まずは、紙に書いた下絵の上に生地を貼り

写った下絵を青花でなぞります。

青花で描いた線は、後に「蒸し」の工程で

蒸気を当てると消えてしまいます。

 

みんな慣れない筆に

最初は苦戦していたようですが

筆に青花を浸けすぎず

よく絞りながら描いて、なんてコツをつかむと

だんだん上手になってきました。

 

渋紙を丸めて先に口金を浸けた筒に

糊を入れて絞るようにして

先ほど描いた青花の下書きの上に

線を置いてゆきます。

 

(ケーキの生クリームを絞るイメージですが

片手で鉛筆を持つようにして置いてゆきます)

 

 

置いた糊は生地の上に盛り上がってのります。友禅を挿すときには、

染料がにじんで広がらないように、この糊が堤防の役目をします。

塗り絵のように、線が途切れるところが無く、絵の線がすべて閉じるようにして糊を置きます。


糊は本来は白いのですが、白い生地に乗せると見えなくなってしまいますので

群青の粉を混ぜて青くしてあります。この青い色も跡で水で洗うと残らずに落ちてしまいます。

 

生地を枠に張って

今日はお天気が良いので

表に出して乾かします。

 

細い繊細な線があったり

太い力強い糸目があったりと

それぞれに染め上がった時の

「味」になって出てくるのです。

 


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