真綿
'2011-03-23 23:09:33')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
昨日は、紬一反を織るために必要な繭の量を
紹介させて頂きました。
写真では分からないことがあるのですが
広げてみると、何とも言えない匂いがお店に広がりました。
一つの繭を煮て柔らかくして、膠質のセリシンを取り除いてやり
ぬるま湯の中で、広げて袋状にして真綿にしてまいります。

束になってはおりますが
よく見て下さると、引き延ばした真綿が
10枚ほど束にしてまとめてあります。

束のまま手に取ってみても、とても軽い真綿です。
そんな風合いや手触り、軽さ・・
お写真だけでは分からない事と思いますので、
又機会をお釣りする折りには
実際にお店でぜひ体感して頂きたく思います。
写真の束は、
15センチ×30センチほどの大きさですが
この一枚を取って、四隅をゆっくりと広げていってみたら
60センチ四方の大きさくらいまで、
薄く引き延ばされた真綿状になって広がります。
この真綿を「つくし」と呼ばれる器具に引っかけて巻き付け
その真綿の束から、左手の指で糸を引き出し、
右手の指につばを付けながら糸をまとめてゆき
手元の桶に糸を溜めてゆきます。

"つば"じゃなければダメなの?ときいてみたら
水道の水を付けてみると、当座は糸がまとまるけれど
時間が経つと解けてきてしまう・・と聞きました。
何故 "つば” で?とは思いますが、それが長い間の経験や智恵、伝統
といった事なのでしょう。
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