正藍冷染
'2013-03-30 23:16:45')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

正藍冷染の染帯の写真です。
熱を加える事なく,自然の気温のままに
藍を発酵させてそめる、平安の頃から続く素朴な染めの技法です。
現在では、その染めを受け継ぐのは
唯一、宮城県栗駒の千葉家の一軒のみとなり
「こが」と呼ばれる木桶一杯分の染料で
一年に20点ほどの着物と帯が染められるのみとなっております。

その原始的で素朴な染めの技法により
染め上がりも均一ではないのですが
実際のは、ムラの様にも見えるのそのそ目の風合いが
とても味のある雰囲気となって映ってまいります。

柄の部分には,染めの濃淡と共に
絞りの染めの自然な色のグラデーションが
さらなる趣きを,感じさせてくれる事と思います。

前年の4月に藍の種を蒔き、夏に刈り取り
次の年の1月に、藁の間に藍を挟み,自然の気温で発酵させる「床ぶせ」を始めます。
初春に発酵した藍で藍玉を作り、初夏にその藍玉から藍の染料を作る藍建てを行い
6月の大安の日をもって今年の染めにかかります。
・・・正藍冷染の一年を染めたパネルです。玉川屋では、古くからのご縁で
着物、帯・・ 冬物、夏の薄物・・と、その千葉家の正藍冷染のお品を
以前よりお店にお揃えをさせて頂いておりました。
さらに、今年の染め上がりを加えて
7月のはじめには、宮城県栗駒の千葉家の「正藍冷染」展を
渋谷の玉川屋のお店にて開かせて頂きます。
お写真や言葉だけではお伝え出来ません
そのお品の雰囲気を、ぜひ実際に
お手にとってご覧になって下さいませ。
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