玉川屋　着物つれづれなるままに

こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。

お店で実際にご覧を頂くだけではなく
ウェブのホームページや、ご案内状の写真などでも
お品をご紹介する事も多いのですが
なかなか、そのお品本来の雰囲気をお伝えする事は
難しいものでもあります。

数日前の、「春の色、そろいました」のこのページに
お載せいたしました写真、

　　　

お店で私が撮った写真を、パソコンで調節して
ウェブや、郵送のご案内状の写真としてお使いしたのですが
それぞれに、とても自分で好きな自信を持ってのお品なのですが
その分、趣きのある地風や、繊細で微妙な色合いのお品を選びましたため
思ったように表現する事は、とても難しいものでした。

「ご覧を頂いた方には、お品の良さが伝わらないかな」
と、少々残念に思いながらでもあったのですが・・・

昨日、今日とおいで下さったお客様は、
「写真を見て気になったのだけれど、
　実際の色合いや生地の感じはもっと違うのだと思うので
　それを確かめてみたくて・・・」と、おいで下さいました。

「やっぱり、なかなか思う通りには伝わっていないな」と思う反面
「よいと思うお品は、何か存在感みたいなものが、しぜんとお客様にも伝わるのだな」と
あらためて、感じる所でもありました。


お着物や帯、それぞれを単体のお品としてご覧を頂く時ではなく、

　　ご自分の思いに合わせて取り合わせて、
　　　　小物や羽織ものをコーディネートして、
　　そして、
　　　　衿合わせや、帯の高さや結び、着こなしの雰囲気・・

着物姿となった時にこそ、一番素敵に映るお品を
お店に揃える事を、いつも心がけております。


その分、
ひとつ、ひとつのお品をご覧頂いた時には
すこしシンプルすぎるように思われる時があるかもしれません。

でも、実際のお品を手にとってご覧頂いて
色々なお着物や帯との、取り合わせやコーディネートを
お店でご覧になって下さると、きっとその良さがお分かり頂けるはずです。


日いちにちと、春めいてゆくこの季節、
ぜひ、そんなお品を眺めに
お茶でも飲みにお遊びがてら、お気軽にお遊びにおいで下さいませ。









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