冷染(しょうあいひやぞめ)」が、今も受け継がれております。
藍を建てる(発酵させる)ときに、一切熱を加えず
春から初夏にかけての気温の上昇にませて、自然のままに染める藍には、
本来、自給自足の染めであったその素朴な趣きゆえに感じ得る
独特の風合いを持った藍の映りがあります。
家の側らで藍を育て、夏の終わりに藍を刈り、
冬の間に藍を床伏せし、春四月に藍玉を作り
五月の大安の日をもって藍建てを・・・
そして、藍の具合が整った六月のはじめに
一年に一度きり、木桶一杯分の染料のみにて生地を染めます。
ご縁あって、以前より玉川屋では
毎年七月のはじめに、染め上がったお品を拝見し
一年を通じてお店でご紹介をしてまいりましたが、
この度、7月6日(土)より14日(日)まで
玉川屋で所有を致します、
今日、「正藍冷染」を受け継ぐ千葉まつ江さん、
宮城県の無形文化財の保持者に指定され、平成21年に99歳で亡くなられた故千葉よしのさん、
の作品に加えて
今年の6月に染められました新しいお品、
東京国立博物館の山辺知行氏に見いだされて昭和30年に人間国宝となられた故千葉あやのさん、
のお品を揃えましての作品展を
玉川屋呉服店の店舗にて開かせて頂きます。
今までご覧になった事のある藍とは、
違う映りを持った藍をお目にかけさせて頂ける事と思います。
6月10日には、玉川屋の店の皆で栗駒山の工房にお伺いし
木桶(こが)で藍を染める様子を拝見し、
工房の前を流れる二迫川で生地を洗うところを
ご一緒させて頂いてまいりました。
藍神様の恵みの元に受け継ぎながらの
その染めのお仕事と共に、代々の想いやお話しも伺ってまいりました。
私たちが「正藍冷染」を見た時に感銘を受けますのは、お品の色や風合いにとどまらず
そうした受け継がれる想いと共に、その真心も感じることができるからと思います。
お品と共に、色々な想いやお話しも
私共から少しでもご一緒にお伝え出来ればと思います。
■ご案内や、お写真の一部もこちらでご覧を頂けます・・・

悠久の自然の染めをご覧に、ぜひお越し下さいませ。
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● 期間中は、夏物はじめ、通常の玉川屋のお品もご用意しております。
季節折々のお品を、正藍冷染と共にお楽しみ下さいませ。
玉川屋の夏物は「玉川屋 なつものギャラリー」として
ウェブでもお目にかけております。
・・・クリックしてお入り下さい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お着物を楽しくお召しになる機会として、
ご好評を賜りました「ごふくの日」お出かけイベント。
7月は、夏姿でのお出かけイベントを企画致しました。
涼感あふれる薄物で、お気軽にお出かけ下さいませ。
■ご案内、お申し込みはこちらから!

6月までお召しになられた、袷や単衣のお手入れは大丈夫ですか?
暑い日が多かった春から初夏、
沢山かいた汗が後々の変色の元ともなります。
お手入れをしてからおしまい下さるのが、
大切なお着物を長く大事に楽しめるポイントでもあります。
お手入れやお直しも、
どうぞ何でもお気軽にご相談下さいませ。
暑熱厳しい時期に向かいます、
皆様どうぞお大事にお過ごし下さいませ。
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから