今年もお揃えします・・麻の長襦袢
'2008-03-07 09:54:57')
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お勧めのこんなお品・・
おはようございます、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
昨日の夕方に麻の襦袢地の注文を機屋さんに出しました。
玉川屋の「着物つれづれになるままに」をこのブログの形式に移した最初の時に
この麻の襦袢地の話を書いております。
(ブログの形式とはいっても日記からはほど遠い、かなり間の空きながらではありますが・・)
そのときのお話は、< こちら > です。
今回お願いする麻の襦袢は、こんな紋織りの入った麻のお襦袢です。

麻の襦袢といっても、色々なお品があります。
番手の細い糸を使った薄くてしなやかな地風のお品から、
(糸のしなやかさや織り具合の丁寧さなどその分、
無地や縞の手軽な小千谷縮みのお着物よりお値段的には少々お高めになるのですが
麻といっても肌触りも良くとてもしなやかで風通りの良い襦袢地です。)
お手軽なお品まで、色々なお品があります。
玉川屋でも夏の襦袢も色々お揃えをするのですが
毎年なるべくお手軽な麻の襦袢の品揃えをしっかりとする様に心がけています。
写真の紋織りの麻襦袢は、毎年13、650円にてお出ししておりますお品なのですが
機屋さんとお話をしていると色々な事情で少しずつ値段も上げたいという事ながら
(原油高など着物とは遠い様に感じる社会事情も、いざ製品の生産という川上に近い工程にゆけばゆくほど
着物の世界にもじわじわっと関わってまいります)
今年も同じように、お届けが出来るようにとお願いしているところです。
通常ならもう少しお高いお値段でお売り出来るお品なのですが、
「夏は暑いから、着物を着ない・・」そうおっしゃる方には
風通しの良くて、お家でお洗濯も出来る麻の襦袢をまず一枚お使い頂いてみることが、
何より夏の薄物の楽しさを感じて頂くきっかけになるのです。
化繊の襦袢じゃ洗えるけれど、風通しや涼しさが感じられず・・・
かといって、今年から薄物にトライしてみようかというのに、着物よりお値段の高い襦袢じゃ・・
” 手軽で、着やすくて、お手入れが楽な "
たとえ襦袢一枚といえども、そのお品が玉川屋のお客様の夏着物の楽しみを支えてくれていたりするのです。
そんなことで、この襦袢に関しては、毎年そんな気持ちで機屋さんを含めて努力しています。
いぜんは、越後の機の麻襦袢をお勧め致していたのですが
去年まで織っていたのに、今年は織るのをやめてしまった・・・
ある年、注文を出そうとしたらそんな事がありました。
着物に限らず、色々なお品の生産の現場がそうなのでしょうが
単価のあまり高くなく、数を沢山作らないと、なかなか仕事の割が合わないお品に関しては
生産がほそくなり、付加価値の高い高額品に移項してゆかざるを得ないところがあります。
電子機器や工業製品でも、汎用品は中国などコストの安いところで生産して
国内の工場では付加価値の高い製品や特化した製品の生産に集中して、
という話は、良く聞かれるところでもあります。
お着物の世界では、規模のメリットが働くほどの大量の生産のお品はすくないので
うまく合わない時は作ることが出来なくなってしまう、ということも少なくはありません。
特に、着心地の良い襦袢地など
目立たないながらも、実はその生地質や着心地によって
お着物を着る時の気持ちの良さが全然違ってくる・・
そんなお品が、一番影響を受けてしまうようです。
数年前にも、冬の襦袢地で長年玉川屋が定番でお勧めしていた
しっとりとした襦袢地の機屋さんがお仕事を辞めてしまったこともありました。
いまでも、お客様から当時お求め頂いていたそのお襦袢地をお手入れでお預かりするたびに
「あの時に、何か出来るようなことはなかったのかな・・」と、思ってみます。
(もちろん一番大事なのは、これから先にもそういったことが繰り返されないように
どんなことをしてゆけばよいか、という事ではあります。)
麻の襦袢に関しても
先々ちゃんと続けて品揃えが確保出来そうな所を探してみたところ
今は滋賀の麻を使ってのお襦袢をお揃え致しております。
麻の襦袢とはいっても、盛夏だけではなく単衣の頃から、
それも6月9月だけではなく、もっと早めからのお召しをお勧めしております。
上のお召しのお着物や帯が、あまり早いうちから透けてしまうと
何かちょっと落ち着かないところもありますが、
下にお召しのお襦袢は、 無双の襦袢 → 単衣の襦袢 → 麻の襦袢 と
とくに、普段のお着物姿の時には、ご自分の暖かさ、暑さの感覚で
着心地に合わせて、楽しくお着物がお召し頂けるように取り合わせて頂いてよろしいかと思います。
麻の種類も色々ありますし、レース、海島綿、絽、紗、紋紗・・・など
涼しげな襦袢の種類も沢山にお揃えを致しております。
外は、まだ肌寒さも残る時期ではありますが
春から初夏を想いながら、そんなお品もご覧になりに
ぜひお遊びにおいで下さいませ。
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから