白木蓮の帯
'2009-03-21 23:50:39')
こんばんは、玉川屋呉服店の石井貴彦です。
昨日、時期の花のテーマで、梅や桜、白木蓮・・のはなしを書きましたが
ちょうど先週おいで下さいましたお客様の帯が
「白木蓮」の塩瀬の染帯でした。
糸目の友禅ではなく、無線の描き上げのやわらかな雰囲気が
ちょうど木蓮のふわっとした雰囲気にぴったりの
春のお出かけ姿でお遊びにおいで下さいました。
春の帯というと、薄色の地色のイメージがありますが
淡いお花を綺麗に映すには、深い地色がかえってお勧めでもあります。

深めの地色に、淡い挿し色と着物の薄色、
そしてひと色添える帯締めがより地色を引き立ててくれます。
濃い色 × 薄い色 その組み合わせが、
より春のすっきりとした雰囲気を醸し出してくれております。
お召しの羽織は、玉川屋でも良くお勧めさせて頂きます
更紗の着尺を使ってのお羽織です。
しっとりとした縮緬の生地風と、深みのある染めを
着物ではなくお羽織としてお使い頂けますと
お着物を選ばずにお使い頂けて、趣きたっぷりの着姿となってまいります。
(たっぷりした用尺のある着物地でお羽織をお作り下さいますと、
残布で帯がお作り頂けます。特に更紗の様な洒落柄ですと、その帯もまた素敵です)
お羽織は、お出かけの折りにはお着物以上に
お人の目にも触れてまいります。
お選びになりますのも、ついついお着物や帯が咲にはなりがちですが
お気に召した洒落たお羽織がお手元にあると、お出かけもいっそう楽しみになることと思います。
お作り頂きまして、「せっかく羽織ってみたから」と
お店にお遊びにおいで下さいました。
お納めしたお品の着姿を拝見出来ますのは
私共にとりましてもとても楽しみでもありますし、
それをお気に召して頂けていることが伝わってまいりまして、
とても嬉しいことでもあります。
なかなか着てゆくところが無くて・・
そんなお声も時々お伺い致しますが、
春のよい季節、玉川屋へお茶でも飲みにお遊びに
お着物お召しになってお寄りになって下さいませ。
今の季節を楽しみたい・・玉川屋のホームページへは、こちらから
「着物つれづれなるままに」・・いままでの目次には、こちらから
